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OKAMOTO’Sが大人と少年の間で語る、28歳で迎えた10周年の心境

OKAMOTO’Sが大人と少年の間で語る、28歳で迎えた10周年の心境

OKAMOTO'S『BOY』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:垂水佳菜 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)

第2部:OKAMOTO’Sは客観的に見てどんなバンドなのか? ハマ&レイジが自己分析

—ハマさんとレイジさんのおふたりに伺いたいのは、現在のシーンにおけるOKAMOTO’Sの立ち位置についてです。ハマさんもレイジさんも、バンドにとどまらず、もっと言えば音楽にとどまらず、様々な人たちと接点を持ちながら活動されていますよね。そうして「外側」を知ったうえで、自分たちのことをどのように定義づけているのだろう? というところを掘り下げていければと。

ハマ(Ba):なるほど。逆に、インタビュアーさんはどういうふうに、僕らのことをご覧になっていますか? 自分たちの立ち位置を具体的に言葉にすることって、僕らにとってはすごく難しいことで。自分たちの立ち位置こそ、自分たちで一番見えづらい部分というか。

レイジ(Dr):わかりやすいラベリングが俺らにはないからね。年齢もジャンルも超えていろいろな人たちとつながってきたし、アルバムにもいろいろなジャンルの曲が詰まってるし。

左から:オカモトレイジ、ハマ・オカモト
左から:オカモトレイジ、ハマ・オカモト

—「バンドシーン」という観点から見ると、OKAMOTO’Sは「孤独なバンド」という印象はあるんですよね。日本の大型フェスに出てもシンパシーを感じるバンドはそういないだろうし、むしろ、ハマさんがサポートされている星野源さんのような方や、レイジさんが関わっていたKANDYTOWNのようなヒップホップアクトのほうが、精神性としても通じる部分は大きいんじゃないか? という印象があって。

ハマ:僕らはこういう編成でやっている以上、どうしてもいろいろな人たちと「バンド」というひと言で括られてしまいますが、形態としての「バンド」という括りのなかでシンパシーを感じる存在は少ないですね。まず、昔から音楽のことが好きすぎるがゆえに、まずそこにひとつの壁があるというか(笑)。

それに、そもそもOKAMOTO’Sは自己プロデュースがめちゃくちゃなんです。音楽に対する過剰なこだわりが周りから怖がられたり、面倒くさがられる要因になったりもする反面、YouTubeでOKAMOTO’Sを検索すると、ミュージックビデオの下に4人でうんこのおもちゃで遊んでいる動画が上がっていたりするんです。それも、自分たちで上げている動画ですし……。もう、自分たちでも意味がわからない。

—(笑)。

レイジ:俺らは、ザ・ドリフターズとかザ・スパイダースとかに近いんじゃない? 俺たちは「芸能」のパーセンテージが高いバンドだと思うんですよ。他のバンドが上げている動画を見て、編集の荒さにイラついたりしますから。「そういうところ、ちゃんとやれよ!」って思ったり。

ハマ:OKAMOTO’Sは音楽以外のものも含めて、「エンターテインメント」に対する感覚が鋭いバンドではあるかもしれないです。音楽であろうとなんであろうと、人前に出るからには、楽しさ、感動、共感……いろいろなものをすくい取らないといけない。そこに対するプライドが高いんだと思います。デビューする前から、「ライブは衣装を着てやるもんだろう」と当たり前のように言えていた4人ですし。

—OKAMOTO’Sの広範な活動は、「エンタメ」や「芸能」という言葉がしっくりきますね。

ハマ:それこそ、僕は2011年から(星野)源さんのお手伝いをさせていただいて、彼がどうやって活動してきたのかを肌で感じる部分もあって。

源さんは、「どっちかにしろ」と周りに言われながらも、演技と音楽を両方やり続けることで、ものすごく深い部分でエンタメに向き合ってきた方だと思うんです。あれほどエンターテインメントに対して鋭く感性を持っている人は、活動形態や年齢が違っても一緒にいて面白いですし、刺激になります。

ハマ・オカモト
ハマ・オカモト

僕らの意味のわからないめちゃくちゃなスタンスが、この2年ぐらいで確実にお客さんに響きはじめている。(ハマ)

ハマ:それに、僕が知っているレベルでも、今はヒップホップのほうがかつてロックバンドが持っていた「夢」を感じさせる力や、「こんなこともやっちゃうんだ」という驚きから与える説得力は強いと思います。

レイジ:確実にバンドよりもヒップホップのほうがかっこつけてるからね。今はヒップホップのほうが、俺らが昔好きだったロックに近いなって思う。KANDYTOWNのメンバーだったり、ヒップホップの連中とつるんでいると、「かっこつけることを忘れちゃいけないな」って思わされますし、ものすごく強いポリシーを見せつけられると、「簡単に折れちゃいけないんだな」と改めて気づかされることもある。

ハマ:別に、「バンド」というものに悲観的な想いがあるわけではないんですけどね。もっと僕ら自身の懐が大きければ、ライブ後に「最高だったぜー!」とか言い合えたのかもしれませんが僕らはずっと、ライブ終わりに袖でグチグチ言いながら帰っていくことのほうが多かったので(笑)。

レイジ:ちょっと前にYogee New Waves(以下、ヨギー)と対バンしたんですけど、初めてに近いポジティブな感覚で「対バンしたな」って感じることができたんです。たとえば黒猫チェルシーぐらい近いバンドだと、もはや兄弟感が強すぎて、対バンと言いつつ親戚の集まりみたいになってしまう部分があるけど、ヨギーとはお互いが共鳴し合ういいライブができた感覚があって。

オカモトレイジ
オカモトレイジ

レイジ:音楽の話がちゃんとできたのが大きかったのかな。打ち上げでも「The Rolling Stonesのアルバムでどれが一番好き?」みたいな話ができて、すごく盛り上がった。こういう感覚を抱けたことって、これまでほとんどなかったんですよ。

ハマ:たしかに最近楽しい対バンは増えてきたよね。雨のパレードとの対バンも、打ち上げも含めて楽しかった。数年前は本当に無理だったんですよ。打ち上げも、「話すことないだろうから、いいや」という感じで。

—ありきたりな言い方になってしまいますけど、「OKAMOTO’Sに時代が追いついてきている」という感覚は、受け手としてもあるんですよね。OKAMOTO’Sがデビュー時から体現していたジャンルレス / ボーダレスな感覚って、確実にこの数年で世界のポップシーンの前提になってきたし、それはロックバンドも例外ではなくて。日本でもそうした感覚を根底に持ったバンドが増えている印象はありますね。

ハマ:なるほど。あとは、俺らの意味のわからないめちゃくちゃなスタンスが、この2年ぐらいで確実にお客さんに響きはじめているという実感もあって。徐々にライブのキャパシティーも大きくなってきているし、10年続けてきたことによって僕らのカメレオン的な部分がきちんと伝わりはじめているというか。

OKAMOTO’S
OKAMOTO’S
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リリース情報

『BOY』初回生産限定盤
OKAMOTO'S
『BOY』初回生産限定盤(CD+DVD)

2019年1月9日(水)発売
価格:4,104円(税込)
BVCL-951/2

[CD]
1. Dreaming Man
2. Hole
3. FOOL
4. Higher
5. ART(FCO2811)
6. 偶然
7. NOTHING
8. Animals
9. DOOR
10. Dancing Boy
[DVD]
レコーディングドキュメンタリー

OKAMOTO'S
『BOY』通常盤(CD)

2019年1月9日(水)発売
価格:3,564円(税込)
BVCL-953

1. Dreaming Man
2. Hole
3. FOOL
4. Higher
5. ART(FCO2811)
6. 偶然
7. NOTHING
8. Animals
9. DOOR
10. Dancing Boy

OKAMOTO'S
『BOY』完全生産限定アナログ盤(12インチアナログ)

2019年1月9日(水)発売
価格:4,860円(税込)
BVJL-30

イベント情報

『OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE “LAST BOY”』

2019年6月27日(木)
会場:東京都 九段下 日本武道館
料金:メンバー直筆サイン入りオリジナルチケット5,500円 一般5,400円

『OKAMOTO’S 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019 "BOY"』

2019年4月6日(土)
会場:神奈川県 横浜BAY HALL

2019年4月13日(土)
会場:静岡県 浜松窓枠

2019年4月14日(日)
会場:三重県 松阪M'AXA

2019年4月20日(土)
会場:長野県 長野CLUB JUNK BOX

2019年4月21日(日)
会場:石川県 金沢EIGHT HALL

2019年5月16日(木)
会場:青森県 青森Quarter

2019年5月18(土)
会場:北海道・札幌PENNY LANE 24

2019年5月19日(日)
会場:北海道・札幌PENNY LANE 24

2019年5月23日(木)
会場:京都府 京都磔磔

2019年5月25日(土)
会場:香川県 高松MONSTER

2019年5月26日(日)
会場:滋賀県 滋賀U☆STONE

2019年6月1日(土)
会場:広島県 広島CLUB QUATTRO

2019年6月2日(日)
会場:鳥取県 米子AZTiC laughs

2019年6月8日(土)
会場:群馬県 高崎club FLEEZ

2019年6月9日(日)
会場:宮城県 仙台RENSA

2019年6月13日(木)
会場:鹿児島県 鹿児島CAPARVO HALL

2019年6月15日(土)
会場:福岡県 福岡DRUM LOGOS

2019年6月16日(日)
会場:熊本県 熊本B.9 V1

2019年6月22日(土)
会場:愛知県 名古屋DIAMOND HALL

2019年6月23日(日)
会場:大阪府 なんばHatch

プロフィール

OKAMOTO'S
OKAMOTO'S(おかもとず)

オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(Gt)、ハマ・オカモト(Ba)、オカモトレイジ(Dr)による、中学校からの同級生で結成された四人組ロックバンド。2010年、日本人男子としては最年少の若さでアメリカ・テキサス州で開催された音楽フェス『SxSW2010』に出演。アメリカ7都市を廻るツアーや豪州ツアー、香港、台湾、ベトナムを廻ったアジアツアーなど、海外でのライヴを積極的に行っている。2019年1月6日には8枚目となるオリジナルアルバム「BOY」の発売が決定。さらには6月27日に自身初となる東京・日本武道館でのワンマンライブの開催が発表された。

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