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YAJICO GIRLはなぜ評価される?『未確認』などで勝ち抜いた理由

YAJICO GIRLはなぜ評価される?『未確認』などで勝ち抜いた理由

Eggs
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:相原舜 編集:矢島由佳子
2017/09/11
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10代限定の音楽コンテスト『未確認フェスティバル2016』や、フレデリック、THE ORAL CIGARETTSらを輩出した『MASH FIGHT!』、関西のライブハウスが主催する『十代白書2016』にて、各グランプリを総ナメにし、さらには『出れんの!?サマソニI?2016』も通過して『SUMMER SONIC』への出演も果たすなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのバンド、YAJICO GIRL。

9月6日にリリースされた初の全国流通盤『沈百景』は、哀愁漂うメロディーと叙情的な歌詞、疾走感溢れるロックンロールサウンドという、これまでの彼らの持ち味を残しつつ、リズムや構成、音色などで、いわゆる「ギターロック」のフォーマットを逸脱しようとする意欲作になっている。

去る8月27日、新木場STUDIO COASTで開催された『未確認フェスティバル2017』にて、凱旋ライブを行ったYAJICO GIRL。現在大学3年生である彼らが、各オーディションを勝ち抜く理由はどこにあるのか。ライブ出演直後に、ボーカル四方颯人に話を訊いた。

今の自分たちを評価してもらえたおかげで、「この感じでいいんやな」と思えた。

―たった今、『未確認フェスティバル2017』(以下、『未確認フェス』)のライブが終わったところですが、率直な感想は?

四方:STUDIO COASTは会場が広いし、お客さんもたくさんいたので、単純に楽しかったですね。それは去年も同じで。ただやっぱり、今年は去年とはまた違うプレッシャーがありました。「昨年のグランプリ受賞バンド」という紹介を受けて出たわけだから、それなりのいいライブをしなければ「YAJICO GIRLこんなもんか」って言われてしまうし。

―納得のいくパフォーマンスはできました?

四方:演奏そのものはよかったと思います。ただ、終わったあとのインタビューというか、コメントが……ああいうところでしゃべるの、得意じゃなくて(笑)。

YAJICO GIRL『未確認フェスティバル2017』にて
YAJICO GIRL『未確認フェスティバル2017』にて

ライブ後のインタビュー
ライブ後のインタビュー

―確かに、ちょっと緊張しているようでしたね(笑)。ただ、ステージは本当に堂々としていて。肩で風を切るように歩く姿や不敵な面構えなど、リアム・ギャラガーやイアン・ブラウン(THE STONE ROSES)を彷彿とさせるものもありました。

四方:あ、嬉しいです。高校のときは、そのあたりのUKロックをよく聴いてましたし、ずっとピンボーカル(楽器を持たないボーカルのこと)でやってきたので、リアムやイアン、それからRED HOT CHILI PEPPERS(以下、レッチリ)のアンソニー・キーディスとかには、めちゃくちゃ影響を受けています。

YAJICO GIRLライブ

四方颯人
四方颯人

─昨年『未確認フェス』でグランプリを取ったことは、YAJICO GIRLにどのような変化をもたらしましたか?

四方:まず、自分たちの活動への自信につながったのがデカイと思います。それまでは、楽曲も、活動の仕方も、「こんな感じでやってていいのかな?」という不安を抱えていたところがあって。でも、今の自分たちを評価してもらえて、『未確認フェス』でグランプリを頂いたおかげで、「そうか、この感じでいいんやな」と思えました。

―『未確認フェス』は、オーディエンスが投票できるというのも自信につながったところがあるのでは?

四方:そうですね。お客さんに評価してもらえたことは、単純に嬉しかったです。『未確認フェス』が終わってからも、積極的にオーディションに応募していて、『MASH FIGHT!』もそのひとつです。「次にやるオーディションでも、いいパフォーマンスをして、いい結果を残せるように」という感じで、目の前のことを必死にやってきた1年でした。

四方颯人
四方颯人

YAJICO GIRL

―実際のところ、YAJICO GIRLは音楽系のオーディションで、片っ端から賞を奪い取っていきましたよね。それはやっぱり、多くの人が四方さんの作る音楽、YAJICO GIRLの演奏に確かなものを感じたからだと思うんです。もともと四方さんは、どんなきっかけで音楽をやるようになったのですか?

四方:うちの母がアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)などを聴いていて、物心が付いたときには僕も好きになっていました。初めてどハマりしたバンドは、BUMP OF CHICKENで。そこから広がっていって、RADWIMPS、ELLEGARDENとか、主に日本のロックバンドを聴いていました。

海外のバンドで最初に好きになったのはレッチリで。中3のとき、『SUMMER SONIC』(以下、『サマソニ』)で彼らがヘッドライナーをやっていて、それを観たのが大きかったです。それ以降も『サマソニ』へ行くようになって、事前にラインナップを予習するなかで、「この辺が今きてるんやな」って確認したりして、聴く音楽がどんどん増えていった感じです。

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リリース情報

YAJICO GIRL『沈百景』
YAJICO GIRL
『沈百景』(CD)

2017年9月6日(水)発売
価格:1,620円(税込)
EGGS-023

1. 光る予感
2. PARK LIGHT
3. ロマンとロマンス
4. サラバ
5. 黒い海

イベント情報

『CINRA×Eggs presents「exPoP!!!!! volume101」』

2017年9月28日(木)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-nest
出演:
すばらしか
RIDDIMATES
YAJICO GIRL
and more
料金:入場無料(2ドリンク別)

『YAJICO GIRL自主企画:ヤジヤジしようぜVOL.2 supported by NANIWAdelic』

2017年9月17日(土)
会場:大阪府 ESAKA MUSE
出演:
YAJICO GIRL
SAPPY
パノラマパナマタウン
Rollo and Leaps
学天即
金属バット
馬と魚
ヤジコ食堂

『YAJICO GIRL「沈百景発売記念」インストアミニライブ&特典会』

2017年9月30日(土)
会場:大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店

2017年10月22日(日)
会場:東京都 タワーレコード新宿店7階

プロフィール

YAJICO GIRL
YAJICO GIRL(やじこ がーる)

武志綜真(Ba)、吉見和起(Gt)、四方颯人(Vo)、古谷駿(Dr)、榎本陸(Gt)。『未確認フェスティバル2016』『MASH FIGHT Vol.5』など、2016年各種コンテストを総なめとしたその事実を裏切らない才覚を宿す、希少生命体のような5人組ロックバンド。現在大学3年生。2012年、高校の軽音楽部で結成。くるりやASIAN KUNG-FU GENERATIONを敬愛する四方(Vo)が作詞作曲を務め、独自のフィルターを通してアウトプットされる楽曲は王道とマニアックの間を行き、幅広く支持を集める。これまでMVの制作からデザインまで古谷(Dr)の主導により完全自主制作で行い、その作品の評価も高い。独特の個性とリズムで日々を歩くマイペースなスタイルとは裏腹に、楽曲に込めるメッセージは時代の憂いを的確に捉えて、アンチテーゼをさりげなく放つ。どこか哀愁漂う圧倒的メロディセンスと抒情的な歌詞が秀逸な、2017年バンドシーン最重要な「転がる石」ロックンロールモンスター。

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シャムキャッツ“Four O'clock Flower”

ただシャムキャッツの四人がフラットに存在して、音楽を鳴らしている。過剰な演出を排し、平熱の映像で、淡々とバンドの姿を切り取ったPVにとにかく痺れる。撮影は写真家の伊丹豪。友情や愛情のような「時が経っても色褪せない想い」を歌ったこの曲に、この映像というのはなんともニクい。(山元)