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SPICY CHOCOLATEが市場戦略を明かす。どうヒットを狙う?

SPICY CHOCOLATEが市場戦略を明かす。どうヒットを狙う?

SPICY CHOCOLATE『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONGS』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望 編集:久野剛士
2017/10/17

2014年から始まった『渋谷恋愛物語』シリーズの集大成となるベスト盤『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONGS』を発表するSPICY CHOCOLATE。2013年末にCMに起用された“ずっと feat. HAN-KUN & TEE”は、レコチョクランキングで8週連続1位を獲得する大ヒットとなり、その後は積極的にデジタルシングルをリリース。多彩なゲストボーカルの起用や、作品ごとに旬なタレントを起用したアートワークなどによって、常に話題を呼んできた。

その結果として、ベスト盤の収録楽曲のダウンロード総数は200万超え。デジタル時代にヒットを生み出す方法論について、メンバーのKATSUYUKIに話を訊いた。

目標は、“ずっと”でレコチョクさんのクラブチャートで1位を獲ることだった。

—CINRA.NETとしては2013年の春以来、4年半ぶりの取材になります(「SPICY CHOCOLATEに訊く、ジャパニーズレゲエの歩み」)。当時のインタビューを読み返してみると、「まだチャートで結果を残せてないから、ちゃんと結果を出したい」とおっしゃっていたんですけど、その年の冬に“ずっと feat. HAN-KUN & TEE”が大ヒットをしたわけで、早速の有言実行だったなって(笑)。

KATSUYUKI:あの曲は僕の音楽人生の中で節目の一曲になりました。もちろん、それまでもいろんな曲をリリースしてきましたけど、SPICY CHOCOLATEの存在をたくさんの人に知ってもらうきっかけになったのが“ずっと”。あの曲を多くの人の耳に届けられたことで、もっと違う挑戦もできるようになりました。

—その後の『渋谷純愛物語』シリーズにつながったわけですよね。

KATSUYUKI:そうですね。それまではどちらかというとダンスチューン、レゲエでいうダンスホールと、ラバーズソングをミックスさせたようなコンセプトのアルバムを作ってたんですけど、“ずっと”がヒットしたことで、ラバーズソングのイメージに向かい、それが『渋谷純愛物語』になっていったんです。

KATSUYUKI(SPICY CHOCOLATE)
KATSUYUKI(SPICY CHOCOLATE)

—資料には“ずっと”について「スマホ時代のNo.1ラブソング」とありますが、実際に音楽の聴き方がCDからデジタルへと移行する過渡期でのヒットでした。当時はどんなことを意識されていたのでしょうか?

KATSUYUKI:もちろん、CDのセールスも狙ってはいたんですけど、現実的に「オリコンの1位を獲るぞ」ってなると、やっぱりハードルは高い。そこで僕らがまず目標にしたのが、レコチョクさんのクラブチャートで1位を獲ることだったんです。そこで1位を獲れたら、今度は総合チャートの1位を狙う。そのためにはどうすればいいかを考えて、楽曲作りやプロモーションをやってきました。

—結果的に、“ずっと”はドコモのLTEのCMに起用されてヒットしたわけで、時代性を感じますよね。

KATSUYUKI:正直ああなるとは思ってなかったので、「まさか」って感じでしたけどね。曲ができたときから、「すげえいいのができた!」と思って、HAN-KUNがフレーズを出した瞬間に、ガッツポーズしたんですよ。

2012年に配信を開始したら、レゲエチャートでは1位になったんですけど、総合ではトップ10くらいで、「もっと頑張んねえとな」って思ってたんです。でも、曲を聴いてくれた人がドコモのCMに採用してくれて、そこから信じられないくらいのことが起きた。ホントにびっくりしましたね。

『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONGS』(オフィシャルサイトを見る

アルバムまでのシングルって、ボクシングの「ワン、ツー、スリー!」みたいなイメージ。

—2014年からは『渋谷純愛物語』シリーズのデジタルシングルを積極的にリリースするようになりました。楽曲を制作するにあたって、どんなことを大事にしましたか?

KATSUYUKI:SPICY CHOCOLATEは僕が歌わない分、ボーカルを他のアーティストさんにお願いするので、そのコンビネーションで相乗効果を起こすことですね。普段の活動ではやらないようなアプローチを提案したり、そういう工夫はいつも意識しています。

—フィーチャリングの組み合わせは毎回新鮮で面白いですよね。

KATSUYUKI:ただ、誰でもいいってわけじゃなくて。やはりSPICY CHOCOLATEの根っこにはレゲエがあるので、あくまでレゲエアーティストを軸にしながら、ラッパーやR&Bシンガーも迎えるという形にしていて、そこはぶれてないと思います。「レゲエという土台プラス誰か」っていう軸ではいつも考えています。

KATSUYUKI(SPICY CHOCOLATE)

—HAN-KUNが定期的に起用されているのは、いまおっしゃったことを裏付けていますよね。さらに言えば、各曲ごとのフィーチャリングアーティストの面白さがポイントになっているというのは、デジタルの時代になって、アーティスト単位よりも、曲単位でのリスニングが主流になったことの表れでもあるように思います。

KATSUYUKI:そうですね。最終的にはアルバムを作ってリリースするんですけど、そのアルバムに辿り着くまでのシングルって、ボクシングで言う「ワン、ツー、スリー!」みたいなイメージ(笑)。ジャブを打って、ジャブを打って、最後のストレートまでどう持っていくか、どうやったらたくさんの人をKOできるか。「この1曲は左ジャブ」「この1曲はカウンター」とか、そういうイメージを持ちながら一曲一曲作るようになりましたね。

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リリース情報

SPICY CHOCOLATE『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONGS』
SPICY CHOCOLATE
『スパイシーチョコレート BEST OF LOVE SONGS』初回限定盤A(CD+DVD)

2017年10月11日(水)発売
価格:3,780円(税込)
UICV-9251

[CD]
1. 君のことが好きだったんだ feat. BENI、Shuta Sueyoshi(AAA)& HAN-KUN」
2. ずっと feat. HAN-KUN & TEE
3. I miss you feat. 清水翔太
4. あなたと明日も feat. ハジ→ & 宇野実彩子(AAA)
5. うれし涙 feat. シェネル & MACO
6. しあわせ feat. Ms.OOJA & SALU
7. 信ジルモノ feat. YU-A,AK-69 & HAN-KUN from湘南乃風
8. 愛スルモノ feat. SHOCK EYE,lecca & SIMON
9. Last Forever feat. 加藤ミリヤ & SKY-HI
10. 同じ空 feat. ナオト・インティライミ & 安田レイ
11. ミスキャスト feat. 大橋卓弥(スキマスイッチ)& 奇妙礼太郎
12. 二人で feat. 西内まりや & YU-A
13. ずっとマイラブ feat. HAN-KUN & TEE
14. キミと未来 feat. Ms.OOJA & 寿君
[DVD]
1. 「君のことが好きだったんだ feat. BENI,Shuta Sueyoshi(AAA)&HAN-KUN」
2. 「ずっと feat. HAN-KUN & TEE」(黒島結菜出演)
3. 「I miss you feat. 清水翔太」(小島藤子出演)
4. 「あなたと明日も feat. ハジ→ & 宇野実彩子(AAA)」(木下優樹菜出演)
5. 「うれし涙 feat. シェネル & MACO」(今井華出演)
6. 「しあわせ feat. Ms.OOJA & SALU」(田中美保出演)
7. 「信ジルモノ feat. YU-A、AK-69 & HAN-KUN from湘南乃風」
8. 「愛スルモノ feat. SHOCK EYE,lecca & SIMON」
9. 「Last Forever feat. 加藤ミリヤ & SKY-HI」
10. 「同じ空 feat. ナオト・インティライミ&安田レイ」
11. 「ミスキャスト feat. 大橋卓弥(スキマスイッチ)&奇妙礼太郎」(市川紗椰出演)
12. 「二人で feat. 西内まりや & YU-A」
13. 「ずっとマイラブ feat. HAN-KUN & TEE」(浅田舞出演) 14. 「キミと未来 feat. Ms.OOJA & 寿君」(鈴木奈々出演)

プロフィール

SPICY CHOCOLATE(すぱいしーちょこれーと)

ジャパニーズレゲエ界に名を馳せるKATSUYUKI a.k.a. DJ CONTROLER率いるREGGAE SOUND CREW=SPICY CHOCOLATE(スパイシー・チョコレート)。東京のルードボーイたちによって結成された品川世田谷バッドボーイ・クルー(SBC)が前身となり、1994年に活動をスタート。2003年にはSPICY CHOCOLATE所属のBIGGA RAIJIらをフィーチャーした初のオリジナル・ミニ・アルバム『RUN DE WORLD』をリリース。それまでの活動で培われてきたリンクを活かし、彼らオリジナルの〈東京ダンスホール・スタイル〉を打ち出した。制作活動の一方で〈BOMBOCLAT NIGHT, Kachi Kachi Friday〉などのレギュラー・ダンスやダンサー・コンテスト〈DANCEHALL QUEEN JAPAN〉も主催。ジャンルの枠を超えてレゲエの魅力を発信し続けるその姿勢は、シーンに於ける絶対的な存在として、常にリスペクトの対象となっている。

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