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ハンバートハンバート、音楽の先生と呼ぶThe Chieftainsを取材

ハンバートハンバート、音楽の先生と呼ぶThe Chieftainsを取材

『ザ・チーフタンズ来日公演2017』
インタビュー・テキスト
金子厚武
通訳:丸山京子 撮影:西田香織 編集:矢島由佳子

日本人じゃなくても、伝統的な日本の音楽の美しさはわかります。(パディ)

―今名前が挙がったWe Banjo 3はハンバートハンバートの最新アルバム『家族行進曲』にも参加しています。パディさんもWe Banjo 3との交流はありますか?

パディ:彼らが最初にCDを出したときに、「コメントをもらえませんか?」という連絡をもらいました。彼らはグレイトですよね。本当はアメリカツアーに来てもらいたかったんですけど、ギャラが高くて(笑)。

実は、The Chieftainsの最初の構想のなかには、バンジョーも入っていたんですよ。でも、やはりハープだったり、さっきも言ったティンパンだったり、トラディショナルな楽器でやりたいと思って今に至るんです。

パディ・モローニ

―佐野さんはWe Banjo 3との交流からどんなことを感じましたか?

佐野:私は英語もわからないし、もちろんゲール語も、トラッド音楽の歴史的な背景とかも詳しくはわからないんですけど、純粋に曲が好きで、聴いているといろんな想像が広がるんです。“喪に服すとき”の話みたいに、本来の意味とは全然違うこともあるけど、そういうのも面白い体験だなって思います。

左から:佐藤良成、佐野遊穂、パディ・モローニ

『家族行進曲』には、この曲のケルティックバージョンが収録されている

パディ:日本にもトラディショナルミュージックが好きな方がすごく増えていますよね。昨年はアイルランドの大会で、日本のバンドが2位になっているんですよ。アイリッシュ以外にも、アイルランドの音楽の魅力が伝わっているんだと思うし、逆に日本人じゃなくても、伝統的な日本の音楽の美しさはわかります。

―佐藤さんもWe Banjo 3との交流から、共通するものを感じましたか?

佐藤:彼らはアイリッシュがルーツにあるんだけど、わりとダンスミュージックっぽい、ハウスっぽいビートを使ったり、すごく柔軟にいろんなことをやっていて。トラディショナルな音楽なんだけど、トラッドを聴かないような人たちにもアピールする感じのステージングとか盛り上げ方をするから、「上手いなあ」と思っています。俺らもフォーク、アイリッシュ、カントリーとか、いろんなものに影響を受けながら曲を作っていて、そういうところは共通してるなって思うので、一緒にやると盗めることが多いです(笑)。

佐藤良成

もし緊張したら、手をつなぎますよ。(パディ)

佐藤:あ、俺、パディさんの真似をしてることが一個あるんですよ。これです(と言って、腕時計を指さす)。

パディ:ああ、メンバーのソロが長過ぎるときにやることですね(笑)。

佐藤:そう。彼女(佐野)のMCがときどき長くなり過ぎるので、そういうときはパディさんのスタイルを使っているんです(笑)。

左から:佐藤良成、佐野遊穂

―音楽性だけじゃなくて、ステージングにも影響が出てたんですね(笑)。では最後に、コンサート当日に向けての意気込みを話していただけますか?

佐野:日本語の歌詞をつけて曲を歌っていたThe Chieftainsと初めて一緒にできるということで、さっきの話じゃないですけど、あんまり緊張せずに(笑)、楽しんでできればなって思います。

パディ:もし緊張したら、手をつなぎますよ。The Chieftainsには“Give Me Your Hand”っていう、結婚式でよく演奏する曲もあるんです(と言って、ホイッスルを吹く)。

左から:佐藤良成、佐野遊穂、パディ・モローニ

佐野:ありがとうございます!(笑)

パディ:ハンバートハンバートと共演する日には、“Mo Ghile Mear”をぜひ一緒に演奏したいと思ってるんですけど、もう1曲、“Mountains Of Pomeroy”をやろうと思っています。

この曲もイギリスとアイルランドの戦いの歌なんですけど、リズムよりも言葉や感情の部分を大事にして演奏してもらいたいですね。シンニード・オコナーに“Foggy Dew”を歌ってもらったときに、同じようなリクエストをしたら、本当に泣いているかのように、最後は床に伏せて歌ってくれてね。

左から:佐藤良成、パディ・モローニ、佐野遊穂

佐藤:念願叶ってというか、憧れのThe Chieftainsと一緒にできるので、本当にしっかり準備して、恥ずかしくないパフォーマンスをしたいと思います。

パディ:ハンバートハンバートのいい噂はたくさん聞いているので、私も本当に楽しみです。

佐藤佐野:よろしくお願いします!

『ザ・チーフタンズ来日公演2017』詳細
『ザ・チーフタンズ来日公演2017』詳細(こちらから見る

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イベント情報

『ザ・チーフタンズ来日公演2017』

2017年11月23日(木・祝)
会場:埼玉県 所沢市民文化センターミューズ アークホール
出演:The Chieftains
ゲスト:ハンバート ハンバート

2017年11月25日(土)
会場:滋賀県 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
出演:The Chieftains

2017年11月26日(日)
会場:兵庫県 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
出演:The Chieftains

2017年11月27日(月)
会場:愛知県 Zepp Nagoya
出演:The Chieftains

2017年11月30日(木)
会場:東京都 渋谷 Bunkamura オーチャードホール
出演:The Chieftains
ゲスト:
林英哲
古謝美佐子
上間綾乃

2017年12月2日(土)
会場:長野県 長野市芸術館 メインホール
出演:The Chieftains
ゲスト:矢野顕子

2017年12月3日(日)
会場:神奈川県 よこすか芸術劇場
出演:The Chieftains
ゲスト:矢野顕子

2017年12月8日(金)
会場:東京都 オリンパスホール八王子
出演:The Chieftains
ゲスト:
ハンバート ハンバート
Dreamers' Circus

2017年12月9日(土)
会場:東京都 錦糸町 すみだトリフォニーホール
出演:The Chieftains
ゲスト:Dreamers' Circus

『チーフタンズ・スペシャル・ワークショップ』

2017年11月29日(水)
会場:東京都 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
※クラス:イーリアンパイプ / ボーラン / フルート / ケルティック・ハープ / フィドル / ギター / ダンス / ボーカル

リリース情報

The Chieftains『グレイテスト・ヒストリー』
The Chieftains
『グレイテスト・ヒストリー』(CD)

2017年10月25日(水)発売
価格:2,000円(税込)
SICP-31089

1. アイルランドの女 / モーニング・デュー
2. ボーの踊り
3. ウェックスフォード・キャロル(with ナンシー・グリフィス)
4. ベルズ・オブ・ダブリン / クリスマス・イヴ
5. コットン・アイド・ジョー(with リッキー・スキャッグス)
6. ビハインド・ブルー・アイズ(with ロジャー・ダルトリー)
7. キャロランズ・コンチェルト
8. ザ・ロッキー・ロード・トゥ・ダブリン(with ローリング・ストーンズ)
9. ハヴ・アイ・トールド・レイタリー(with ヴァン・モリソン)
10. グアダルーペ(with リンダ・ロンシュタット、ロス・ロボス)
11. サンティアーゴ・デ・クーバ(with ライ・クーダー)
12. マグダレーン・ランドリーズ(with ジョニ・ミッチェル)
13. サケ・イン・ザ・ジャー(with 矢野顕子)
14. アイ・ノウ・マイ・ラヴ(with ザ・コアーズ)
15. キルフェノーラ・セット
16. リデムプション・ソング(with ジギー・マーリー)
17. モリー・バン
18. シュール・ア・ルーン(with 元ちとせ)
19. ラ・イグアナ(with リラ・ダウンズ)
20. ザ・チーフタンズ・イン・オービット(with NASA宇宙飛行士 キャシー・コールマン)

プロフィール

The Chieftains
The Chieftains(ちーふたんず)

2017年に結成55周年を迎える、アイルランド伝統音楽/ケルト音楽の最高峰バンド。1962年の結成以来、世界を舞台に活躍。現在までに45枚以上のアルバムを発表している、世界中に愛されるアイルランドの国宝級バンド。スタンリー・キューブリック監督の『バリー・リンドン』で音楽を担当して、1975年にグラミー賞を受賞。80年代後半~現在に至るまでの活躍は特に目覚ましく、次々と傑作アルバムをリリース、立て続けにグラミー賞(7個)を受賞。また、意欲的に様々なミュージシャンと共演を重ねており、共演者にはローリング・ストーンズ、ポール・マッカートニー、ジョニ・ミッチェル、ライ・クーダー、エルヴィス・コステロ、ロジャー・ウォーターズ、ヴァン・モリソン、パヴァロッティ、ジャクソン・ブラウン、アート・ガーファンクル、スティング、ロジャー・ダルトリー、ジョン・ウィリアムズ、ロンドン・シンフォニー・オーケストラなど、枚挙に暇がない。現在、当初6人のメンバーが3人となり、ここ15年は若いサポートメンバーを増やし、10名編成で精力的なコンサート活動を行っている。日本には1991年の初来日から、これまでに10回来日。過去の来日公演では、矢野顕子、忌野清志郎、林英哲(和太鼓)、古謝美佐子、元ちとせ、などが出演した。今年10月25日に今回の来日公演を記念した日本独自の最新ベスト盤『グレイテスト・ヒストリー』(SICP 31089)をリリースする。

ハンバート ハンバート
ハンバート ハンバート

1998年結成、佐藤良成と佐野遊穂によるデュオ。2001年CDデビュー。2005年のシングル“おなじ話”が各地のFM局でパワープレイとなったのをきっかけに、東京を拠点としていた活動を全国へ広げる。テレビ・映画・CMなどへの楽曲提供多数。近年では、ミサワホームCM企業ソング「いついつまでも」歌唱、アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』(TOKYO MX他)シリーズのエンディング主題歌や、豊崎愛生への楽曲提供など。2017年7月5日、9thアルバム『家族行進曲』をリリースした。

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