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永原真夏が語る、SEBASTIAN Xの10年。活休、活動再開を経た今

永原真夏が語る、SEBASTIAN Xの10年。活休、活動再開を経た今

SEBASTIAN X 結成10周年企画第三弾「ワンマン X」
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:馬込将充 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部) 取材協力:吉祥寺Warp

意味とかを超越して「この人、絶対今生きてる!」っていうものがありありと伝わってくる、そういう歌が歌いたかった。

—今日の取材をするにあたって、新曲を1曲聴かせてもらいました。8月の名古屋でのライブ音源で、まだタイトルも決まってないそうですけど(後日、“愚かなる大人たちへ”に決定)、<きみは大人になった 「さよなら」言えるくらい強くなった>という歌い出しが、さきほどの話に通じるのかなと。

永原:これはSEBASTIAN Xに向けて書いたわけではなくて、新しい人たちとの出会いがあった一方で、別れもあって、「それよりも今、SEBASTIAN Xがまた集まって、動いてるほうが大事じゃん」って思えたときに書けた歌詞なんです。

実際、もともとすごく仲よかったんだけど、あまり会わなくなった子がいて、その子に向けて作った曲で。そういう曲をSEBASTIAN Xで演奏しても、すごくしっくり来たんです。それぞれがこの詞で歌われているような感覚の日々を送ってたんだなって、あとから気づきました。

SEBASTIAN X

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—大人になっていくことの喜びと痛みがストレートに綴られていて、きっとそれをメンバーそれぞれが感じていたからこそ、今のSEBASTIAN Xが鳴らす曲としてしっくり来たんでしょうね。この曲は、<あの感情を追い越して未来へ>という歌詞もあるように、「未来」について歌でもありますが、SEBASTIAN Xには“F.U.T.U.R.E.”という曲があって、あの曲も「大人」について歌った曲だったことを思い出しました。筆致はかなり変わっていますけど。

永原:この曲はおしゃべりするみたいな言葉で書きたいと思いました。だから、別に見事な表現はないんですよね。これまではもっと「作品をより強固なものにしたい」っていう気持ちが強かった気がする。もちろん、そういう意気込みで音楽を作るのも大好きなんだけど、今は「生きてる歌」がもっと歌いたいんです。そう思ったときに、詞はシンプルでもかまわないと思ったんですよね。「こっちとこっちの伏線がラスサビで回収されるぜ!」みたいなことじゃなくて(笑)。

—(笑)。

永原:そういうのも書きたいけど、そうじゃなくて、「この人、生きてんなあ!」だけでよかった。SEBASTIAN Xとして歌うときの、とても大切なソウルみたいなもの、意味とかを超越して「この人、絶対今生きてる!」っていうものがありありと伝わってくる、そういう歌が歌いたかったんです。なので、アレンジにしても、小手先のことはやらずに1曲仕上げたいってメンバー全員が同じ気持ちだったと思う。

SEBASTIAN X

—途中で話してもらった、この4人で積み上げてきたアンサンブルの形を、そのまま出しただけというか。

永原:うん。全然アレンジしてないけど、SEBASTIAN Xっぽいなって思ったし、みんなそう感じてると思う。久しぶりだから、新しいことをしてみたい気持ちもあったと思うけど、スタジオ入ってバーンって鳴らすと、「キャー!」って思うくらいSEBASTIAN Xなのは面白いなって(笑)。

今っぽいサウンドにしようと思えば、プレイヤーとしてはみんなできると思うんです。でも、「やっぱりSEBASTIAN Xだな」ってものをちゃんと作らないと、残っていかないなって。それは10年やってわかったことかもしれないです。

—替えの効かない、この4人だからこそ鳴らせるものの重要さを改めて感じている?

永原:SEBASTIAN Xが聴きたかったら、SEBASTIAN X以外では、マジでありえないんですよね。それはこの10年で培ってきた気がする。だから新曲も、そこからブレずに一番ストレートな曲になったし。12月のワンマンも、とにかく「生きてる音と歌を届けたい」ってだけですね。SEBASTIAN Xはそれだけのパワーを持っていると思うから。あとは「新旧いろいろやりまっせ!」って感じ(笑)。

—ワンマンは2015年の赤坂BLITZ以来、3年半ぶりなので、非常に楽しみです。しかも、会場が休止期間中にできた渋谷WWW Xっていうのがまたいいですよね。まるで、SEBASTAIN Xの復活を待っていたかのような(笑)。

永原:SEBASTAIN Xだし、10周年だしっていう、それだけなんですけどね(笑)。でも確かに、よくできた話ですよね。面白い10年間を経験した気がするなあ。

SEBASTIAN X
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アイテム情報

「☆と詩によるスマホオーケストラ」
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SEBASTIAN Xの約3年半ぶりの新曲“愚かなる大人たちへ”の一節をあしらった、CINRA.STOREオリジナルiPhoneケース
ケース価格:4,500円(税込)

イベント情報

『SEBASTIAN X 結成10周年企画第三弾「ワンマン X」』

2018年12月23日(日・祝)
会場:東京都 渋谷 WWW X
料金:前売3,300円 当日3,800円(共にドリンク別)

プロフィール

SEBASTIAN X(せばすちゃん えっくす)
SEBASTIAN X(せばすちゃん えっくす)

2008年吉祥寺にて結成。ボーカル、キーボード、ベース、ドラムスからなる男女4人組。独特の切り口と文学性が魅力のVo.永原真夏の歌詞と、パワフルだけど愛らしい楽曲の世界観が話題となる。これまでにミニアルバムを含め7作品をリリースしながら精力的なライブ活動を展開。2015年赤坂ブリッツでのワンマンライブののち2年間の休止期間に入るも、2017年4月に活動再開、"TOKYO春告ジャンボリー2017"を主催し、自主制作音源『メトロポリス』をリリース。2018年、結成10周年を迎えマイペースに活動中。

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