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東京ゲゲゲイ×根本宗子、意識しあっていた2組が交わるとき

東京ゲゲゲイ×根本宗子、意識しあっていた2組が交わるとき

パルコ「50年目の、新しいパルコ。」
インタビュー・テキスト
土佐有明
撮影:垂水佳菜 編集:中田光貴(CINRA.NET編集部)

(『セーラームーン』のミュージカルは)自分が踊るきっかけにもなった作品ですね。(MARIE)

―皆さんがこれまで観た中で印象に残っているミュージカルは?

BOW:私は新国立劇場で観た『夏の夜の夢』(シェイクスピア作の喜劇)ですね。チョウ・ソンハさんがパックの役(劇中に登場するいたずら好きな小妖精)をやっていて。

小学生とか中学生の頃に『ガラスの仮面』が好きで読んでいたんですけど、そこで主人公のマヤがパックをやっているシーンがあったんです。ソンハさんの演技を観て、あのときのパックだ! って記憶が蘇ってきましたね。

BOW(ぼう)<br>1988年11月1日生まれ、埼玉県出身。高校時代に映像製作を学び、演技の勉強をしている際に、MIKEYの出演していた『渋谷アリス』を観劇。以来、MIKEYの元でダンスを学び、東京ゲゲゲイに結成時より加わる。最近では、新しい地図の『星のファンファーレ』『SINGING』の振付をするなど、活動を広げている。
BOW(ぼう)
1988年11月1日生まれ、埼玉県出身。高校時代に映像製作を学び、演技の勉強をしている際に、MIKEYの出演していた『渋谷アリス』を観劇。以来、MIKEYの元でダンスを学び、東京ゲゲゲイに結成時より加わる。最近では、新しい地図の『星のファンファーレ』『SINGING』の振付をするなど、活動を広げている。

MARIE:私は4歳のときに観た『セーラームーン』のミュージカルです。アニメから出てきた美少女がそろっていて、歌って踊って空も飛ぶし。なんて華やかなんだろうって。

BOW:4歳が観たら驚くよね。セーラムーン、生きてるんだって。

MARIE:そう。タキシード仮面もいる! みたいな。それをきっかけに舞台を観るようになったし、照明を浴びてキラキラしている人に興味がいくようになったんです。自分が踊るきっかけにもなった作品ですね。

MARIE(まりえ)<br>1990年7月24日生まれ、東京都出身。東京ゲゲゲイの前身、バニラグロテスクに主要メンバーの一人として参加して以来、リーダーのMIKEYがつくる作品に携わる。舞台『ASTERISK』(2015年、2016年)、近年のゲゲゲイ単独公演では衣裳を担当。最近では他アーティストに振付を提供するなどしている。『プレイハウス』で初舞台振付を務める。
MARIE(まりえ)
1990年7月24日生まれ、東京都出身。東京ゲゲゲイの前身、バニラグロテスクに主要メンバーの一人として参加して以来、リーダーのMIKEYがつくる作品に携わる。舞台『ASTERISK』(2015年、2016年)、近年のゲゲゲイ単独公演では衣裳を担当。最近では他アーティストに振付を提供するなどしている。『プレイハウス』で初舞台振付を務める。

根本:私はめちゃめちゃ好きな作品いっぱいあるんですけど、『モーツァルト!』っていう帝国劇場で定期的にやっているミュージカルで初めて中川晃教さんを観たときの衝撃が忘れられないです。日常的に歌うっていうのがベースにあって、急に歌いだしても違和感がない。すごい人がいるなあって思った記憶があります。

作品で言うと、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(オフブロードウェイでの上演以降、世界各地で上演されているロックミュージカル)の初演ですね。三上博史さんのヘドウィグがすごすぎて、「これできる日本人がいるんだ!」って。そもそも、日本人がミュージカルやってかっこいいと思うものが少ないので、それが完璧にできていることがすごかった。本当に凄かった。私の中で伝説です。

左から:BOW(東京ゲゲゲイ)、MARIE(東京ゲゲゲイ)、根本宗子
左から:BOW(東京ゲゲゲイ)、MARIE(東京ゲゲゲイ)、根本宗子

人間を描いているのであって、女性を描こうと思っているわけではない。(根本)

―ゲゲゲイはテレビ番組に出て知名度があがったと思うんですが、出演することに関して不安はなかったですか?

BOW:そこまで不安はなかったですね。自分たちがいつもやってるダンスでショーをするだけだったんで、そんなに変わらないというか。声援がないから盛り上がってはいないけど、やることは普段と同じなので。

―根本さんはテレビ出演に関してはどういうスタンスですか?

根本:トークのゲストでは何回か出てるんですけど、女性を悪く言うキャラにされがちなので最近はお断りすることも多くて。最初はお芝居を観てもらうきっかけになればいいなと思ってたんですけど、テレビって取り上げ方が過剰じゃないですか。一部分だけ切り取られるというか。

その辺、ダンスはうらやましいです。普段の踊りをそのまま出来るじゃないですか。演劇も一部分だけ映像を流してもらうとかありますけど、それじゃ伝わらないんですよね。だから、声かけてもらうのはありがたいけど、出方が難しいなっていうのはあります。

左から:BOW(東京ゲゲゲイ)、根本宗子、MARIE(東京ゲゲゲイ)
左から:BOW(東京ゲゲゲイ)、根本宗子、MARIE(東京ゲゲゲイ)

―根本さんだったら女性演出家、ゲゲゲイだったらリーダーのMIKEYさんがゲイを公表されていることもあり、LGBTQというところが強調されがちですよね。

根本:昔はすごい嫌だったんですよ。女性ならではの視点で脚本を書く人、みたいな言われ方が。人間を描いているのであって、女性を描こうと思っているわけではないので。もう少し多面的に観て欲しいなって。

でも、最近は丸くなったのか一周まわったのか、「まあ、私女だしな……」っていうところに辿り着いて。女性演出家っていうのがいちばん分かりやすい取り上げ方だと思うし、自分が紹介する側でもそう書くよなって思って。

最近は、女性云々のことを言われたときにどう反応するかを考えるようになったかもしれないです。あとは、その作品作品で描いていることがまったく違うので、ひとつの視点で観ないで作品ごとに観て欲しいということを言うようにしてますね。

BOW:私たちも知ってもらったり興味を持ってもらったりするきっかけがLGBTQだったり、リーダーのMIKEYさんがゲイなのは隠しきれないというか、それが印象に残るとは思います。ただ、別にゲイの人のためだけにやっているわけでもないし、ファンの人がゲイばっかりでもないので。きっかけになればいいなとは思います。

左から:根本宗子、BOW(東京ゲゲゲイ)、MARIE(東京ゲゲゲイ)
左から:根本宗子、BOW(東京ゲゲゲイ)、MARIE(東京ゲゲゲイ)
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サイト情報

『パルコ50周年キャンぺーンサイト』
『パルコ50周年キャンぺーンサイト』

2019年1月1日からスタートしたパルコの50周年キャンペーン「50年目の、新しいパルコ。」の特設サイト。同サイトでは、インタビュー企画や謝恩企画など、随時情報が更新中。

イベント情報

PARCOプロデュース
『プレイハウス』

2019年8月25日(日)~9月1日(日)
会場:東京都 東京芸術劇場 プレイハウス

出演:
GANG PARADE(カミヤサキ / ヤママチミキ / ユメノユア / キャン・GP・マイカ / ユイ・ガ・ドクソン / ココ・パティーン・ココ / テラシマユウカ / ハルナ・バッ・チーン / 月ノウサギ / ナルハワールド)
磯村勇斗
栗原類
鳥越裕貴
富川一人
ブルー&スカイ
猫背椿

プロフィール

BOW(ぼう)

1988年11月1日生まれ、埼玉県出身。高校時代に映像製作を学び、演技の勉強をしている際に、MIKEYの出演していた『渋谷アリス』を観劇。以来、MIKEYの元でダンスを学び、東京ゲゲゲイに結成時より加わる。最近では、新しい地図の『星のファンファーレ』『SINGING』の振付をするなど、活動を広げている。

MARIE(まりえ)

1990年7月24日生まれ、東京都出身。東京ゲゲゲイの前身、バニラグロテスクに主要メンバーの一人として参加して以来、リーダーのMIKEYがつくる作品に携わる。舞台『ASTERISK』(2015年、2016年)、近年のゲゲゲイ単独公演では衣裳を担当。最近では他アーティストに振付を提供するなどしている。『プレイハウス』で初舞台振付を務める。

根本宗子(ねもと しゅうこ)

劇作家、演出家、俳優。1989年10月16日生まれ、東京都出身。19歳で劇団、月刊「根本宗子」を旗揚げ。以降、劇団公演ではすべての作品の作、演出を手掛け、女優としても外部作品にも多数出演。最近ではテレビドラマ、ショートムービーなどの映像脚本やアーティストへの歌詞提供など、演劇以外でも精力的に活動中。2015年上演の『夏果て幸せの果て』に続き、2018年上演の『愛犬ポリーの死、そして家族の話』が『第63回岸田國士戯曲賞』最終候補作品に選出された。2019年には劇団旗揚げ10週年を迎えた。

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