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トランプ以降の分断社会で、Sofi Tukkerが音楽に託す大事なこと

トランプ以降の分断社会で、Sofi Tukkerが音楽に託す大事なこと

Sofi Tukker『Treehouse』
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:YAMA 山添雄彦 編集:山元翔一
2018/07/13

デビュー曲“Drinkee”が、いきなり『第59回グラミー賞』「ベストダンス・レコーディング」部門にノミネートされたことをきっかけに、瞬く間に世界中で注目を集めるようになったニューヨーク発の男女デュオ、Sofi Tukker。彼女たちの魅力は、その音楽が打ち放つポジティブなバイブスにある。

ポニーテールにジャンプスーツという姿で、ときにはギターを弾きながら艶やかな歌声を響かせ、魅惑的なダンスを披露するソフィー・ホーリー・ウェルド。そして、身長2m超えの長身でありながら、軽やかにステージ上を駆け回り、機材を操りながら、ときには歌まで披露するタッカー・ハルパーン。個性的で鮮烈な風貌の男女が並び立つライブパフォーマンスは、文字どおり「楽しさ」に溢れている。

果たして、彼女たちは何者なのだろうか。見た目も生い立ちも異なる2人が、「Sofi Tukker」としてやろうとしていることは何なのか。その秘密は、どうやら彼女たち自身のメンタリティーにあるようだ。デビューアルバム『Treehouse』の日本盤のリリースに伴い来日、一夜限りのライブステージを前日に終えた2人に話を訊いた。

自分の直感が正しいのか、あるいはクレイジーなのか、それをどうしても見極めたいと思ったんだ。(タッカー)

—いまから約1年前、2人は「BACARDI」主催イベントに出演するため初来日を果たしましたが、その後、“Best Friend feat. NERVO, The Knocks & Alisa Ueno”が世界26か国のiTunesダンスチャートで1位を獲得、さらには同曲が「iPhone X」のテレビCMに起用されて大量オンエアされるなど、この1年の間の躍進は、本当にものすごいものがありましたね。

ソフィー:本当に(笑)。この1年っていうのは、間違いなくクレイジーだった。ただ、その間に私たち自身、すごく成長することができたし、たくさんのことを学ぶことができたと思う。何よりも、世界中のいろんなところに行くことができたのが、すごく嬉しかった。

タッカー:うん、自分たちでも想像してなかったぐらい、世界のたくさんの場所に行って、たくさん演奏することができて……ライブをやるごとに、ステージの居心地がどんどんよくなっていったし、オーディエンスとの繋がり方も、すごくうまくなってきたような気がするよ。

左から:タッカー・ハルパーン、ソフィー・ホーリー・ウェルド
左から:タッカー・ハルパーン、ソフィー・ホーリー・ウェルド

—そもそも2人は、アメリカのブラウン大学在学中に出会ったそうですね。

タッカー:大学のそばにあるアートギャラリーでイベントがあって、そこに僕はDJとして出演していたんだ。僕の出番の前に、ソフィーが弾き語りでボサノバっぽい曲を歌っていたんだけど、その姿を見て、ピンときたんだよね。彼女と一緒に音楽をやったら、何かスペシャルなことができるんじゃないかって。

だから、本当にシンプルな話なんだよ。そこでピンときた自分の直感みたいなものが正しいのか、あるいはクレイジーなのか、それをどうしても見極めたいと思ったんだ。まあ、彼女は最初、まともに取り合ってくれなかったんだけど(笑)。

ソフィー:そうね(笑)。現場でいきなりそう言われたときは、「いいわね! やりましょう!」って盛り上がったけど、それから数日経って、同じことをタッカーから言われたときは、「うん、いいと思う。でも、いま私には、他にやることがあって……」とか、そういう感じだったかもしれない(笑)。

タッカー:本当だよ! 僕は、「2人で音楽をやることが、何よりも大切なことなんだ!」って思っていたのに、彼女はあんまりそう思ってくれなかったみたいで。だから、バンドとして本格的に動きはじめるのは、僕が大学を卒業して、ニューヨークに移住してから。「音楽の道に進もう」と思って、卒業式の当日にニューヨークに引っ越してからは、ソフィーに「僕は本気なんだ!」って言い続けたよ……最終的には、僕のしぶとさが勝った感じだね(笑)。

ソフィー:うーん、あんまり覚えてないわ(笑)。

左から:タッカー・ハルパーン、ソフィー・ホーリー・ウェルド

—(笑)。タッカーはDJをやる前、かなり本格的にバスケットボールをやっていたり、パンクバンドでドラムを叩いたりしていたんですよね。一方、ソフィーは、ボサノバのバンドで歌っていたり、ブラジルの文化に興味があって、ポルトガル語の勉強をしていたり……つまり、かなり違うタイプの人間だったように思うのですが、タッカーはなぜ、ソフィーと一緒にやることに、そこまでこだわったんでしょう?

タッカー:まさに、その「違い」が大切だったんだ。だからこそ、彼女とのコラボレーションは、きっと特別なものになるんじゃないかって思ったんだよね。僕たちは、音楽的なバックグラウンドはもちろん、それに関する知識もあまりにも違うから。

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リリース情報

Sofi Tukker『Treehouse』
Sofi Tukker 『Treehouse』(CD)

2018年6月6日(水)発売
価格:2.160円(税込)
SICP-5666︎

1. Best Friend feat. NERVO, The Knocks & Alisa Ueno
2. Fuck They
3. Energia
4. Benadryl
5. Batshit
6. Good Time Girl feat. Charlie Barker
7. Johny
8. My Body Hurts
9. The Dare
10. Baby I'm A Queen
11. Drinkee
12. Awoo feat. Betta Lemme 13. Best Friend (Oliver Heldens Remix)

プロフィール

Sofi Tukker
Sofi Tukker(そふぃー たっかー)

世界最高峰のダンス・レーベル「Ultra」に所属する、ソフィー・ホーリー・ウェルドとタッカー・ハルペルンの二人からなるニューヨークを拠点に活動中の新人デュオ、ソフィー・タッカー。米国のブラウン大学在学中にアートギャラリーで出会い、すぐさま一緒に音楽作り始め結成。2016年7月にリリースしたデビューEP『Soft Animals』に収録されている「Dreinkee」が、2017年『第59回グラミー賞』で「ベストダンス・レコーディング賞」にノミネートされたことで一躍世界中から注目を集める。また、「Drinkee」は2017年1月に公開されたラブ・コメディー映画『The Incredible Jessica James』に挿入歌として起用されたことでも話題を呼んだ。さらに、同年1月にリリースされたシングル「Johny」が、米ゲームメーカーEA スポーツの人気作品『FIFA 17』内でも起用。6月にはBACARDI主催イベント『BACARDÍ “Over The Border” Launch Party』に出演し初来日を果たした。同年10月には26か国のiTunesダンスチャートで1位(国内ダンスチャート2位)を獲得したシングル「Best Friend feat. NERVO, The Knocks & Alisa Ueno」がiPhone XのテレビCMに起用。国内でも同CMが大量O.A.されると、日本でも音楽認識アプリShazamのチャートで1位を獲得し、2018年1月には全米シングルチャート「ビルボード・ホット100」入りを果たす。また、4月にリリースした最新シングル「Batshit」が新たに現在オンエア中のiPhone 8 (PRODUCT) RED™のTVCMに起用され、早くもShazamチャートでは2度目の1位を獲得しているなど、現在国内外で人気急上昇中のダンス・デュオである。2018年6月、彼らの日本限定初CD化となる記念すべきデビューフルアルバム『Treehouse』国内盤が発売。

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