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NakamuraEmiが語る、「大人」への憧れと歳を重ねることの喜び

NakamuraEmiが語る、「大人」への憧れと歳を重ねることの喜び

NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:豊島望 編集:矢島由佳子、山元翔一
2017/03/07
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シンガーソングライター・NakamuraEmiが、1年2か月ぶりとなるメジャー2ndアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』をリリースする。「自分が自分であるため」に歌うこと、「人生」そのものを音楽に刻み込むこと――NakamuraEmiの芯が、一切ブレることなく本作でも貫かれていることは、インディーズ時代から踏襲された作品タイトルを見ても明らかだろう。だが、NakamuraEmiの音楽は、あくまでも彼女の人生のドキュメントであり「ナマモノ」である。それゆえに生まれる変化も、本作には刻まれている。

アコースティックギターの生々しい音が強烈な印象を放つ前作収録の“YAMABIKO”などと比べても、今作のサウンドの多くを占めるのは、音と音の位相や連なりを繊細に突き詰め、重ねることで生まれる空間的で、穏やかなもの。ここから見えてくるキーワードを挙げるとすれば、「融和」や「共生」だろうか。

実際、今回のインタビューでは、NakamuraEmi自身が尊敬し、影響を受けてきた人物たちの名前が数多く登場する「NakamuraEmiのファミリーツリー」のような様相を呈してもいる。深く「ひとり」でいることができる人は、こんなにも凛として、他者に出会いに行けるのだ。

これまでの私の曲作りは、あくまで「自分との闘い」だったんです。

―振り返ってみて、メジャーデビューされてからの1年間はどんな期間でしたか?

NakamuraEmi:インタビューとか、テレビとか、フェスとか、とにかく初めてのことだらけの毎日で。力も入っちゃって、終わった後にはヘコむことも多かったんですけど(笑)、でも、それを超えるぐらい「やってよかった!」って思えることがいっぱいありました。生きていたなかで一番濃くて、楽しい1年でしたね。

NakamuraEmi
NakamuraEmi

―メジャーに行ってから、ご自身の音楽が遠くにいる誰かにも届くようになったな、という実感はありましたか?

NakamuraEmi:そうですね。ラジオで“YAMABIKO”を聴いて、お手紙を送ってきてくださった方もいて。50代の女性の方が、「母親の介護で、頭を洗っているときにあなたの曲が流れてきて、すぐには紙にメモできないから『ヤマビコ、ヤマビコ……』って曲名を覚えて、何十年かぶりにCDを買ったのよ」って言ってくださったり、「娘が、受験でうつ状態になっていたんだけど、あなたの曲を聴いてから変わったんです」とか……いろんな言葉を聞くなかで、自分の音楽が人の生活の一部になれているんだなって感じられたのが一番嬉しいことでしたね。

―そういった経験は、メジャーデビュー以降のNakamuraEmiさんの曲作りにも影響を与えていると思いますか?

NakamuraEmi:影響あります。これまでの私の曲作りは、あくまで「自分との闘い」だったんです。でも、自分との闘いで生まれた曲に対して、今はお客さんがいたり、バンドメンバーがいたり、事務所やレコード会社のスタッフがいてくれる。みんなの光があるから今の自分がいるんだっていうことは、すごく考えるようになりました。

歌詞も、みんなの顔が浮かんで書く言葉がすごく増えたというか。それはやっぱり、メジャーデビューしたことが自分に与えてくれた刺激なんだろうなって思います。

私は、若い方たちにパワーを渡せるような大人になりたいんです。

―実際、今作は「つながり」や「営み」のなかにいるNakamuraEmiさんの姿が見えてくるような作品だなと思いました。去年の暮れに、今作にも収録されている“メジャーデビュー”のスタジオセッション動画が公開されましたが、この曲はいつごろ作られたんですか?

NakamuraEmi:去年の5~6月辺りでした。でも、もとになったのは、メジャーデビューをする前に「メジャー、不安だなぁ」って思って、その不安を書いたメモだったんです。

―じゃあ、この曲の<うーわNakamuraEmi メジャーデビューして変わったな>みたいなフレーズって、そういう声が聞こえてきたというよりは、「言われるんじゃないか?」という不安の方が大きかったですか?

NakamuraEmi:それはちょこっと言われましたね。でも、たくさんの人に聴いてもらえているからこそ、聞こえてくる言葉がいっぱいあるんですよね。だからこそ「ブレないようにしよう」って思ったし、結局、メジャーデビューしてから半年くらいで、デビュー前の不安は全部消えたんですよ。それで、更新された感情の部分を書き直して、ライブでもやり始めたんです。

NakamuraEmi

―この曲には、メジャーデビュー前のNakamuraEmiさんと、それを上書きするように今のNakamuraEmiさんの姿が刻まれているんですね。

NakamuraEmi:そうですね。やっぱり最初は、「仕事をやめてしまったら、何を歌えばいいんだろう、どうやって曲を書くんだろう?」って思っていたけど、感動することもいっぱいあったし、この年齢になってもドキドキする経験とか、葛藤できることもあれば、発見も増えて。「こうやって生きていけばいいのか!」とか、「こういう人もいるんだ!」とか、そういう刺激で言葉が出てきたりして、昔とは、歌詞の生まれ方が変わってきているのかもしれないです。

―実際、歌詞は変わりましたよね。たとえば2曲目“大人の言うことを聞け”。「大人」という社会的役割を背負ったうえで、とても明確なメッセージを投げかけていますよね。

NakamuraEmi:たしかにそうですね。自分ももう35歳で、若い方からしたら「おばさん」なんだけど、若い人たちから見たら自分はかっこいいおばさんなのか、それとも「ああいうおばさんにはなりたくない」と思われているのか、どっちなんだろう? って思って。

私は、若い方たちにパワーを渡せるような大人になりたいんです。若い方は、大人からの言葉にイライラしちゃうかもしれないけど、「こういう人にはなるまい」とか「この言葉は大事かも」とか、そういう選択肢を提示したい。大人が背中を見せてあげられたら、あとは自分で選んでいけばいいんだから。

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リリース情報

NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』初回限定生産盤
NakamuraEmi
『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』初回限定生産盤(CD)

2017年3月8日(水)発売
価格:2,916円(税込)
COCP-39885

1. Rebirth
2. 大人の言うことを聞け
3. 晴人
4. ボブ・ディラン
5. ヒマワリが咲く予定
6. ハワイと日本
7. めしあがれ
8. メジャーデビュー

NakamuraEmi
『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』通常盤(CD)

2017年3月8日(水)発売
価格:2,916円(税込)
COCP-39890

1. Rebirth
2. 大人の言うことを聞け
3. 晴人
4. ボブ・ディラン
5. ヒマワリが咲く予定
6. ハワイと日本
7. めしあがれ
8. メジャーデビュー

NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』
NakamuraEmi
『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』(LP)

2017年3月8日(水)発売
価格:4,320円(税込)
COJA-9310

[SIDE-A]
1. Rebirth
2. 大人の言うことを聞け
3. 晴人
4. ボブ・ディラン
[SIDE-B]
1. ヒマワリが咲く予定
2. ハワイと日本
3. めしあがれ
4. メジャーデビュー

イベント情報

『NakamuraEmi NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4~Release Tour 2017~』

2017年4月25日(火)
会場:神奈川県 横浜 BAYSIS
料金:4,000円(ドリンク別)

2017年5月2日(火)
会場:岐阜県 ants
料金:4,000円(ドリンク別)

2017年5月5日(金・祝)
会場:香川県 高松 TOONICE
料金:4,000円(ドリンク別)

2017年5月7日(日)
会場:広島県 LIVE JUKE
料金:4,000円(ドリンク別)

2017年5月9日(火)
会場:石川県 金沢21世紀美術館 シアター21
料金:4,000円

2017年5月13日(土)
会場:北海道 CUBE GARDEN
料金:4,000円(ドリンク別)

2017年5月14日(日)
会場:宮城県 仙台 darwin
料金:4,000円(ドリンク別)

2017年5月26日(金)
会場:福岡県 DRUM Be-1
料金:4,500円(ドリンク別)

2017年5月29日(月)
会場:愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
料金:4,500円(ドリンク別)

2017年5月30日(火)
会場:大阪府 BIGCAT
料金:4,500円(ドリンク別)

2017年6月1日(木)
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM
料金:4,500円(ドリンク別)

※4月25日(火)~5月14日(日)の公演はNakamuraEmi(Vo)、カワムラヒロシ(Gt)の2人編成
※5月26日(金)~6月1日(木)の公演はNakamuraEmi(Vo)、カワムラヒロシ(Gt)、豊福勝幸(Ba)、TOMO KANNO(Dr)、大塚雄士(Per)のバンド編成

プロフィール

NakamuraEmi
NakamuraEmi(なかむら えみ)

神奈川県厚木市出身。1982年生まれ。山と海と都会の真ん中で育ち幼少の頃よりJ-POPに触れる。カフェやライブハウスなどで歌う中で出会ったHIPHOPやJAZZに憧れ、歌とフロウの間を行き来する現在の独特なスタイルを確立する。その小柄な体からは想像できないほどパワフルに吐き出されるリリックとメロディーは、老若男女問わず心の奥底に突き刺さる。2016年1月、『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』でメジャーデビュー。2017年3月8日、『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』をリリースする。

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