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SKY-HIが語る、スターとしての覚悟「聴き手の人生に責任を持つ」

SKY-HIが語る、スターとしての覚悟「聴き手の人生に責任を持つ」

SKY-HI『OLIVE』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子

愛とか平和みたいな大きなテーマって、いつからか手を出しにくいものになってしまったけど、むしろ今は時代的にも一番必要だと思う。

―『OLIVE』には「再生」というテーマが掲げられていて、それは2016年の様々な経験から浮かび上がったテーマだと思うのですが、特に大きかったのが4月に喉の手術による活動休止を経て、アルバムのラストナンバーである“ナナイロホリデー”(2016年7月にシングルとしてリリース)を完成させるに至る流れだったかと思います。喉の手術はどんな経験だったと言えますか?

SKY-HI:喉の手術をしたタイミングというのは、音楽家としては一瞬死ぬわけで。復帰までに手間取ったし、今も影響がゼロかっていうとそうではないんだけど、その分音楽ともう一回向き合えて、音楽との距離がまた近くなりました。

SKY-HI

―そこからどのように「再生」というテーマが浮かんできたのでしょう?

SKY-HI:「再生」って「再び生きる」だから、「何度でも生き返る」って話だと思うんですね。“ナナイロホリデー”を書いたのは、一番つらかった時期なんですけど、それでも<夢の中なんかより現実はAh歓びにあふれてる>って歌詞が出てきて、「言えるもんだな」って思ったんですよね。そうやって“ナナイロホリデー”ができたときに、「LIVE」に寄り添うアルバムの完成形が見えた気がします。

―「別れを愛する歌」である“クロノグラフ”が、“ナナイロホリデー”の前に置かれることで、そのメッセージがより強固なものになっていますね。

SKY-HI:別れは常にあって、「痛い」とか「つらい」って感じることもめっちゃ多いけど、それを踏まえて、「だけども」ではなくて「だからこそ」、夢のなかより現実が喜びに溢れているというストーリーを提唱したかった。それに、そういう人生を生きようっていう覚悟がある。

結果的に、すごく「LOVE」に溢れた作品でもあるんですよね。「OLIVE」の「O」と「I」をひっくり返すと「I LOVE」になるように、「LIVEに寄り添って、LOVEに溢れる」作品になったのは、すごく嬉しいし、誇りに思ってます。

―いつかこういうテーマで作品を作りたいと思っていた?

SKY-HI:愛とか平和って、メッセージとして一番でかいファクターだから、そういうものに話が伸びるときというのは、自然にくるんだろうと思っていて。今回も特に意識はしてなくて、勝手にそういう言葉が出てきたんです。『OLIVE』というタイトルは最後に付けたんだけど、「これは導かれたな」って感じがしたし、自分の人生のなかでも大切なアルバムになった気がします。

―これまでは、「SKY-HI=芸能人」みたいな世間のイメージを「ひっくり返す」とか「リベンジ」というのが大きなテーマとしてあって、それは今でも根底にはあると思うんですけど、『カタルシス』によってひとつの達成があって、だからこそ、今回『OLIVE』のような作品が生まれたのかなとも思います。

SKY-HI:あると思います。『カタルシス』には切迫した、はち切れそうな空気感、追い詰められたような空気感があったなって、今自分で聴いても思う。『OLIVE』はそこから抜けられたんでしょうね。ただ、制作スケジュールの追い詰められてる感は、『OLIVE』の方が断然大きかったです(笑)。

でも、精神的には常に周りに誰かがいてくれた感じがした。それはスタッフとかバンドとかダンサーもそうだし、今自分の音楽を聴いてくれるリスナーもそうだし、未来のリスナーのことも見据えることができた。そうやって世の中とちゃんと向き合いながら毎日を過ごしていると、『OLIVE』のメッセージって、今のこの世界におそらく一番必要なメッセージだと思ったんですよ。

SKY-HI

―愛や平和、ポジティブなフィーリングを持った作品が必要だと。

SKY-HI:そういう大きなテーマって、いつからか手を出しにくいものになってしまったけど、必要とする人がいなくなったから誰もやらなくなったわけではなくて、むしろ今は時代的にも一番必要だと思う。俺がバトンを渡す存在としてふさわしいと仮定するのであれば、俺はそういう今一番必要なメッセージを歌うために、今の音楽シーンに産み落とされた存在のような気がします。今この作品が極東の島国で産み落とされたことは、客観的に見ても大事なことなんじゃないかな。

今って、王道なき時代な気がするんですよね。なにか物事に対してギャグっぽく、揶揄して捉える方が目立ちやすい。

―『OLIVE』のサウンドは非常にオーガニックで、聴きやすいので、濃厚だった『カタルシス』と比較したときに、最初は正直肩透かしを食らった感じもあったんです。ただ、繰り返し聴くなかで今日ここまで話してもらったようなメッセージが浮かび上がってきて、このアルバムで重要なのは「排除しない」ということだと思った。だからこそ、愛や光で包み込むようなオーガニックなサウンドが本作には必要だったんだなって。

SKY-HI:今って、王道なき時代な気がするんですよね。ミスチルなき時代っていうか(笑)。

―ミスチルはいますけどね(笑)。

SKY-HI:なにか物事に対してギャグっぽく、揶揄して捉える方が目立ちやすいし、その方がわかりやすいじゃないですか? 俺も、岡崎体育好きだし(笑)。

―岡崎体育とかも、あれはあれで今の時代の表現ですよね。

SKY-HI:そうなんだけど、ただ俺にとっての正解ではなかったから、今もう一度時代と向き合って作品を作りたいと思った。押しつけるでも、偉そうに説法するでもなく、ちゃんとリスナーの人生と向き合って、LOVEを説きたかったんです。

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リリース情報

SKY-HI『OLIVE』Music Video盤
SKY-HI
『OLIVE』Music Video盤(CD+DVD)

2017年1月18日(水)発売
価格:3,996円(税込)
AVCD-93593/B

[CD]
1. リインカーネーション
2. BIG PARADE
3. Double Down
4. Stray Cat
5. 十七歳
6. 明日晴れたら
7. アドベンチャー
8. Walking on Water
9. How Much??
10. 創始創愛
11. Over the Moon
12. クロノグラフ
13. ナナイロホリデー
[Music Video盤DVD]
1. クロノグラフ -Music Video-
2. クロノグラフ -SKY-HI×高野苺-
3. ナナイロホリデー -Music Video-
4. Double Down -Music Video-
5. アドベンチャー -Music Video-
6. アドベンチャー -Making-

SKY-HI『OLIVE』Live盤
SKY-HI
『OLIVE』Live盤(CD+DVD)

2017年1月18日(水)発売
価格:6,264円(税込)
AVCD-93594/B

[CD]
1. リインカーネーション
2. BIG PARADE
3. Double Down
4. Stray Cat
5. 十七歳
6. 明日晴れたら
7. アドベンチャー
8. Walking on Water
9. How Much??
10. 創始創愛
11. Over the Moon
12. クロノグラフ
13. ナナイロホリデー
[Live盤DVD]
『SKY-HI HALL TOUR 2016 ~Ms. Libertyを探せ~ライブ映像@2016/3/13 TOKYO DOME CITY HALL)』
・フリージア~Prologue~
・トリックスター
・ONE BY ONE
・愛ブルーム
・スマイルドロップ
・Limo
・Countdown
・マインドコントロール
・TOKYO SPOTLIGHT
・Tumbler
・LUCE
・Young, Gifted and Yellow
・As a Sugar
・Tyrant Island / F-3
・Enter The Dungeon
・RULE
・Ms. Liberty
・VERY BERRY
・朝が来るまで
・Blanket
・逆転ファンファーレ
・Seaside Bound
・フリージア~Epilogue~
・アイリスライト
・クロノグラフ
・カミツレベルベット
・またね

SKY-HI『OLIVE』
SKY-HI
『OLIVE』(CD)

2017年1月18日(水)発売
価格:3,240円(税込)
AVCD-93595

1. リインカーネーション
2. BIG PARADE
3. Double Down
4. Stray Cat
5. 十七歳
6. 明日晴れたら
7. アドベンチャー
8. Walking on Water
9. How Much??
10. 創始創愛
11. Over the Moon
12. クロノグラフ
13. ナナイロホリデー

イベント情報

『SKY-HI HALL TOUR 2017 ~WELIVE~』

2017年3月4日(土)
会場:新潟県 新潟県民会館 大ホール

2017年3月10日(金)
会場:群馬県 ベイシア文化ホール 大ホール

2017年3月18日(土)
会場:愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール

2017年3月25日(土)
会場:宮城県 仙台イズミティ21 大ホール

2017年3月26日(日)
会場:青森県 リンクモア平安閣市民ホール(青森市民ホール)

2017年3月30日(木)
会場:大阪府 フェスティバルホール

2017年3月31日(金)
会場:大阪府 フェスティバルホール

2017年4月2日(日)
会場:広島県 新白島 上野学園ホール

2017年4月8日(土)
会場:福井県 福井市フェニックスプラザ 大ホール

2017年4月14日(金)
会場:愛媛県 松山市総合コミュニティセンター キャメリアホール

2017年4月16日(日)
会場:島根県 松江 島根県民会館 大ホール

2017年4月22日(土)
会場:鹿児島県 鹿児島市民文化ホール 第1ホール

2017年4月23日(日)
会場:福岡県 福岡市民会館 大ホール

2017年5月2日(火)
会場:東京都 九段下 日本武道館

2017年5月3日(水・祝)
会場:東京都 九段下 日本武道館

プロフィール

SKY-HI
SKY-HI(すかいはい)

2005年AAAのメンバーとしてデビューし、その傍ら同時期からソロラッパーとして都内クラブ等でマイクを握り、SKY-HIとしての活動を始める。2012年に自身主宰のコラボレーション楽曲制作企画「FLOATIN' LAB」が話題となり、CD化してリリース。KREVA等多数アーティストの楽曲への客演や各地でのライブも経て、同年の「WOOFIN' AWARD 2012」のベストオブラッパー部門を受賞。2014年3月には1stアルバム『TRICKSTER』をリリース。同年6月、MTV VMAJ 2014 BEST HIP HOP VIDEO受賞。2016年1月、2ndアルバム『カタルシス』をリリース。2016年2月から全国7か所7公演で行われた初の全国ホールツアー『SKY-HI HALL TOUR 2016 ~Ms. Libertyを探せ~』もソールドアウトとともに成功を収め、今一番、上昇気流に乗っている、ラッパーであり、シンガーソングライターであり、エンターテイナーである。

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