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新しい学校のリーダーズ、不寛容な社会へのちっちゃな反抗者たち

新しい学校のリーダーズ、不寛容な社会へのちっちゃな反抗者たち

新しい学校のリーダーズ『キミワイナ'17』
インタビュー・テキスト
真貝聡
撮影:萩原楽太郎 編集:山元翔一

社会に出ている人間じゃないけど、不寛容社会だということはわかるんです。(MIZYU)

―ここまでは、対若者視点で「はみ出し」についてお話いただきましたけど、対社会に視点を移すといかがですか?

MIZYU:不寛容社会だなって思います。

―社会って、平たく言うと、いろんな立場の、いろんな価値観の人が生活を営む大きな集団じゃないですか。そこで人が心地よく生きるためにルールが存在する。それは学校も似ているところがあると思うんですけど、どういうところに不寛容社会を感じますか?

MIZYU:社会って、決められたことが多すぎると思うんです。もちろんその人が所属している場所にもよると思うし、自由な場所もあるかもしれないですが。

SUZUKA:大人も、「この会社では自分を出せない」「抑圧されて息苦しい」と思ったら、決められすぎている場所から抜け出してほしいんですよ。日本から抜け出すとか、そういう大きなことではなく。

MIZYU:大人には、上司に怒られるから「〇〇ができない」とか「××はやめておこう」って場面もあると思いますけど、「そんなの気にする必要ある?」って思う。

KANON:もちろん、ルールは守らなければならないですけど。

RIN:そうだね。ルールを守った上で、「どれだけ自分の思っていることを実現するか」っていうふうに考えて生きられると楽しいんだと思います。

左から:KANON、RIN、SUZUKA、MIZYU

MIZYU:「子どもなのに何言ってんだ!」と、思われるかもしれないですよね。ただ、社会に出ている人間じゃないけど、不寛容社会だということはわかるんです。私たちは脱不寛容社会を目指しています。

―社会に出ていなくとも、みなさんが感じ取る時代の空気にどこか不寛容さが滲んでいるんでしょうね。みなさんから見る大人は息苦しそうですか?

MIZYU:はい、そう見えます。

―はみ出してない?

SUZUKA:はみ出している人もいるんですけど、はみ出してない人のほうが多いと思います。

RIN:私たちに関わっている方たちは、はみ出している人も多いと思う。でも電車に乗ってるときに見る大人たちは、息苦しそうな顔をしてるなって。

私は平和主義なので、そもそも約束しないです。(KANON)

―今回リリースされた2ndシングルは、これまで以上にリーダーズのカラーが色濃く出ている気がします。1曲目の“キミワイナ'17”は、「学生時代に誰しもが経験したであろう?マラソン大会の『裏切り』をテーマにした曲」と資料に書いてあります。

一同:はい。

新しい学校のリーダーズ『キミワイナ'17』ジャケット
新しい学校のリーダーズ『キミワイナ'17』ジャケット(Amazonで見る

―みなさんは裏切る側、裏切られた側にわけるとしたらどちらですか?

SUZUKA:どっちもあるんですけど、裏切っちゃうかも。

RIN:私も裏切るかな……。

MIZYU:「こいつ遅えな」って思ったときに「先に行くから!」って、一言伝えてから走ります。「こいつに合わせてたら、どんだけ時間がかかるんだ」って思っちゃうから。

KANON:私は平和主義なので、そもそも約束しないですね。

―第三の選択肢が出てきました(笑)。約束しないっていうのはなぜですか?

KANON:今までに誰かが裏切ったり、裏切られたりしてる場面を何回も見てきたし、そうなるのはもうわかるじゃないですか。だったら約束をしないで自分ひとりでやるほうが、自分のペースでできるからいいかなと。

RIN:それが一番なのかもしれないですね。

SUZUKA:でも、それを言っちゃうと、この曲は終わるので。

一同:(笑)。

―この曲のテーマを考えたら、裏切る人のほうが人生うまくいくよなって思いました。逆に義理堅く、約束を守る人のほうが損をするのかなって。

RIN:ああ~なるほど。この曲は、裏切られた側の気持ちを描いていますけど、裏切る側も自分の意志を強く持っているわけじゃないですか? 「この人に合わせたら遅くなるから走りたい」と思った気持ちをちゃんと実現するのって、ある意味正しいのかなって。他人に合わせず、自分がやりたいことをやるっていう点から考えると、裏切った側こそはみ出しなのかもしれないですね。

左から:SUZUKA、MIZYU、RIN、KANON

―男視点でいうと、女性社会では、いざというときに裏切れる人のほうが世の中を上手く生きていけるのかなって気がするのですが。

RIN:ああ、確かに! ずる賢い女がね。

SUZUKA:それは感じますね、感じたことがありますわ。

―どんなときに感じますか?

MIZYU:たとえば、ずる賢い人のほうが彼氏できること多くないですか(笑)。

SUZUKA:そうそう。自分は結構考えすぎちゃうタイプなんですよ。だけど、意外とワガママにいったほうが成功するパターンって多くて。ずる賢いっていうか、なんか「うわ、先にいかれた!」みたいな。

RIN:あるある!

―男もそういう女性をコロっと好きになりがちですからね。

SUZUKA:本当にそうなんですよ。

SNSに囚われて、本当の自分を見失ってる人が多いんじゃないかなって気がします。(RIN)

―2曲目の“SNS24時”は辛酸なめ子さんが作詞ですね。

MIZYU:これはSNSに24時間囚われている人に捧げた歌です。今の人はSNSに自分の生活を囚われすぎてるんじゃないかって思います。

RIN:SNSって本当に面倒くさいですよね。みんなSNSに気持ちを左右されすぎてると思います。「あ、こいつにフォローを外された。私も外そう」みたいなこととか。「別に嫌いで外したわけじゃないのに」とか。

―そういうところは大人も子どもも関係ないですよね。代表的なSNSといえばTwitter、Instagram、Facebookが挙げられますけど、10代の方は主にInstagramとTwitterを使っている印象があります。

MIZYU:うんうん、断然そうですね。

RIN:裏アカもTwitterが多いんですよね。少ない文字数ですぐにつぶやけるから。

SUZUKA:Instagramと違って文字だけでいいしね。

RIN:Twitterは感情に任せて、その場の勢いでつぶやく人が多いから、病んでいるのも超わかりやすいですよね。Instagramはキラキラした自分をアピールする人が多い。だから、“SNS24時”でも描いているんですけど、「インスタ映え」を気にしすぎて、Instagramに写真を載せるための生活を送っているみたいな人がいたりして。SNSに囚われて、本当の自分を見失ってる人が多いんじゃないかなって気がします。

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リリース情報

新しい学校のリーダーズ『キミワイナ'17』
新しい学校のリーダーズ
『キミワイナ'17』(CD)

2017年10月25日(水)発売
価格:1,296円(税込)
VICL-37326

1. キミワイナ'17
2. SNS24時

プロフィール

新しい学校のリーダーズ
新しい学校のリーダーズ(あたらしいがっこうのりーだーず)

模範的なヤツばかりが評価される時代、くだらない不寛容社会から、個性と自由ではみ出していく踊るセーラー服と奇行癖。その名も「新しい学校のリーダーズ」。攻めの利いたダンスとサウンド、独特なキャラクターとMCを武器に2015年7月から全国各地でライブ活動する傍ら、コイケヤ、UNIQLO、Google Android、ロッテ「Fit's」等の企業と、はみ出し具合が絶妙なコラボや出演を重ね、じわりと若者に刺さりはじめている。

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