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キイチビール×ホフディラン小宮山 遊ぶように人生を謳歌する二人

キイチビール×ホフディラン小宮山 遊ぶように人生を謳歌する二人

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ『トランシーバ・デート』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:馬込将充 編集:山元翔一

取り残されてる感じはあります。でも、「もういいや」って感じもあるんですよね。もう戻れないし。(キイチ)

—キイチくんは女の子のことを歌ったり、歌詞からはモラトリアムが感じられて、それは1990年代のバンドのひとつのモチーフでもあったと思います。ただ、今にして思えばまだ余裕のあった90年代と、なかなか明るい未来が見えにくい2010年代っていう、時代背景の違いは大きいと思うんですよね。

キイチビール:LB Nationの音源を聴くと本当に楽しそうなんですよ。夜な夜な集まってゲームしたり、音楽したりって感じが伝わってきて、これは羨ましいなって。

キイチビール:でも今ってあんまりそういうイメージは持てないじゃないですか? みんな就職するために大学行ってるみたいな感じだし、そういう意味では当時への憧れは強いです。バンドをはじめてからは、バンド仲間とかができて、みんなでファミコンしたりしてるんですけど、世の中と僕がいるダメダメなコミュニティーは完全に隔絶してる感じがあって。

雄飛:そうなんだ。

キイチビール:取り残されてる感じはあります。「こんなチャランポランでいいのかな?」って。でも、「もういいや」って感じもあるんですよね。もう戻れないし。

—ある種の切迫感もある?

キイチビール:はい、寝る前にそういうこと考えちゃって寝られなくなることもたまにあって……お酒飲んで忘れますけど(笑)。

—キイチビールの曲にハッピーとサッドが共存してるのも、今のような話が関係しているんですかね?

キイチビール:そうだと思いますね。やっぱり、社会から隔絶されてる感じがあるし、真っ当に歩むのは諦めてる部分もあるので、そういう感情が出ちゃってるんですよね。それでヤケ酒的な遊び方をしてるというか、今後もゲームっぽく生きていこう、みたいな。“たまらない夜”の歌詞は、1番と2番で諦め感を出しつつ、最後のサビで「今だけ楽しけりゃいいや」って気持ちが吹っ切れていて。

キイチビール

キイチビール:そういう「どうなってもいいや」って感じは楽曲に出てると思います。それに「曲は明るいけど、歌詞は暗い」っていうのは僕らのテーマで、そのおかげで「諦めてるからこそできるぜ!」っていうヤケな感じを表現しやすいんですよね(笑)。

雄飛:僕らもまさにそんな感じでしたよ。それに、言っちゃうとあの頃からやってることもそんなに変わってなくて。僕、暇な日にいろんなバスが来るバス停に行って、「次に来るバスに乗る」って決めて、お酒飲みに出かけたりしてるんですよ。で、夜中に不安になって、またお酒飲んで忘れるっていう(笑)。その場所がたまに香港になったり、そういう部分は多少大人になったけど、やってることの根本は変わってないんですよね。

小宮山雄飛

雄飛:『酒場放浪記』の吉田類さんなんて、もともとヒッピーみたいな人ですけど、今や酒場の大スターじゃないですか。どの時代とか世代でも、ヒッピーとかアウトローみたいなまま、どこかで足を洗って真っ当な社会人になることなくっていう人は一定層ずっといますよね。

—言葉を変えれば、いかに人生を楽しく過ごすかの実践というか。ホフディランも20年間やってきて、当然いろんなことはあったと思いますが、それでも続けてこられたのは、その精神性があったからなのかなって。

雄飛:その一定層は確実に存在しているわけだから、いかに留まり続けられるかどうかですよね。そういう生き方を守り続ければいいんだけど、「この生き方じゃ危ないかも」って思って、真っ当なほうに方向転換しちゃうと、もう元のようには生きられない。でも、時代が移り変わっても真っ当じゃない層がずっとあるってことがわかっていれば、山あり谷ありでも、意外とやっていける。

僕らも上の世代からそれを学んだ気がして、それを謳歌してるのが真心ブラザーズのYO-KING。本人が言ってるんですけど、できるだけラクして楽しいことをするために、「もうちょっと努力すればあっちにも行けるかも」っていう考えは捨ててるそうなんです。でもそうすることで、いろんな人が集まってくるんですよ。

—まさにキングですね(笑)。キイチくんは将来像をどう考えてますか?

キイチビール:夢は大きく持ってます。せっかく曲作るなら、みんなに聴いてほしいし、漠然とですけど、有名になりたいと思ってる。もともと「就活したくない」っていう逃げのスタートなので、「逃げ切ってやるぜ!」って感じです(笑)。

キイチビール

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リリース情報

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ『トランシーバ・デート』
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
『トランシーバ・デート』(CD)

2018年2月7日(水)発売
価格:2,160円(税込)
KBHT-0003

1. たまらない夜
2. パウエル
3. 世の中のことわからない
4. プラスチックラブ
5. ビールを用意しててね
6. ロケット裸族
7. トランシーバ・デート
8. 夏の夜
09. 東京タワー
10. ちっちゃなハート

ホフディラン『帰ってきたホフディラン』
ホフディラン
『帰ってきたホフディラン』(CD)

2017年10月18日(水)発売
価格:3,024円(税込)
PCCA-4585

1. 僕のかわいい女の子
2. ヤンヤンヤン
3. 珈琲
4. あの風船追っかけて
5. 愛しあって世界は回る
6. 家を借りよう
7. 夜を越えて
8. おやすみの時間
9. 恋は渋谷系
10. 映画の中へ
11. 雨あがりの夜空に
12. エバーグリーンな悩み
13. また逢う日まで
14. ホフディランのバラッド

イベント情報

『キイチビール&ザ・ホーリーティッツ 1st full album「トランシーバ・デート」リリースパーティー』

2018年2月8日(木)
会場:東京都 WWW
出演:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
ホフディラン
MONO NO AWARE
台風クラブ

『キイチビール&ザ・ホーリーティッツ1st full album「トランシーバ・デート」リリースツアー』

2018年3月8日(木)
会場:大阪府 LIVE HOUSE Pangea
出演:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
Koochewsen
ナードマグネット
Gateballers

2018年3月9日(金)
会場:愛知県 CLUB ROCK'N'ROLL
出演:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
Koochewsen
SUNNY CAR WASH
Gateballers

2018年3月20日(火・祝)
会場:宮城県 enn 3rd
出演:
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
Koochewsen
SUNNY CAR WASH
YAOYOROS

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
『1st full album「トランシーバ・デート」リリースツアーファイナル』

2018年3月24日(土)
会場:東京都 渋谷 Star lounge
出演:キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
料金:前売2,500円 当日3,000円

プロフィール

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ

平均年齢24歳の5人編成。2016年6月、Theピーズやホフディランなど、90年代のロックバンドの影響を感じさせつつも、彼ら独特のユルくて鋭い、「ハッピーサッドの先にあるハッピー」を歌い奏でるミュージカルセンスをいきなり見せつけた初の自主制作EP『俺もハイライト』をリリースするや、タワーレコード渋谷店の全国未流通音源「タワクル」コーナーにて7か月連続TOP10入りを達成するなど、20歳前後の同世代のリスナーを筆頭に、90年代に青春期を過ごした年上のリスナーなど、様々な世代のキイチビーラーがじわじわ増殖中。2017年夏には、『RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』(優勝)、『でれんの!?サマソニ!? 2017』(GARDEN STAGE賞受賞)という2大夏フェスへの出演権を獲得する新人コンテストでW受賞し、一躍注目を浴びる存在に。

ホフディラン
ホフディラン

日本が誇る2ピースPOPグループ。1996年『スマイル』でデビュー。1998年には“遠距離恋愛は続く”、“欲望”、“極楽はどこだ”などお馴染みの曲は多数。『FUJI ROCK FESTIVAL』への参加、日本武道館でのワンマンライブを成功させる。約3年半の活動休止後、2006年9月に活動再開。10月18日には「5年ぶり」のニューアルバム『帰ってきたホフディラン』を古巣ポニーキャニオンより絶賛発売中!

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