SIRUPとオカモトショウ(OKAMOTO’S)による、社会を変えるための対話。「答えがひとつじゃないことを前提に話すことが理想」

アーティストSIRUPがホストとなり、「音楽・人・社会」をつなげて新たな音楽体験を届けるイベント『Grooving Night』が今年3月に初開催され、早くも第2回目が9月6日に大阪Zepp Nambaで開催された。毎回ゲストを変えてライブとトークセッションを繰り広げる本イベントでは、第1回にシンガー・ソングライターのiriを迎え、コロナパンデミック後の新たなライブのかたちを提案した(関連記事)。

第2回目となる今回、ゲストとして登場したのはロックバンドのOKAMOTO’S。2010年にデビューするや否や国内外から注目を集め、日本のロック界に激震を走らせた。現在ではメンバーそれぞれのソロプロジェクトも行ない、音楽活動だけに留まらず幅広い活動を見せるOKAMOTO’Sとの対バンは、間違いなく熱いものになると開催前からファンを熱狂させた。

ジャンルを超えたSIRUPとOKAMOTO’Sによる『Grooving Night』では、どのようなグルーヴが巻き起こるのか。ボーカルのオカモトショウとのトークセッションではどのような話がされたのか。イベントレポートと終演後の2人へのインタビューから見えたのは、社会に対する同じ眼差しだった。

OKAMOTO’Sのロックなグルーヴで幕開け

客電が落ちるとともに、真っ白な布幕に覆われたステージの奥からバンドの音が鳴り響き、OKAMOTO’Sが2021年にリリースした“M”から『Grooving Night』が始まった。

ライブで演奏することは少ないというこの楽曲を1曲目に置いたのは、公演前に配信された『Grooving Night』のPodcast番組にてSIRUPがOKAMOTO’Sの楽曲で「一番好き」だと話していたからだという。興奮する観客からの歓声を受け、OKAMOTO’Sのパフォーマンスは熱量を上げていく。

“Dance To Moonlight”、“Young Japanese”と続き、オカモトショウの歌声によってワイルドな夜に誘われる。そこからギターのオカモトコウキとベースのハマ•オカモトのツインボーカルによる“いつもエンドレス”でシティーポップな雰囲気へと変え、会場を大人な雰囲気へと一変させた。

終始MCで会場を笑わせたり、観客とともに歌ったり、会場を巻き込むグルーヴを生み出すOKAMOTO’Sが、全8曲のライブのトリとしてパフォーマンスしたのは“90’S TOKYO BOYS”。「自分たちを歌います」というオカモトショウの言葉から始まったこの楽曲の歌詞には、OKAMOTO’Sが体験したであろう一夜のストーリーが込められている。<目が覚めないまま、Sweet sweet dreams>というメッセージで甘い夜を共有し、第1部の幕を閉じた。

「たくさんの人の愛情から出来たイベント」SIRUPが伝える感謝

続くSIRUPのライブでは、客電が落ちるとステージ上に騒然とした街並みの映像と音声が流れた。この空間は外の社会と「地続き」にあり、しかしある種シェルターのような役割を果たしている――そんな気分になる演出だ。ここから外の社会の景色を変えていけると伝えるかのように、“Superpower”で第2部の幕を開けた。

“Need You Bad”や“LOOP”、“Ready For You”などの2020年以前にリリースされた楽曲にはソウルフルなアレンジが加えられ、1ミリも色褪せないパフォーマンスで観客たちを魅了していく。

「自分の見た目のこといちいち言ってくるやつウザない?」の掛け声とともに、今年4月にリリースされたEP『BLUE BLUR』収録曲“もったいない”を披露。ラテンミュージックのようなアレンジで、気持ちよく揺れながらも、「もったいない、そのままでいてよ」とそれぞれの選択を肯定してくれるこの楽曲に救われた人は多いだろう。

MCでは「OKAMOTO'Sやばかった!バリテンション上がった!」と大興奮した様子を隠さなかったが、同時に「Grooving Nightはたくさんの人の愛情から出来たイベント」と、ゲストのOKAMOTO’Sだけでなく、主催の読売テレビやキョードー関西、数多くの協賛社や協力社への感謝を伝えていた。この場所、この時間をみんなでつくっている事実をホストであるSIRUPが伝えることで、観客である私たちもその一員であり、この場所をつくり、守っていく、ある種責任のようなものを感じた。それが私たちのアーティストや音楽との関わり方のひとつなのだと。

「答えがひとつじゃないことを前提に話せることが理想」。より解像度を上げ、社会へ切り込んでいく2人

イントロを含む全10曲のトリとして披露したのは、“See You Again”。みんなとの再会を約束し、ライブパートを締めた。

そして、SIRUPとオカモトショウによるトークセッションが始まった。前回同様ベッドが置かれたステージセットにパジャマ姿の2人が登場し、会場はこれまでのライブの空間とはうってかわり、リラックスした時間が流れる。自宅がご近所だという2人は、つい先日も夜な夜な家で語り明かしていたことを明かし、「いつもどおり」な姿を見せてくれた。

トークセッションで話された3つのテーマは「感覚が違う人とどう付き合っていく?」「否定的な意見がきたときにどうする?」「お互いの気になる歌詞は?」と、前回よりも踏み込んだテーマが印象的だ。

「感覚が違う人とどう付き合っていく?」というテーマでは、より解像度を上げるため、「結婚することが強制されている空気感や価値観がある」と、SIRUPが具体例を切り出した。オカモトショウも同意し、OKAMOTO’Sのメンバーは4人中3人が結婚しているため、「そのせいでハマが結婚しないのかと周りからよく言われて、めんどくさいよねって話をしている」という。会場からは同意の頷きや眼差しが向けられた。

またSIRUPは「LGBTQ+のように結婚する権利を与えられていない人もいるし、ヘテロセクシュアル同士でも結婚って2人の話だから、周りがとやかく言うことじゃない」と、あらゆるところで見受けられる「結婚が幸せのすべて」とされる空気感や、結婚する権利の不平等に対して反対の姿勢を示した。そのうえで2人は「答えがひとつじゃないことを前提に話せることが理想だよね」と、この場で決定的な答えをだすことではなく、違った意見があることが当たり前のうえで対話をしていくことの重要性を伝えていた。

こうしたテーマを音楽イベントで話していくことに、共感し救われる人もいれば、自分のこれまでの行動を振り返り、ヒヤッとする人もいるだろう。しかし、いろんな局面でいろんな考えを持つ人同士で対話をし続けることで、より多くの人が心地よく生きられる社会がつくられていくのだろう。

トークを終えた2人は最後にThe Beatlesの“A Hard Day’s Night”をアコースティックセッションし、会場を沸かせた。原曲もツインボーカルで構成されているが、SIRUPの高音とオカモトショウの低音が混じり合い、まさに忙しい日の夜から私たちを引っ張り出し、心地よい空間へと連れ出してくれるようだった。

お金ではなく「思い」で実現したイベント

前回からパワーアップした『Grooving Night』を終えたばかりの2人が、イベントを振り返りながら、より深掘りした話をインタビューで答えてくれた。

ー第1回の『Grooving Night』を今年3月に開催し、半年後という短いスパンで第2回の開催を迎えましたが、いかがでしたか?

SIRUP:iriちゃんとSIRUPの親和性が高いことは観客もわかっていたところで、今回OKAMOTO’Sとの対バンが意外と思われることが多かったんですけど、結構お互いのファンから対バンしてほしい相手として名前が挙がることも多かったんです。なので個人的にはOKAMOTO’Sとも親和性あるんじゃないかな? と思って、今回一緒にできたのは、『Grooving Night』としても新しい方向性を見せられたのかなと思います。

ートークセッションもするという普段とはちょっと違う音楽イベントに参加してみて、ショウさんはいかがでしたか?

オカモトショウ(以下、ショウ):いつかツーマンする日がくることはわかっていたけど、いまここでSIRUPくんに呼んでもらえたことがまず嬉しかったですね。そのうえで、トークもするという特殊なこともできたのは楽しかったです。

あとは、このイベントを企画している人は俺も知っている人で、すごく深い愛を持っていることを知っているので、その思いがこうやって人と人をつないで、今日ができているということは出る側としても特別なことでした。こういう新しいかたちのイベントをするときって、お金が余ってて使いたくてやるか、お金が欲しくてやるっていう2つのパターンが多いけど、『Grooving Night』はそのどちらでもなく、「思い」で実現しているっていうのに意義を感じましたね。

ーお互いに共演してみて、どんなグルーヴが生まれたと思いましたか?

SIRUP:今日1日でできたグルーヴというよりかは、今日のために事前に2人でどんなセッションをしようかとか、いろんな話をした日からつくり上げたグルーヴがあるなって思っていて。初めてちゃんと喋ったときに、かなり感覚が似ていてめっちゃ盛り上がったんです。今日は普段プライベートで2人で話しているようなことを話して、それをみんなに共有できたなって思います。

ショウ:俺も一番グルーヴを感じたのは最後のトークかな。正直家で話していたときは、もっと踏み込んだ話もしていたけど、それをそのまま大勢に伝えればいいってものでもないし、2人が会話の中身を理解したうえで立ち回って、伝えたいことを伝えられたような気がしました。

SIRUP:ライブはショウくんの動きがかっこよすぎて、正直影響されましたね。緊張しないためも含めて、自分は自分のことをすればいいから普段はほかのアーティストのことはあまり気にしないようにしているんですけど、今日はがっつり影響を受けて「よっしゃ、いくぞ!」っていう気分になりました(笑)。

ショウ:それは一番嬉しい(笑)。ボーカリストだからわかるけど、俺もそんなに人に影響されることないから、その言葉を言ってくれるのってマジだから超嬉しい。

2人が感じるお互いの印象に共通する反骨心

ー2組ともあらゆる活動を通して音楽という幅を広げているアーティストだと思っているんですが、お互いの音楽や活動にどういった印象を持っていますか?

SIRUP:OKAMOTO’Sは、都会に生まれて、価値観の違いを経て共鳴し合っている印象。メンバーも個々で立っていて、いろんな方向に自分たちのやりたいことをやっている。そういうバンドっていっぱいいるけど、そのなかでも突出しているよね。サウンドもいろいろ挑戦していて、ロックバンドの域を超えているなって。一人ひとりがアーティストとして意義を持って活動しつつ自然にやっている、そのバランスがすごいなっていうイメージです。

歌詞もアナーキーなものもあって、そこに自分は一番共鳴しているんだなと思います。ポーズだけの歌ってめっちゃあるけど、メンバーみんながそこをガチに思っているっていうのが伝わるんです。

ショウ:わかる。“もったいない”はSIRUPくんの曲のなかでも一番ロックだしパンクだと思っていて。ほかの曲にもメッセージ性の強い曲はあるけど、反骨精神みたいなものが軽やかに受け取れる。俺もそうやって歌詞を書きたいと思うけど、むずかしいんですよ。説教くさくなりかねないメッセージを、フラットに伝えることができる。それってめっちゃ理想の状態だと思います。

ミュージシャンとしてのSIRUPくんは、音楽への探究心もそうだし、日本の社会の現状だけじゃなく、世界に対してどうアプローチしていくかっていうところを考えているのはかっこいいなと思いますね。この国でそういった動きを臆せずすることがどれだけカロリーを使うのか想像できるので、やっぱりすごいですね。

自分が変われば、世界が変わる

ーこのイベントには個人の空間と社会の空間を混ざり合わせる目的もあると思うのですが、2人が普段から意識している社会課題にはどんなものがありますか?その課題に対して、個人として、アーティストとしてどのようなアプローチが必要だと感じますか?

SIRUP:すごく多いから難しい…。いつも言っていることとしては、すべての社会課題に関してですが、「数字的な影響力があるかないかは関係ない」ということ。みんな誰かと関わりながら生きているから、その人が行動することによって、意外と十分な影響力がある。社会課題はたくさんあるけど、まずはみんなが「これっておかしいよね」って自分が感じたことを発信していくことが必要だと思います。もし間違えたとしても、誰かが教えてくれると思うし、そしたら「教えてくれてありがとう」でいいと思うんです。

個人的にはそういう人たちをどうやって増やしていけるかなと考えています。このイベントもそうだし、SNSでもそうですけど、アーティストとして発信力を持っている分、良いかたちで使っていきたいなって思っています。その発信がちょっとでも社会に貢献できたらいいなと。

ショウ:俺自身も、以前友人と話しているなかでよく「そんなやり方じゃうまくいかないと思う」とか「そこは自我を出さずに合わせた方が楽だよ」といったような、ある程度の「諦め」込みの社会との付き合い方をアドバイスとして言ってたことがあるんですけど、それに対して「あなたのその言動がいまの身動き取りづらい社会をつくっているんだよ」と言われることがあったんです。自分自身が相対的に見て社会の中で強い立場にいる意識もなかったし、そういう社会をつくってる側でもあると自覚するまでに時間がかかりました。

社会ではある程度の犠牲を互いに払い、その分お互いの主張も聞く。譲り合いのような部分があると思うんです。生まれたときからある程度恵まれた条件を与えられている人たちは、その譲る部分が痛みはあれど可能な範囲内に収まっているけど、生まれた場所や性別、そのほかのあらゆる条件によってみんなと同じスタートラインに立てない人もいる。そういう人に、自分には払えた犠牲を勧めるようなアドバイスをすることって、相手が何を犠牲にすることになるのか想像が足りてない、人の痛みに気づかず無神経なまま現状に加担する何かに俺自身もなっていたなと気づいて。

そんななかで、前例のない新しいことをやろうとすることを頭ごなしに「難しいと思う」とか「もっと賢くやりなよ」と言うことは、「譲り合いから外れた個人のわがまま」のように扱うことにもなるし、社会から生気を奪うと思う。そうじゃなくて「新しいことは起こせるかもしれないと信じられる自分」をみんながそれぞれつくる必要がある。そのためにはいろんなものを見たり、いろんな人と会い、知らなかった価値観を知ったりして手札を増やすことが大切だと思います。そうやって自分が変わることで、世界が変わって、新しいことが実現するんじゃないかな。

でもその自分っていう概念は、気をつけないと一瞬で固まって、無意識に自分が知らないことはこの世界にないことにしちゃったりする。そういう自分がいることも本当に恐ろしいし、そうならないように「世の中は本当に変わる」ということを信じて生きていたいと思っています。

SIRUP:普通に生きていても誰も傷つけない人生を送りたいですよね。あとは学び続けることで、自分で自分を傷つけていた価値観があることにも気づいて、解放につながっていくとも思います。

ショウ:いろんなことを知って、考えたうえで、どの道を選択するかは自由だと思う。でも人って考えることを放棄しちゃうから、そうすると、自分で選択できなくなっていくし、選ばされるまで待ったりしちゃうんですよね。

SIRUP:本当にそう。ちゃんと自分で選ばないと、選ばされるよって思います。気づかないうちに選ばされたことってたくさんあると思うし。

自分を守ること、相手を大切にすること

ートークセッションでは、他者からネガティブな意見がきたときにどうするかというお話がありましたが、自分から出るネガティブな感情とどのように向き合っていますか?

SIRUP:うーん…めっちゃ難しいんですけど、僕は結構何もかも気にしちゃうタイプで。ただそこで自分からネガティブな感情が出てきたときに、問題はどこにあるのかをしっかり考えるようにしています。何か相手の言動で嫌な気分になっても、「今日あなたに何があったか知らないけど、今日は自分の方が落ち込んでる」と思って一旦遮断して、これ以上傷つけ合わないようにしたりしますね。

ショウ:俺は良くも悪くも遮断するのがうまいんだけど、そうすると自分が大事にしたい相手にもシャッターを閉じちゃって損することもある。だから、自分を守るためにシャッターを閉めることも大事だけど、開けることも大事だなと思っていて、いまはそれが大変ですね。やっぱり対話をし続けることが大事だし、伝えないといけないことは、向こうから返事をもらえるようなかたちで伝える必要もあると思います。

SIRUP:人それぞれいろんなルーツがあるからこそ、対話のかたちもたくさんあるなって思います。それを無理やり進めようとして、相手のシャッターを壊してしまったら、対話自体できなくなりますし。だからこそ、自分で自分のシャッターを開けていくっていうこともすごく大事ですね。

トークセッションとインタビューを通して感じたのは、2人は絶対の正解を提示しているわけではないということ。今回の『Grooving Night』でみんなに体感してほしかったのは、答えを出すことよりも、個人の話を、社会の話を、いろんな考えがあることを前提に話し続けることの大切さだろう。SIRUP、オカモトショウ、2人の考えもこれから先変わっていくこともある。そのときにまたこうして答えのない話をしてほしいし、私たちも答えのない話をし続けていきたい。

イベント情報
『Grooving Night』#3は、2024年3月に開催予定!続報は公式HP&SNSでお知らせします。 関西の企業MOGUとコラボしたGrooving Night限定クッションを、当日購入できなかった方からのご希望に応えてWEB追加販売中。(なくなり次第終了)合わせてチェックしてください!
【Grooving Nightプロデューサー/門上由佳(読売テレビ)コメント】

『Grooving Night』は、音楽を通じてエンパワーメントする場をつくりたいと思い企画しました。ライブでなぜかわからないけど涙が出たり、心が震えたりします。それは、リアルの場だからこそ生まれる「人の力」があるからだと思います。
この企画は「音楽・社会・人をつなぐ」をテーマに、音楽を存分に楽しむことと、アーティスト同士のトークを共有することを大事にしています。ライブで楽曲に救われ、MCで発する言葉に背中を押され勇気をもらった経験を元に、もう一歩踏み込んで「みんなで話をシェアしよう」という企画です。一日の終わりである夜にリラックスしながらも、少し考えて、前を向けるような場所を目指しています。
『Grooving Night』の企画実施にあたり、社会課題にも取り組むSIRUPさんと、共に歩んで伝える場をつくるために長年会話を重ねました。ゲストには、ライブで観客の心を震わせるアーティストであるiriさん、OKAMOTO’Sさんにご出演いただきました。ライブに加えてトークやセッションもある非常にカロリーの高い企画である中、力を貸していただき感謝しています。何よりも大好きで、ずっと楽曲を聴きライブを観てきたアーティストの方々を迎えられる事は、スタッフ一同ありがたくもあり身が引き締まる思いでもありました。立ち上げたばかりで手探りな部分も多いですが、音楽を通じて社会問題や生活の違和感を少しでも改善できるような「入り口」となれる企画に育てていきたいです。
プロフィール
SIRUP
SIRUP

ラップと歌を自由に行き来するボーカルスタイルと、自身のルーツであるネオソウルやR&BにゴスペルとHIPHOPを融合した、ジャンルにとらわれず洗練されたサウンドで誰もがFEELGOODとなれる音楽を発信している。2021年には2nd フルアルバム『cure』をリリースし、同年『FUJI ROCKFESTIVAL’21』に、国内のR&Bアーティストでは異例となる初出演でメインステージのGREENSTAGEに立ち、圧巻のパフォーマンスを魅せた。2022年に入ってからも世界的ポップスター「Years & Years」のRemix参加や、アイリッシュ・ウイスキー「JAMESON」とのコラボを発表するなど、日本を代表するR&Bシンガーとして音楽のみならずさまざまな分野でその活躍を広げている。

OKAMOTO’S
OKAMOTO’S

Vocal/オカモトショウ、Guitar/オカモトコウキ、Bass/ハマ・オカモト、Drums/オカモトレイジ。中学からの同級生4人によって結成。東京都出身。世界に通用するアーティスト、岡本太郎から名前を拝借し、Ramones形式で全員が「オカモト」姓を名乗る。音楽性はロックを中心に多岐にわたり、各年代の音楽の旨みを90年代生まれの新しい感性で抽出、解釈し表現している。各メンバーが独自の活動を行っていることも特徴的であり、その活動は各自のソロでの音楽活動、ラジオDJや番組MC、他アーティストのサポートなど、多岐にわたる。2010年5月、アルバム「10’S」をリリース。これまでに、アルバム9枚、シングル10枚をリリース。初期は性急で衝動的な作風のアルバムを1年に3枚のペースでリリース、また近年ではアルバム一枚が一つのストーリーとして構成された「OPERA」、海外レコーディングも敢行した「NO MORE MUSIC」、デビュー10周年イヤーを迎え、新境地かつ原点に立ち返った「BOY」などコンセプチュアルかつ独自性のあるアルバムを多数発表。国内のロックフェスや各地のライブハウスで数多く公演を行う生粋のライブバンドでもあり、アルバム発表ごとに日本各地でツアーを行う。また企画性を持って行われるホール公演「90’S TOKYO BOYS IN HALL」も時折行われ、スペシャルなイベントとして人気を博している。2016年には全都道府県ツアーを、また2020年には10周年を掲げ、初の日本武道館公演も成功させた。また、2010年3月、アメリカ・テキサス州オースティンで開催されたSXSW2010に日本人男子として出演したことを皮切りに、オーストラリア、ベトナム、台湾、韓国、中国など、日本国外でもライブを多数行っている。2023年は、アニメ「Dr.STONE」エンディングテーマ曲「Where Do We Go?」をリリース。また、関ジャニ∞や菅田将暉、DISH//など様々なアーティストのプロデュースや楽曲提供、映画やドラマの劇伴制作、個々のプロデュースワークや、DJ活動なども行っている。その活動の勢いは止まることを知らない。

オカモトショウ(OKAMOTO'S)
オカモトショウ(OKAMOTO'S)

1990年生まれ、ニューヨーク出身。OKAMOTO'Sのボーカル担当。2010年3月、「S×SW2010」に日本人男性としては最年少での出演を果たす。そのまま全米6都市を廻るツアーをおこない、5月に1st.アルバム『10'S』をリリース。デビュー当時は年間平均100本を超えるライブを展開し、海外公演等も積極的に実施。2019年には10周年イヤーを迎え、全国20か所21公演を廻る全国ツアー「OKAMOTO’S 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019 "BOY"」を行い、ファイナルは初の日本武道館公演を敢行し大成功を収める。また、高校時代から現在に至るまで漫画雑誌を読み続けてきたほどの”漫画ラバー”である、Real Soundにて名作マンガ&注目作品を月イチで紹介をする「月刊オカモトショウ」を連載中。オカモトショウソロ名義として、初のソロアルバム「CULTICA」を2021年4月にリリースする。このソロアルバム内にて、オーストラリアのバンド Last Dinosaursとのコラボレーション楽曲を制作をしたことをきっかけとなり、2022年6月にLast Dinosaurs主催のUSTourにOKAMOTO'Sとして参加した。2022年7月には、「90'S TOKYO BOYS IN HALL SPECIAL〜アフタースクール〜」と題し、ホール公演としては最大動員数となるNHKホール公演を開催。2023年1月には、初のメンバーコラボレーションアルバム「Flowers」をリリースし、全国28本のライブハウスツアーの開催。その後2023年5月には、アニメ「 Dr.STONE 」エンディングテーマ曲「 Where Do We Go?」をリリース。ソロとしての活躍の幅を広げて、バンドとしての活動の勢いも止まることを知らない。



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