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フォロワー60万の写真家KAGAYAが語る、プラネタリウム制作

フォロワー60万の写真家KAGAYAが語る、プラネタリウム制作

コニカミノルタプラネタリウム
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:タイコウクニヨシ 編集:矢島由佳子

水樹奈々さんが「東京ドームをプラネタリウムにしたい」とおっしゃって、やれるだけやってみようって。でも、前日にすごく後悔したんです(笑)。

—KAGAYAさんのこれまでの作品についても聞かせてください。初めてプラネタリウム作品を手がけられたのは、2006年に公開された『銀河鉄道の夜』ですね(池袋・サンシャインシティ屋上の「コニカミノルタプラネタリウム“満天”」にて、6月30日よりリバイバル上映中)。

KAGAYA:まだプラネタリウムに映像を映せる上映館はほとんどない時期だったんですけど、いち早く“満天”さんが始められていて、やってみたいなと思いました。『銀河鉄道の夜』は自分にとってのライフワークなので、それをドームに映せたら、自分が銀河鉄道に乗ってるような体験ができるんじゃないかなって。

KAGAYA
KAGAYA

『銀河鉄道の夜』(サイトを見る)

—ただ、実際の制作には3年ほどかかったとか?

KAGAYA:とにかく、なにからなにまで初めてだったので、最初は作り方もまったくわからず、テスト映像を何度も作り直しました。当時はまだ海外から輸入した番組を上映していた頃で、日本でもやっといくつかのプロダクションが作り始めたくらいの時期だったんですよね。

—国内ではほぼ事例のないことだったと。特にどんな部分で苦労されましたか?

KAGAYA:全工程大変でした(笑)。単純にデータ量も多くて、コンピューターを30台近く使ったと思うんですけど、計算にやたら時間がかかったりして。今の1/10……もっと遅いかも。1枚の画を作るのに1~2時間かかって、それが5万枚必要なんですよ。そのなかでやり直しもあるし……とんでもないですよね。12年前によくあんなの作ったなって、未だに思います(笑)。

なので、完成したときは、「もうこんな大変なことはできない」って思いました。結局、そのあとに『スターリーテイルズ -星座は時をこえて-』という作品をまた何年もかけて作ったんですけど、そのときも、発表会の間近に東日本大震災があったりして、もう完成できないかもしれないと思いました。でも、1年くらい経つと、結局また作り始めちゃうんですよね。

自身の作品(『星の旅 -世界編-』)を鑑賞するKAGAYA
自身の作品(『星の旅 -世界編-』)を鑑賞するKAGAYA

—苦労の分、完成したときの喜びは大きいということですよね。『スターリーテイルズ』のナレーションを水樹奈々さんが担当されたことをきっかけに、2011年には水樹奈々さんの東京ドーム公演で、天井一面に星空を映したこともありましたね。

KAGAYA:水樹さんが「東京ドームをプラネタリウムにしたい」とおっしゃって、僕もそんなのは見たことないからやってみたいと思ったんですけど、あれもすべてが挑戦でした。あれほど大きなところに映すプロジェクターが果たしてあるのかもわからないけど、とにかくやれるだけやってみようって。でも、前日にすごく後悔したんです(笑)。

—というと?

KAGAYA:正直「できない」と思ったんですよ。東京ドームなので、事前に現場で試写することができなくて、やっと本番の前々日に機材搬入をして。プロジェクターを14台つないでひとつの画を映し出そうとしたんですけど、上手くつながらなくて、「これは失敗だ」って大後悔しました。

KAGAYA

—でも、本番では大成功したんですよね?

KAGAYA:プロジェクションを手伝ってくださった高幣(俊之)さんが、ものすごく優秀だったんです。なにが大変だったかって、プラネタリウムだったら昼間でも星を映せますけど、東京ドームは天井が半透明だから昼間は明るくて、映せないんですよ。でも、準備の時間は昼しかない。うっすらしか星が見えない状態で、高幣さんが見事につなぎ合わせてくれました。「やれるだけやったから、映ると思いますよ」って言ってくれて、もう、そのあとすぐ本番(笑)。なので、本当に映像が映ったときは飛び上がりましたね。

—4万人のお客さんの歓声はすごかったでしょうね。

KAGAYA:すごかったです。周りのスタッフさんと握手をして喜びました。

東京ドームに星々を映している様子
東京ドームに星々を映している様子

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サービス情報

コニカミノルタプラネタリウム“天空”

場所:東京都墨田区押上1丁目1番2号 東京スカイツリータウン・イーストヤード7階
営業時間:10:00~21:00
※時節に応じて変動あり

作品情報

『星の旅 -世界編- “天空”特別ロングバージョン』
『星の旅 -世界編- “天空”特別ロングバージョン』

2018年6月29日(金)より上映
会場:東京都 押上 コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン®
撮影・脚本・CG:KAGAYA
ナレーション:安元洋貴
音楽:manamik / 清田愛未
スキャット:川島和子

『銀河鉄道の夜』

2018年6月30日(土)より上映
会場:東京都 池袋 コニカミノルタプラネタリウム“満天” in Sunshine City
原作:宮沢賢治
撮影・脚本・CG:KAGAYA
音楽:加賀谷玲
朗読:桑島法子
ナレーション:大場真人

プロフィール

KAGAYA
KAGAYA(かがや)

宇宙と神話の世界を描くアーティスト。プラネタリウム番組『銀河鉄道の夜』が全国で上映され観覧者数100万人を超える大ヒット。一方で星景写真家としても人気を博し、写真集『星月夜への招待』等を刊行。写真を投稿発表するTwitterのフォロワーは約60万人。天文普及とアーティストとしての功績をたたえられ、小惑星11949番はkagayayutaka(カガヤユタカ)と命名されている。

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