特集 PR

KEN THE 390×砂糖シヲリ ラジオもネットも垣根なく協業する時代

KEN THE 390×砂糖シヲリ ラジオもネットも垣根なく協業する時代

『TOKYO SOUNDS GOOD』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:鈴木渉 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部)

数寄屋橋交差点に隣接した銀座の新名所「銀座ソニーパーク」。そこに設置されたトレーラーハウス型のサテライトスタジオから、毎週金曜日に公開生放送が行われているのがTOKYO FM『TOKYO SOUNDS GOOD』である。8月の放送開始から、CINRAやSpotify、DNPとも連動しつつ、東京の「いい感じ」な音楽、アート、カルチャーを発信している。

パーソナリティーを務めるのは、『フリースタイルダンジョン』の審査員としてもお馴染み、近年は舞台の出演・音楽監督をはじめ、テレビCMでの松本人志とのMCバトル共演や男性声優キャラによるラップバトルプロジェクト『ヒプノシスマイク』への楽曲提供など、幅広く活躍するラッパー・KEN THE 390(以下、ケンザ)と、「クリエイターごっこ集団」を名乗り、CHAIやDJみそしるとMCごはんのミュージックビデオ(以下、MV)を手掛けるなど、こちらも多彩な活動を展開する「チーム未完成」の砂糖シヲリ(以下、シヲリ)。2人のバックグラウンドを語り合ってもらうとともに、銀座の「もうひとつの交差点」となりつつある、番組の意義について聞いた。

自分の場合は比べるのがラッパーとかミュージシャンじゃなく、会社員だったりして。(KEN THE 390)

─8月の放送開始から4か月が経過しましたが、「いい感じ」ですか?

ケンザ: 「いい感じ」じゃないかな? 気負わなくなってきたよね。

シヲリ:私はようやく慣れてきました。最初のうちは放送が1回終わると「終わった―!」みたいな、もうその日は何もできなくなるくらい疲れていて(笑)。ケンザさんはご自身でもラジオをやられているけど、私は本当に素人なので、最初はカフ(マイクのオン / オフを切り替えるスイッチ)の上げ下げのタイミングも掴めなくて。やっと最近スタートラインに立てた感じです。

左から、砂糖シヲリ、KEN THE 390。銀座ソニーパーク内にて。
左から、砂糖シヲリ、KEN THE 390。銀座ソニーパーク内にて。

─今日はリスナーにパーソナリティーの人柄を伝えるためにも、まずはお2人のバックグラウンドについて改めてお伺いしたいです。

シヲリ:ケンザさんの情報はメディアでたくさん知れるから、逆に、表に出てないことが気になります(笑)。私がわかっていることは、留年しつつも大学を卒業して、リクルートに入って、ラップをやりながら会社に勤めてたけど、やっぱり音楽がやりたいから会社を辞めて……。

ケンザ:めちゃめちゃその通り(笑)。

シヲリ:もちろん、いろいろな葛藤や苦労があったとは思うんですけど、外から見ると順風満帆というか。ラッパーとしての地位を確立されているし、『フリースタイルダンジョン』の審査員をやりつつ、NHKのラップバトル番組の司会もこなされていて、アニメや舞台への楽曲提供やプロデュースもされたり、なおかつ、ご自身でレーベルを経営する社長さんでもあるし、こんな人がいるのかって……何でそんなに素晴らしいんですか?(笑)

ケンザ:そんなことないです!(笑) 今は周りの環境がよくなってきて、ヒップホップに風が吹いてるのでここ数年はいいけど、ちょっと前までは、一応食べることはできていたけど、贅沢なんてとんでもないし、「これからどうしようか?」って感じで不安でした。もともと普通の会社員として働いてたので「この歳で、これくらい働いてたら収入は……」というのが何となくわかるので、その分もっと頑張ろうと思ってたし。

そういう背景もあるので、自分の場合は比較対象がラッパーとかミュージシャンだけじゃなく、会社員だったりもしました。

KEN THE 390
KEN THE 390

シヲリ:今の状態になったのって、自然な流れなんですか? それとも、日本のラッパーの「土壌を作る」みたいな意識があったんですか?

ケンザ:今は結果的にこうなっているけど、もし違ってたとしても、それはそれって思っちゃうんだよね。サラリーマンをしていたときは、世の中的には、「しっかり稼いで、音楽もやれていいじゃん」って思われていたけど、ラッパーとしては、会社勤めの普通の人っぽい生活をしていることが、自分の中ではコンプレックスで。こんなこと言うとあれだけど、見た目がいわゆるヒップホップっぽくないのも、コンプレックスになるというか。

シヲリ:そっか、世間的な「ラッパー」の外見のイメージって、もっと尖っているというか。

ケンザ:そうそう。そんな中で僕は髪型も普通だったから、それで文句を言われたりすることも結構あったよ。でも、ある程度キャリアを重ねてきたら、それがあるから今の俺があるって思えてきて。

シヲリ:なるほど~。

ケンザ:25歳でCDデビューしたんだけど、最初はそんなに仕事も多くないから、当時出始めのUSTREAMで1人しゃべりをさんざんやって、そしたら他のインターネットラジオから声をかけてもらって。USTREAMをやっていた当時は、何か情報発信しようとか、単純に楽しいとかだったんだけど、それが今では「TOKYO FMでしゃべってるぞ」みたいな。だから、将来に向けて頑張ることも大事だけれど、面白いと思ったことをちゃんとやっていれば、それでいいんじゃないかって思います。

Page 1
次へ

番組情報

『TOKYO SOUNDS GOOD』
TOKYO FM『TOKYO SOUNDS GOOD』

毎週金曜日 14:00~16:55放送

銀座・数寄屋橋交差点の「TOKYO FM | Ginza Sony Park Studio」から東京の「いい感じ」を公開生放送でお届けする3時間。いい感じな東京のサウンド、アート、カルチャーを発信!

スポット情報

Ginza Sony Park (銀座ソニーパーク)

開園期間 :2018年8月9日(木)~2020年秋
開園時間 :5:00~24:30(予定)
住所 :東京都中央区銀座五丁目3番1号
フロア構成:地上1階、 地下5階
※地下3階~地下1階は吹き抜け構造になっています。
※地下5階は機械室・管理室です。

プロフィール

KEN THE 390
KEN THE 390(けん ざ さんきゅーまる)

1981年6月17日生。読みはケン・ザ・サンキューマル。ラッパー、音楽レーベル”DREAMBOY”主宰。フリースタイルバトルで実績を重ねたのち、2006年にアルバム「プロローグ」をリリース。2011年12月に主宰レーベル・DREAMBOYを設立し、活発なアーティスト活動を続けながら、レーベル運営からイベントプロデュースに至るまで多岐にわたって活躍している。現在はテレビ朝日系で放送中のMCバトル番組「フリースタイルダンジョン」に審査員としてもレギュラー出演中。2018年2月に約2年半ぶりのフルアルバム「リフレイン」をリリース。

砂糖シヲリ
砂糖シヲリ(さとう しをり)

クリエイターごっこ集団、チーム未完成のリーダー。パンと書かれたZINE(冊子)やグッズを製作し、アジア中心に各国のアートブックフェアへの出展や、最近はCHAI、DJみそしるとMCごはんのMV制作、CINRA.NETの兄弟メディアShe isでは連載企画も担当。個人では、ミュージシャンのアートワークやMV制作、パンを使ったDJ、たまにバンドしたりサウナ入ったり、アートやアジアカルチャーイベントの企画制作などなど色々やってま~す。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

Nulbarich“Sweet and Sour”

テレビ東京のドラマ『デザイナー 渋井直人の休日』のエンディングテーマ“Sweet and Sour”。2月6日リリース予定の3rdフルアルバム『Blank Envelope』のリード楽曲でもある今作は「偶然の景色」がテーマ。日常の中に偶然生まれたハッとする瞬間を鮮やかに切り取っている。グラフィカルな映像に垣間見える、あたたかな日常を楽しもう。(野々村)

  1. こんまりのNetflix番組がアメリカで話題。こんまりメソッド巡る議論も 1

    こんまりのNetflix番組がアメリカで話題。こんまりメソッド巡る議論も

  2. 野村周平&桜井日奈子がプールでずぶ濡れ 『僕の初恋をキミに捧ぐ』新写真 2

    野村周平&桜井日奈子がプールでずぶ濡れ 『僕の初恋をキミに捧ぐ』新写真

  3. 『サマソニ』ヘッドライナー3組目はThe Chainsmokers、料金は値下げ 3

    『サマソニ』ヘッドライナー3組目はThe Chainsmokers、料金は値下げ

  4. 高杉真宙×竹内愛紗 御曹司と女子高生のラブコメ漫画『高嶺と花』ドラマ化 4

    高杉真宙×竹内愛紗 御曹司と女子高生のラブコメ漫画『高嶺と花』ドラマ化

  5. 『カメラを止めるな!』が『金曜ロードSHOW!』でテレビ初放送 5

    『カメラを止めるな!』が『金曜ロードSHOW!』でテレビ初放送

  6. 宇多田ヒカルのシングル『Face My Fears』本日発売&『初恋』サブスク解禁 6

    宇多田ヒカルのシングル『Face My Fears』本日発売&『初恋』サブスク解禁

  7. King Gnuが泥臭さと共に語る、若者とロックバンドが作る「夢」 7

    King Gnuが泥臭さと共に語る、若者とロックバンドが作る「夢」

  8. ザギトワ&メドベージェワが魔法少女に、『マギレコ』新テレビCM 8

    ザギトワ&メドベージェワが魔法少女に、『マギレコ』新テレビCM

  9. 『ヒグチユウコ展 CIRCUS』 約20年の画業辿る500点超展示 9

    『ヒグチユウコ展 CIRCUS』 約20年の画業辿る500点超展示

  10. 中村佳穂という「歌」の探求者。魂の震えに従う音楽家の半生 10

    中村佳穂という「歌」の探求者。魂の震えに従う音楽家の半生