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Shiggy Jr.が語る、メジャーならではの悩みを経て覚悟を決めた今

Shiggy Jr.が語る、メジャーならではの悩みを経て覚悟を決めた今

Shiggy Jr.『ALL ABOUT POP』
インタビュー・テキスト
矢島由佳子
撮影:豊島望
2016/10/26

インディーズ時代から早耳リスナーの注目を集め、レコード会社争奪戦の末に、2015年6月、満を持してメジャーデビューを果たしたShiggy Jr.。プロフィールに「ポップでポップなバンド」というキャッチコピーを掲げる4人組が、10月26日、1stアルバムをリリースする。その名も、『ALL ABOUT POP』。

「ポップ」とはなにか? ポップアートの先駆者であるリチャード・ハミルトンはかつて、ポップとは、「通俗的で、消費的で、低価格で、大量生産的で、若者向けで、機知があり、セクシーで、ギミックがあって、華やかで、そしてたくさん売れるもの」とした。

「ポップ=売れるもの」を意味するのであれば、Shiggy Jr.が「ポップ」であるかどうか、それを決めるのは本人たちでも、レコード会社でも、メディアでもない。世間から大きな期待を背負ってメジャーデビューした後、急速に夢の舞台へと駆け上がるのではなく、地道に正解と間違いを見極めながら歩んできた彼らが、「ポップなバンド」になれるかどうか――それを決めるのは、コンシューマーであるあなただ。

インディーの頃と違うのは、自分たちのやろうとしたことが、100%できない場面があったんですよね。(原田)

―CINRAとしては、インディーズのとき以来(次世代ポップシーンの最注目株 Shiggy Jr.インタビュー)の取材となります。2015年6月にメジャーデビューしてから今日までの約1年半は、Shiggy Jr.にとってどんな時間だったと言えますか?

池田(Vo):めっちゃ濃かった……そして、早かったです。振り返ると、すごくいろんなことがありましたね。メジャーにいくと、やっぱり求められることが変わるので、自分たちの表現することや、バンドとしての心持ちが、ちょっとずつ変わったりして。

でも、みんながすごく強くなった1年半だったと思います。いろんな壁とか選択肢にぶち当たるたびに、自分たちにとって譲れないことはなにかをそれぞれ深く考えながら、みんなで共有して。メンバー間で支え合ってきたし、みんなの気持ちをひとつにして、信頼関係がすごく育った1年半でした。

諸石(Dr):「メジャーデビューしよう」という夢じゃなくて、もっと奥に踏み込んだ目標の共有というか、「こういう人間になりたい」とか「こういうバンドを目指そう」ということを話す時間が多くなったんです。だから、四人が本当に考えていることや悩んでることをはっきり把握するようになって、すごく結束力が固まったと思います。

左から:池田智子、原田茂幸、森夏彦、諸石和馬
左から:池田智子、原田茂幸、森夏彦、諸石和馬

―実際メジャーにいって、よかったと思うことは?

原田(Gt):ちゃんとしたレコーディングスタジオで録らせてもらえたり、管楽器を生で録ったり、ドラムテックとかローディーとか、今まで知らなかった力を持っている大人の方たちと一緒にできたり。メジャーの音楽の作り方みたいなものが知れましたね。

メジャーデビューシングル曲“サマータイムラブ”

池田:あと、たとえば地方とか、いろんな場所でプロモーションしてもらえたりね。渋谷の街中で曲が流れたりとか。

―インディーズの頃、原田さんが自転車で全国を駆け回ってプロモーションしてましたよね?

原田:やりましたねえ(笑)。東京から、名古屋経由で、大阪まで、ひとりでチャリで行って。CDショップをまわったりとか、ライブハウスとか行ったりしてました。どれくらい意味があったかはわかんないですけど……。

池田:あったよ!

インディーズ時代に発表した曲“LISTEN TO THE MUSIC”

―自分で自転車を漕ぐ代わりに、その役割を担ってくれる人が仲間になって、プロモーション面など様々なメリットがあった一方で、先ほど池田さんが「いろいろな壁にぶち当たった」と言っていましたが、メジャーならではの難しさもあったのでしょうか。

原田:うーん……インディーズの頃と違うのは、自分たちのやろうとしたこととか、したいと思ったことが100%できない場面があったんですよね。インディーズの頃は、やりたいと思ったことができない理由というのは、お金の面が大きくて、そういう面は逆に解消されたんですけど。関わる人が増えると、要は伝言ゲームみたいなことになるじゃないですか。そうすると、自分たちの意思がうまく伝わらないなあと思う場面があったりして。

池田:お客さんに対して寂しい思いをさせているのではないかと思うこともあったし。たとえば、インストアイベントをやりたくても、やれないという判断になってしまったり、告知解禁のやり方やタイミングとか、細かいこと一つひとつにおいてもそうだし。悔しいし、難しいなあと思うことは多々ありましたね。

原田:自分たちの見せたいと思う「Shiggy Jr.像」と、ちょっとずれてると思う場面もあったというか。外から見たらすごく小さいことかもしれないんですけどね。でも大事なのって、きっと、そういうちょっとしたことだと思うんですよ。

左から:池田智子、原田茂幸

―会社に所属して関わる人も増えると、自分たちのこだわりを実行できる場面ばかりではなく、飲みこまなきゃいけないところもあったと。

池田:そうですね。スタッフさんの立場もすごくよくわかる分、葛藤は大きかったです。でも、最終的には納得してやるから、納得していないものは世の中に出してない。こうやっていろんな方についてもらってやっていくときに、互いの立場や考えを理解していくなかで、だんだんといいバランスが定まっていくのかなって、最近になって思います。

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リリース情報

Shiggy Jr.『ALL ABOUT POP』初回盤
Shiggy Jr.
『ALL ABOUT POP』初回盤(CD+DVD)

2016年10月26日(水)発売
価格:3,980円(税込)
UMCK-9866

[CD]
1. サマータイムラブ
2. 恋したらベイベー
3. ホットチリソース
4. I like it
5. dynamite
6. GHOST PARTY
7. HOME
8. 手紙
9. スタート
10. keep on raining
11. Beautiful Life
12. groove tonight
13. LISTEN TO THE MUSIC(ALL ABOUT POP ver.)
14. Beautiful Life - DJ Fumiya(RIP SLYME)Remix
※M14はiTunes Storeバンドル購入のみのボーナストラック
[DVD]
『Shiggy Jr. presents「"対バン"スかこれ。vol.1 @恵比寿LIQUIDROOM」LIVE映像』
1. 恋したらベイベー
2. oyasumi
3. dance floor
4. day trip
5. keep on raining
6. サマータイムラブ
7. LISTEN TO THE MUSIC
8. Saturday night to Sunday morning(with Negicco)
9. TOWN
・Documentary of Shiggy Jr.

Shiggy Jr.『ALL ABOUT POP』通常盤
Shiggy Jr.
『ALL ABOUT POP』通常盤(CD)

2016年10月26日(水)発売
価格:3,024円(税込)
UMCK-1555

1. サマータイムラブ
2. 恋したらベイベー
3. ホットチリソース
4. I like it
5. dynamite
6. GHOST PARTY
7. HOME
8. 手紙
9. スタート
10. keep on raining
11. Beautiful Life
12. groove tonight
13. LISTEN TO THE MUSIC(ALL ABOUT POP ver.)
14. Beautiful Life - DJ Fumiya(RIP SLYME)Remix
※M14はiTunes Storeバンドル購入のみのボーナストラック

イベント情報

『ALL ABOUT POP Release Tour「"対バン"スかこれ。vol.2」』

2016年10月27日(木)
会場:石川県 金沢 vanvan V4
ゲスト:Awesome City Club

2016年11月2日(水)
会場:宮城県 仙台 MACANA
ゲスト:バンドじゃないもん!

2016年11月5日(土)
会場:北海道 札幌 cube garden
ゲスト:アカシック

2016年11月9日(水)
会場:愛知県 名古屋 ell.FITS ALL
ゲスト:
ココロオークション
ポタリ

2016年11月10日(木)
会場:香川県 高松 MONSTER
ゲスト:
Awesome City Club
ココロオークション

2016年11月12日(土)
会場:福岡県 DRUM SON
ゲスト:南波志帆

『ALL ABOUT POP Release Tour「"ワンマン"スかこれ。~東阪編~」』

2016年11月24日(木)
会場:大阪府 心斎橋 BIGCAT

2016年11月27日(日)
会場:東京都 EX THEATER ROPPONGI

プロフィール

Shiggy Jr.
Shiggy Jr.(しぎー じゅにあ)

2012年12月、池田智子(Vo)、原田茂幸(Gt)を中心に結成。2013年11月にリリースした1st EP『Shiggy Jr. is not a child.』が、WEBを中心に話題となり注目を集める。2014年2月に森夏彦(Ba)、諸石和馬(Dr)が加入し、現体制となる。7月、2nd EP『LISTEN TO THE MUSIC』をリリース。江口寿史氏がジャケットにイラストレーションを描き下ろした事も話題となり、インディーズとしては異例のヒットを記録。2015年6月24日に1st single『サマータイムラブ』でユニバーサルシグマよりメジャーデビュー。2016年、活躍を期待されている最も「ポップでポップなバンド」。2016年10月26日に、1st full album『ALL ABOUT POP』をリリース。10月からは全国対バンツアーと、ワンマンライブをBIG CAT(大阪)とEX THEATER ROPPONGI(東京)で開催する。

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