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FRONTIER BACKYARDが語る、橋本塁がバンドと築く良い関係

FRONTIER BACKYARDが語る、橋本塁がバンドと築く良い関係

CAMPFIRE
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:相原舜 編集:飯嶋藍子

昨年4月に中心メンバーの脱退という試練を乗り越え、ミニアルバム『FUN BOY'S YELL』では「ギターレス」という新たな機軸を打ち立てた二人組ロックバンドFRONTIER BACKYARD(以下、FBY)が、CDデビュー13年の軌跡を振り返るフォトブックを、クラウドファンディングを通じて制作すると発表した。

撮影は、前身バンドのSCAFULL KING時代からFBYを撮り続けてきたカメラマンの橋本塁。バンドマンたちの汗や唾が、今にも飛んで来そうなほど肉薄した写真を撮る彼は、ファンのみならず被写体からも愛され、FBYも「もう一人のメンバー」と認めるほど厚い信頼を寄せている。

もともとアパレルメーカーに勤務していた橋本は、カメラマンになるつもりも特になく、たまたま持っていた「写ルンです」であるバンドを撮ったことが、キャリアの始まりだったという。そんな彼と、彼に撮られ続けたバンドの関係とは? 橋本と、FBYのTGMX、福田“TDC”忠章に訊いた。

塁はもはやメンバーみたいな感じなんです。(TGMX)

―まずは、FBYと塁さんの出会いから教えてください。

TGMX(Vo、Syn):FBYをやる前に、SCAFULL KINGというバンドをやっていたのですが、そのときに塁と知り合ったんです。2000年前後かな。

DOPING PANDAというバンドとライブをしたとき、塁が彼らに帯同していて、「SCAFULL KINGの写真も撮らせてください」って言ってきたんです。そのときは塁のことを全然知らなかったけど、「全然構わないですよー」みたいな感じで撮ってもらって。

左から:福田“TDC”忠章、橋本塁、TGMX
左から:福田“TDC”忠章、橋本塁、TGMX

福田(Dr、Vo):そもそも当時は僕らみたいなインディーバンドを撮る「ライブカメラマン」って人たちがあまりいなかったよね。

TGMX:ほぼいなかったね。で、後日送ってきてくれたライブ写真がすごく良くて。そのうち彼が現場にいることが段々増えて、会うたびに仲良くなっていったんです。

橋本:あの頃の僕は、カメラマンでも何でもなかったんですよ。平日はアパレルのパタンナーをしながら、土日だけライブを撮りに行っていて。SCAFULL KINGと出会ったのも、カメラを始めて3か月とかそんなものだったと思う。

―そもそも塁さんが写真を始めたきかっけは何だったんでしょう?

橋本:最初はHawaiian6というバンドのライブを観に行って、たまたま持っていた「写ルンです」で撮影したのがきっかけだったんです。それから彼らと仲良くなって、対バンしていたバンドとも仲良くなって、ライブ写真も撮るようになって……というふうに、徐々に撮ることが増えていきました。

橋本塁

―じゃあ、最初は仕事としてオファーを受けたとか、自分で売り込んだというよりは、仲良くなったバンドを撮っているうちに、いつのまにか生業になっていった感じですか?

橋本:そうです。最初は「写ルンです」で撮っていたくらいですからね(笑)。とにかく、「ライブを撮りたい」というだけ。そのあと、当時売っていた1番安い一眼レフのフィルムカメラを購入して、アパレルの仕事を辞め、ライブカメラマンとしてキャリアをスタートしたんですよ。

僕はバンドに恋してて、それを「写真」を手段として表現しているんです。(橋本)

―TGMXさんと福田さんは、塁さんの写真の、どのあたりに惹かれますか?

TGMX:写真のクオリティーはもちろん、撮影中のやり取りが良いんですよ。歌ったり演奏したりしながら、「あの辺に塁がいるな」っていうのを目の端で確認しつつ、「お、今良いの撮ったんじゃない?」とか「こっちに回って撮ってみたら?」みたいな無言の合図を送り合っていて。もはやちょっとメンバーみたいな感じなんですよね。お互い協力し合いながらライブをやっているイメージです。

福田:ライブのときは塁にもセットリストを渡していているんですけど、「じゃあ、この曲のときはドラムの後ろに行っても良いですか?」って事前に確認してくれたりするしね。

橋本:バンドのメンバーが何を撮ってもらいたいか、何を見せたがっているかを、セットリストを見て考えながら動いているんです。例えば、“Hope”という曲ではお客さんが必ずタオルを回すので、ドラムの後ろに回り込んで、フロアの様子を撮影したり。

橋本が撮影した“Hope”演奏時の写真
橋本が撮影した“Hope”演奏時の写真

―「こっちは好きに演奏してるから、カメラマンはカメラマンで勝手に撮っていて」というのではなく、もっと共同作業に近い感じでしょうか。

TGMX:そうです。ステージにもどんどん上がってきてほしいし、僕が歌っているところを至近距離で撮っても構わない。お客さんも塁の存在込みで僕らのライブを楽しんでくれている気がします。目立ったカメラマンがウロウロしている、みたいな(笑)。

―そういう関係性は、作品のクオリティーだけでなく、人柄も含めて信頼していないと築けないですよね。

橋本:僕はバンドに恋してて、それを「写真」を手段として表現しているんです。さっきも言ったように、写真を始めたきっかけが、「カメラマンになりたい」とか「撮影する行為そのものが好き」とかじゃない。究極を言うと、バンドの「最後の1枚」を撮りたいのかもしれない。

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プロジェクト情報

CAMPFIRE
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FRONTIER BACKYARD CD デビュー13年記念したフォトブックを、橋本塁(sound shooter)と作りたい!!

プロフィール

FRONTIER BACKYARD
FRONTIER BACKYARD(ふろんてぃあ ばっくやーど)

TGMX(Vo、Syn)、福田“TDC”忠章(Dr)からなるロックバンド。2001年、前身バンド・SCAFULL KINGの活動休止後、エスカレーターレコーズのコンピへの参加を機に結成。2004年に1stアルバム『FRONTIER BACKYARD』をNIW! Recordsより発売。以降、ツアーや、自主イベント『NEO CLASSICAL』の開催、フェス出演など精力的に活動。2016年4月にKENZI MASUBUCHI(Gt)が脱退し、同年11月に新体制初のミニアルバム『FUN BOY'S YELL』をリリース。2017年6月、CDデビュー13年を記念して、カメラマンの橋本塁とのフォトブックを制作するため、CAMPFIREにてクラウドファンディングのプロジェクトを始動。

橋本塁
橋本塁(はしもと るい)

カメラマン。1976年北海道伊達市生まれ。小6から中3までインドニューデリーで過ごす。24歳のときにジーンズのパタンナーから突如カメラマンに転身。雑誌『ollie magazine』の社員カメラマンを経て2005年にフリーランスに。同年1月に写真集『LOVE』を出版。2006年から自身の写真展&ライブイベント『SOUND SHOOTER』を毎年3月に定期開催。ストレイテナー、the band apart、HAWAIIAN6、the HIATUS、THE BACK HORN、NCIS、THE BAWDIES、9mm Parabellum Bullet、ONE OK ROCK、androp等のオフィシャルライブ、アー写等を担当。また『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』等のオフィシャルカメラマンや雑誌などのカメラマンで幅広く活動中。また、DOTブランド『STINGRAY』のプロデュース&ボス。

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