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チャットモンチーの素顔と尊さをDAWA、imai、MINORxUが語る

チャットモンチーの素顔と尊さをDAWA、imai、MINORxUが語る

チャットモンチー『誕生』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:タイコウクニヨシ 編集:矢島由佳子

天才なので、解散することも人の心を動かすメロディーや歌詞に変換できるんですよね。俺だったらできない。(imai)

—ラストアルバム『誕生』を一足先に聴いていただきましたが、どのように受け止めましたか?

DAWA:難しいですね……7曲っていうのも勝手に引っかかって。「少なくないか?」って思ったし……まだ自分のなかで消化できてないですね。

DAWA
DAWA

imai:僕はすごいなと思いました。音楽を作ってる身からしたら、キャリアが10年以上になってくると、勢いだけじゃなくて、なにか出来事に反応して曲を作るようになるんですね。たとえば僕だったら、超楽しいイベントに出ていいライブができたら、次の日に3曲くらい作れちゃう。

チャットって、そういうところが特に強いバンドだと思うんです。『変身』も2人になった状況をポジティブに捉えて作ったと思うし、このアルバムも解散することがダイレクトに反映されてると思って。天才なので、解散することも人の心を動かすメロディーや歌詞に変換できるんですよね。俺だったらできないわって思います。

『誕生』収録曲

—打ち込みをベースに作られたアルバムですけど、ものすごく人間的な打ち込みだなと思ったんですね。それはある種の拙さも含めて。

imai:そう、そこもすごいんですよね。チャットモンチー・メカの編成を始めるときにあっこちゃんから電話がかかってきて「打ち込みってどうしたらいいのかな?」って相談をされたんです。僕も独自の方法論で打ち込みをやってるので、あんまり上手に教えてあげられなくて。

でも、そのときにチャットはDTMも独学でやったほうがユニークな音楽が生まれると思ったんです。実際、そうなってるし、打ち込みといっても今の流行りの音みたいになってないし。拙さもあるんですけど、やっぱり1音1音の説得力がすごいんですよね。

imai
imai

—MINORxUさんはどう聴きましたか?

MINORxU:僕は音源をもらってすぐに電車のなかで聴いたんですけど、泣きそうになりましたね。音楽的に攻めてると思ったし、歌詞はえっちゃんのお母さん的な視点が強く出てるのが印象的で。特に“the key”でウルッときて、“砂鉄”で涙腺が崩壊しました。

—久美子さんが作詞した“砂鉄”はすごい曲ですよね。久美子さんが作詞をしたことも含めて、ラストアルバムだからこそ生まれた曲だと思います。

imai:エグいですよね。平易な言葉だけを使ってるのに、こんなに刺さる歌詞ないです。

MINORxU:この歌詞って、さっき言った、えっちゃんがフリーペーパーに書いた文章に対する久美子ちゃんからのアンサーだと思うんですよ。だから、あのえっちゃんの文章を読むとより歌詞が響くんです。

チャットの「バンドマジック」のすべてが凝縮されてる歌詞だなと思います。僕、『ふたりじゃない』の冒頭であっこちゃんが言っていたことがすごく好きで。「バンドをやってなかったら、えっちゃんの言ってることの半分も理解できないと思う」って。そういうことも久美子ちゃんが書いたこの曲の歌詞に入ってるんですよね。

左から:imai、MINORxU
左から:imai、MINORxU

チャットモンチー『誕生』ジャケット
チャットモンチー『誕生』ジャケット(Amazonで見る

「ありがとう」としか言えないですね。(DAWA)

—最後に、チャットモンチーの2人にメッセージをお願いします。

DAWA:「ありがとう」としか言えないですね。こんなに大好きになったバンドをやっていた人たちなので。ずっと音源を聴いてきて、バンドの変化も見てきて……1人のリスナーとしてどの時代も同じように大好きだったとは正直言えないんですけど。

MINORxU:あっこちゃんもDAWAくんがガチファンだということを理解して受け止めてるしね。個人的な話になっちゃいますけど、チャットは3人時代からすごくプロフェッショナルで、僕が3人から学んだのはプロフェッショナルとしての姿勢で。チャットと出会って僕の仕事に対する感覚がだいぶ変化しました。それほど学ぶことが多かったんです。だから感謝の気持ちが大きい。あとはどんな形であれ音楽を続けてほしいし、またそれぞれの作品を聴きたいというのが僕からのメッセージです。

imai:僕は自分の好きなアーティストにはずっと遊ぶように音楽を作ってほしいと思っていて。責任感なんてなくていいと思ってる。極端な話、結成した翌日に解散したっていい。だからこそ、お客さんにとってもその瞬間にそのバンドと出会えたことが奇跡なわけで。

お客さんはミュージシャンが遊んでいて楽しそうに音楽をやってることに対価を払うのが一番いい行為だと思うし、その純度が高ければ高いほどいいと思うんです。だから、メンバーがまたチャットとして遊びたくなったら遊べばいいと思います。長い季節が1回終わった結果として解散するということでもいいと思うんですよ。あとは、僕もありがとうって言いたいですね。

左から:DAWA、imai、MINORxU
左から:DAWA、imai、MINORxU

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リリース情報

チャットモンチー
『誕生』初回生産限定盤(CD)

2018年6月27日(水)発売
価格:3,240円(税込)
KSCL-30062/3
※ 三方背ケース、ハードカバーブック仕様

1. CHATMONCHY MECHA
2. たったさっきから3000年までの話
3. the key
4. クッキング・ララ feat. DJみそしるとMCごはん
5. 裸足の街のスター
6. 砂鉄
7. びろうど

チャットモンチー『誕生』通常盤(CD)
チャットモンチー
『誕生』通常盤(CD)

2018年6月27日(水)発売
価格:2,592円(税込)
KSCL-30064

1. CHATMONCHY MECHA
2. たったさっきから3000年までの話
3. the key
4. クッキング・ララ feat. DJみそしるとMCごはん
5. 裸足の街のスター
6. 砂鉄
7. びろうど

チャットモンチー『たったさっきから3000年までの話』(7インチアナログ)
チャットモンチー
『たったさっきから3000年までの話』(7インチアナログ)

2018年6月6日(水)発売
価格:1,512円(税込)
KSKL-8534

イベント情報

『チャットモンチー完結展』

2018年6月27日(水)~7月10日(火)
会場:東京都 渋谷 GALLERY X BY PARCO
時間:11:00~20:00(最終日は18:00まで)
料金:500円

プロフィール

imai(いまい)

2003年結成、group_inouのTRACK担当。これまでに4枚のアルバムを発表。その音楽性はエレクトロミュージックやヒップホップ、ハードコア、ポップス等の要素やアティテュードを内包しながら、どこにも属さないサウンドとグルーヴを確立している。4thアルバム『MAP』収録“EYE”のMVが『文化庁メディアアート芸術祭新人賞』『アジアデジタルアート大賞展優秀賞』を受賞。音楽シーンだけに留まらず、グラフィックから映像作品に至るまで、各界のクリエイターと呼応した自由で多彩な活動にも注目が集まる。2016年に活動休止を発表。2017年より本格的にソロ活動を開始。2017年7月17日に『PSEP』をリリースした。

MINORxU(みのる)

映像像作家、Videographer。1978年東京生まれ。多摩美術大学卒業。チャットモンチー“majority blues”のミュージックビデオや、ツアードキュメンタリー『鳴るほど』(2011年)、『ふたりじゃない』(2013年)の監督を務める。その他、Gotch、HARUHI、Ken Yokoyama、LOSTAGE、My Hair is Bad、SLANG、WANIMAなどの映像作品を手がける。

和田貴博(わだ たかひろ)

1973年生まれ、大阪府出身。大阪・南堀江のレコードショップFLAKE RECORDS代表。愛称は「DAWA(ダワ)」。シフトレコードなどのショップスタッフを経て2006年に独立、開業。新譜の洋楽レコードをメインに、交流のある邦楽アーティストの新譜も取り扱う。店内にある商品のポップ原稿を全て自らで手がけ、自主レーベル「FLAKE SOUNDS」を主催し、さらに自主イベント『TONE FLAKES』のオーガナイズに、イベントDJまで仕事は多岐に渡る。FLAKE RECORDSは関西の音楽発信の場としても注目され、海外でも「あなたが死ぬ前までに訪れるべき魅力的な世界のレコード店 27選」にも選出されている。

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