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フォロワー60万の写真家KAGAYAが語る、プラネタリウム制作

フォロワー60万の写真家KAGAYAが語る、プラネタリウム制作

コニカミノルタプラネタリウム
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:タイコウクニヨシ 編集:矢島由佳子

ウユニ塩湖へ行くことは、とてもお勧めできないです(笑)。

—最新作『星の旅 -世界編-』は、KAGAYAさんが実際に行って撮影してきた世界の様々な星空を体験できるわけですが、関係者向け試写会の挨拶で「超現実的」という言葉で表現されていたことが印象的でした。

KAGAYA:デジタルカメラによって、肉眼を超えた世界が見られるんです。星々の数も肉眼で見るよりデジタルカメラを通したほうが多く見えるし、天の川の色って肉眼で見るとただ白いだけですけど、それが色づいて見える。なので、ある意味では、実際に行った以上のことがプラネタリウムのドームで体験できるんです。だから、「超現実」というよりも、「超体験」ですかね。現実の風景であることは間違いないんだけど、人間には見えないものまで映せてしまう。

『星の旅 -世界編-』より
『星の旅 -世界編-』より

『星の旅 -世界編-』より
『星の旅 -世界編-』より

—KAGAYAさんは脚本も手がけられていますが、「北半球から南半球への旅」というストーリーはどのように生まれたのでしょうか?

KAGAYA:まずは私が見たいところ、行きたいところに何年もかけて行くなかで、段々と写真がたまってきて。そのなかかからどの写真を使って、どんなプラネタリウム作品を作ろうか、というふうに考えていきました。

特にウユニ塩湖とニュージーランドの写真がすごかったので、これをクライマックスにストーリーを作ろうと。そこから、アイスランドや北米の写真もあったので「北半球から南半球へ」というストーリーにするのがいいかな、というふうに作っていきました。逆の作り方はすごく難しいです。最初にストーリーを作って、「この映像を撮りに行こう」と思っても、本当にその写真が撮れるかどうかは行ってみないとわからないですから。

—『星の旅 -世界編-』を見て、「私も実際に同じ場所に行ってみたい」と思う人は多いと思うし、僕も正直そう思ったんですけど、そんな簡単なことではないわけですよね。

KAGAYA:星を目的にウユニ塩湖へ行くことは、とても人にお勧めできないです(笑)。高山病の危険もあるし、行ったとしても、実際同じ景色を見るのはなかなか難しいと思います。覚悟を持って、「絶対見たいんです」っていう人にはアドバイスできますけど、普通の旅行と同じ感覚では絶対に無理。なので、これはプラネタリウムで経験したほうがいいですよ(笑)。最高の条件で撮れていますから。

KAGAYA

—ウユニ塩湖であの「天空の鏡」を経験するのはとても難しい。それはなぜなのでしょうか?

KAGAYA:ウユニ塩湖は1年の大半干からびていて、雨季の1~3月のあいだじゃないと、水がたまらないんです。しかも、雨季なわけだから、雲が覆いがちで、水はあっても星が出てない可能性も高い。あと、もともと風の強い場所なので、水鏡をきれいに映すには、風が止んでる時間を狙う必要がある。さらには、お月様が明るすぎても星が見えない。1年の内で何日条件が揃うかわからないので、そこに居合わせるのはかなり難しいことなんです。

—ニュージーランドの赤いオーロラも非常に印象的でした。

KAGAYA:あれも本当にラッキーで。ニュージーランドでオーロラが見られるのって、1か月で2~3日なんですよ。激しい磁気嵐のときでないと見られないので、それを狙って10日間くらいの日程で行ったんですけど、たまたま初日から磁気嵐にあたって、3日間オーロラを見ることができました。そもそも、オーロラを見にニュージーランドに行くって、おかしな話ですからね。

—アラスカとかはわかりますけど、ニュージーランドはイメージになかったです。

KAGAYA:ニュージーランドで見られるオーロラは本当に独特で、満天の星々のなかに、赤いオーロラがバーッて見える。アラスカとは全然違う光景なんですよ。

KAGAYA

—ハワイのキラウエア火山と南十字星の組み合わせもすごいですよね。

KAGAYA:火山のすぐ横に「ボルケーノハウス」という、部屋から火口が見えるホテルがあるんです。そこに泊まって、夜に出かけて行って、撮影しました。火山の火が強すぎると星が見えなくなってしまうので、火が弱いときを狙うことで、天の川がきれいに撮れましたね。

『星の旅 -世界編-』より
『星の旅 -世界編-』より

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サービス情報

コニカミノルタプラネタリウム“天空”

場所:東京都墨田区押上1丁目1番2号 東京スカイツリータウン・イーストヤード7階
営業時間:10:00~21:00
※時節に応じて変動あり

作品情報

『星の旅 -世界編- “天空”特別ロングバージョン』
『星の旅 -世界編- “天空”特別ロングバージョン』

2018年6月29日(金)より上映
会場:東京都 押上 コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン®
撮影・脚本・CG:KAGAYA
ナレーション:安元洋貴
音楽:manamik / 清田愛未
スキャット:川島和子

『銀河鉄道の夜』

2018年6月30日(土)より上映
会場:東京都 池袋 コニカミノルタプラネタリウム“満天” in Sunshine City
原作:宮沢賢治
撮影・脚本・CG:KAGAYA
音楽:加賀谷玲
朗読:桑島法子
ナレーション:大場真人

プロフィール

KAGAYA
KAGAYA(かがや)

宇宙と神話の世界を描くアーティスト。プラネタリウム番組『銀河鉄道の夜』が全国で上映され観覧者数100万人を超える大ヒット。一方で星景写真家としても人気を博し、写真集『星月夜への招待』等を刊行。写真を投稿発表するTwitterのフォロワーは約60万人。天文普及とアーティストとしての功績をたたえられ、小惑星11949番はkagayayutaka(カガヤユタカ)と命名されている。

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