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リンダ&マーヤを取材。N'夙川BOYS活動休止以降、どうしてる?

リンダ&マーヤを取材。N'夙川BOYS活動休止以降、どうしてる?

パルコ「50年目の、新しいパルコ。」
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:永峰拓也 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

続いていくために必要なのは、最初に「やべぇ!」って思ったことを、心の奥底に埋め込むことですね。(マーヤ)

—最初にも言いましたけど、今回2人が作った“50'Youth”という曲は、箭内道彦さんが監督されている、パルコ50周年記念ムービーのテーマングですよね。秋には渋谷パルコのリニューアルオープンも控えていますけど、そんな変わりながら続いていくパルコの姿を見ていても、今のマーヤさんの話を聞いていても、「続く」あるいは「続ける」ために必要なこととは、一体どんなことなんだろう? と思うんです。夙川を休止して、今、こうして2人で活動されていることも、「変わる」ことで「続ける」ことを選んだと言えると思うんですよね。

マーヤ:続いていくために必要なこと……それは、最初に「やべぇ!」って思ったことを、心の奥底に埋め込むことですね。

リンダ:一生忘れないっていうこと。

マーヤ:そう、それしかないんですよ。それがなくなったら、やっている意味がない。根っこがないものは、なにをしたって絶対に枯れますから。でも根っこがあれば、それは未来永劫、成長していくと思うんですよ。で、成長したり、変化していったりした先にあるものは、きっと逃げないですから。そこには、絶対になにかあるんですよね。

左から:リンダ、マーヤ
左から:リンダ、マーヤ

リンダ:変化って絶対に必要なことやもんね。人は生きているんだから、毎日違うわけじゃないですか。それに日々、出会いだってある。自分から生まれるものだけじゃなく、そういう出会いの化学反応のなかで、新しい自分は作られていくものでもあって。自分の「好きなもの」は変わらないけど、出会いや変化のなかで、この先に向かうべき場所も見えてくるし。

マーヤ:もちろん、自分たち次第ですけどね。変化していくのも、変化を止めるのも、自分たち次第。でも、「どんなにしんどくても、変化した先にあるものを見るんだ」という気持ちがあれば、なにかに辿り着けるはずやし。で、そこに行き着くには、どれだけ最初に抱いた感情が自分のなかに根深くあるのかっていうこと。それが全てじゃないですか。

左から:マーヤ、リンダ

俺はダルいときや落ち込んでいるとき、玄関先で「ロックンロール!」って叫んでから家を出るんです。(マーヤ)

—2人は、「自分はブレているんじゃないか?」という不安を抱くことはないですか?

マーヤ:そりゃあ、「このまま、これを続けていていいんだろうか?」って思うこともありますよ。「不安がないのがロックンロール」っていうわけでもないしね。

でも俺は結局、どれだけ不安になったりヘコんだりしても、立ち直るために「ロックンロールだから大丈夫だろう」って言い聞かせている自分がいるんですよ。だから、全然ブレてない。俺はダルいときや落ち込んでいるとき、玄関先で「ロックンロール!」ってデカい声で叫んでから家を出るんです(笑)。

リンダ:「ロックンロール」って、ほんま魔法みたいな言葉やな。

マーヤ:ほんまそうやで。昔、めちゃくちゃヤバい状況に追い込まれたときも、「俺はロックンロールだから大丈夫や」って言い聞かせてたら、実際に大丈夫やったから(笑)。どれだけ焦っていても、「ロックンロール!」って言えばめっちゃ冷静になれるし。そうすれば、絶対に大丈夫。

左から:リンダ、マーヤ

—いつだって、自分を安心させてくれるものは、自分の根っこにあるものだっていうことですよね。

リンダ:そうやって自分を奮い立たせたり、安心させてくれたりするものって、人それぞれあるのかもしれないですよね。もしかしたらパルコで働いている人は、「パルコ!」って叫ぶことで心が落ち着くかもしれない(笑)。

—確かに(笑)。

マーヤ:人それぞれ、そういうものはきっとあるやろうね。でも、言葉にすることでダントツに威力があるのは、圧倒的にロックンロールやと俺は思う。「ロックロールってなんやねん?」って言っているようなやつでも、玄関先で「ロックンロール!」って叫んだら、かなり気合入ると思うんですよ。語感とかも含めて、ロックンロールは完璧に近いんじゃないですかね。

リンダ:他のもちょっと言ってみようか……ヒップホップ!

マーヤ:テクノ!

リンダ:ジャズ!

マーヤ:ほら、ロックンロールが一番ええやろ。

リンダ:ソウル!

マーヤ:あ、ソウルはええなぁ。

—(笑)。では、「ロックロールってなんやねん?」って言っている人にロックンロールを説明するとしたら、どうしますか?

リンダ:それは「感じろ!」って言うしかないですね。ロックンロールは日本語にできないんですよ。あるとき、ハッて気づくもの。音楽を演奏しているときじゃなくても、生活のなかにロックンロールは転がっていて。それに気づけるか気づけないかっていうことですね。

マーヤ:そうやね。それは説明できない、感じていただくしかない。歴史上のロックンロール音楽がビリビリ来るのは、そういう瞬間を音楽として切り取ってきたからなんですよね。それに「よくわからんけど、すごくかっこいい!」という瞬間を感じられるのって、すごいことじゃないですか。

こんな言い方したら怒られるかもしれないけど、もし他のジャンルとされている音楽でも、「よくわからんけど、すごくかっこいい!」という瞬間を人に与えてしまったら、その音楽はもうロックンロールなんですよ。本人がどれだけ否定しても、残念ながら、その人たちはロックンロールに組み込まれているし、ロックンロールな瞬間を人に与えてしまっているんです。

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サイト情報

『パルコ50周年キャンぺーンサイト』
『パルコ50周年キャンぺーンサイト』

2019年1月1日からスタートしたパルコの50周年キャンペーン「50年目の、新しいパルコ。」の特設サイト。同サイトでは、インタビュー企画や謝恩企画など、随時情報が更新中。

プロフィール

リンダ&マーヤ
リンダ&マーヤ

2015年に無期限活動休止を発表したN'夙川BOYSのリンダとマーヤが始めたロックンロールユニット。2016年秋活動開始。よくわからないままリズムボックスを垂れ流し、二人でギターを弾きながら歌う、ベースレススタイルで楽曲をハイペースに作曲することに成功、そのまま無理矢理ライブ活動に突入。サポートドラマーを迎えスリーピースで活動中。

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