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NIHA-Cが明かす、2年の葛藤を経て辿り着いた「自分らしさ」

NIHA-Cが明かす、2年の葛藤を経て辿り着いた「自分らしさ」

NIHA-C『アリバイ』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:永峰拓也 編集:久野剛士、矢島由佳子
2017/11/06

今回は優しいアルバムにしようと思っていました。

―改めて、いま言ってくださった変化を徐々に遂げたこの『アリバイ』制作の2年間は、NIHA-Cさんにとってどんな期間だったと思いますか?

NIHA-C:ゆっくり自分を納得させるための期間でしたね。「充電期間」と言えばカッコいいですけど、この2年間、かなりダラダラしていたのも事実で。葛藤して、周りの人たちが有名になるのを見て、自己嫌悪になって、「なんで俺はこんなにダメなんだろう?」って思いながらも、何もやる勇気もなく、家の中でネットをしながらグダグダして、ブルーになって……そんな期間でした。

NIHA-C

―2年って、長いですよね。

NIHA-C:そうですね。後悔もあるんですよね。もっと早く動けばよかったっていう。でも、電波少女のハシシさんやJinmenusagiが何度も飯に連れ出して、背中を押してくれて、本当に助けられましたね。

―やはり、電波少女さんやJinmenusagiさんの存在も大きかったんですね。

NIHA-C:見捨てないでいてくれたんですよね。俺、この2年間で一時期、本当にダメになっていて。「俺、もう音楽辞めたいっす」っていう感じだったんですけど、ハシシさんが「俺は、NIHA-CくんとJinmenusagiと、みんなで上がっていきたいから、辞めるなんて言うなよ」と言ってくれて。

―実際、電波少女、Jinmenusagiさん、そしてNIHA-Cさんの三組って、「シーン」というより、もっと親密な繫がりを築いている印象があるんですけど、この三組を繋いでいるものって、なんだと思いますか?

NIHA-C:元々、一緒に音楽をやっている仲間はもっと多かったんですよ。でも、徐々に人が減っていって、残っているのはもう数えるほどしかいなくて。その中でも、「本気で音楽で売れるしかない」っていう状況なのが、俺と、電波少女と、Jinmenusagiだと思います。だから、よく話すし、悩みを共有したりしていますね。

―今回の『アリバイ』でJinmenusagiさんが参加している“トモダチ”の<死にたくなったら連絡しろ>って、NIHA-Cさんが参加した電波少女の“MO”でも使われていたフレーズですよね。でも、同じフレーズでも意味が全然違うという。

NIHA-C:そうですね。最初に使ったのが“MO”のヴァースで、あの曲では、極端な愛情表現として書いたいんですよ。「好きな人に対して、一番甘い人ってどんな人だろう?」って考えたとき、やっぱり、相手の言うことを何でも肯定して、許してやる人だと思って。その甘さの極致として、別れた好きな人に、「もし死にたくなったら、俺が殺してあげるから電話ちょうだい」と告げるっていう流れで書いたんですよね。

NIHA-C

―本当に極端ですね(笑)。

NIHA-C:優しさゆえに、殺すところまでやってしまう(笑)。でも、逆に“トモダチ”の<死にたくなったら連絡しろ>は、より親密な気持ちで歌っています。

俺には、自殺しちゃった友達がいるんですけど、そいつが自殺する前日、電話で話していたんですよ。そのときは、そんなそぶりは全然なくて……なのに、次の日、自殺しちゃって。「あのとき、俺が話す内容によっては、自殺しなかったのかもしれない」みたいな後悔もあって。もう、そういう思いをしたくないんですよね。

―このアルバムは、本当に穏やかなアルバムなんですよね。もちろん、1曲目のような攻撃的な曲もあるんだけど、全体を通して感じるのは、聴き手を包み込むような優しさ。それが、いまのNIHA-Cさんの人への向き合い方なんだろうなと思いました。

NIHA-C:優しいアルバムにしたいな、とは思っていました。ラブソングも、あんまり格好つけていないものにしようと思ったり。ヒップホップのラブソングって、「俺が稼ぐからいろんなもん買ってやるよ」みたいなのが多いと思いますけど、「一緒に出掛けない?」くらいのほうが、俺は楽しいと思うし。なるべく素直な言葉で、素直な気持ちで書いた曲ばかりです。

―虚勢を張っていた前作から、素直な気持ちの今作へ変化されたんですね。

NIHA-C:この『アリバイ』という作品自体、この2年間で実際に起こったことを詰め込んでいるので。だから、ありのままの自分を書いています。この2年の空白の期間、「NIHA-C、なにしていたの? どこにいたの?」っていうことのアリバイの証明として、聴いてほしいですね。

NIHA-C

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リリース情報

NIHA-C『アリバイ』
NIHA-C
『アリバイ』(CD)

2017年11月15日(水)発売
価格:2,700円(税込)
RCSP-0085

1.It's Going Down
2.リーダー
3.モナリザ feat. ハシシ from 電波少女
4.夜光虫
5.Touch The Sky
6.Goodbye
7.Take My Hand
8.ABCDEFG
9.Boyfirend Don't Like Me
10.トモダチ feat. Jinmenusagi
11.目を閉じれば
12.Nothing

イベント情報

NIHA-C 2nd Full Album『アリバイ』Release Party

2017年11月23日(木・祝)
会場:東京都 Shibuya Milkyway
出演:
NIHA-C
電波少女
Jinmenusagi
料金:前売2,500円 当日3,000円(共にドリンク別)

NIHA-C『アリバイ』インストアイベント@TOWER RECORDS池袋店

2017年11月17日(金)
会場:東京都 TOWER RECORDS池袋店6階イベントスペース

プロフィール

NIHA-C(にはしー)

浜松出身のラッパー、2015年にSKY-HI主宰レーベルBULLMOOSEより1st Album「BRIGHT LIGHT」をリリース。SKY-HIは「Rapperとして成功するための全ての要素を持っている状態で、シーンのキャリアを始めることができる漢」と評している。更に電波少女のフィーチャリングラッパーとして、「MO feat.NIHA-C」「COMPLEX REMIX feat.Jinmenusagi, NIHA-C」といった電波少女の代表曲にも参加し、活動の幅と広げている。2017年6月26日にJinmenusagiをフィーチャリングラッパーとして招いた第1弾配信限定シングル「トモダチ feat.Jinmenusagi」をリリース。6月26日付iTunes Storeヒップホップ/ラップシングルチャート5位を記録し、8月10日には第2弾配信限定シングルとして電波少女のハシシをフィーチャリングラッパーに迎えた「モナリザ feat.ハシシ from 電波少女」をリリース。8月10日付iTunes Storeヒップホップ/ラップシングルチャート2位を記録し満を持して2ndアルバムをリリースする。

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