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三浦直之とEMCによるファミレス感漂う「ポップカルチャー」談義

三浦直之とEMCによるファミレス感漂う「ポップカルチャー」談義

ロロ『四角い2つのさみしい窓』
インタビュー・テキスト
ヒコ(『青春ゾンビ』)
撮影:もてスリム 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部)

「“100%未来”はまるで、『青春ゾンビ』が音になったみたいだ! と思いました」(ヒコ)

ヒコ:ここ数年でロロとEMCはたくさんのコラボレーションを発表してきましたよね。

江本:ヒコさんが『アイラブユー』のことをブログを書いてくれた次の週に、新代田の「えるえふる」という居酒屋でロロがイベントをやっていて、EMCの3人で遊びに行ったのが初対面ですね。『ポケモンGO』がリリースされた日で、みんなでやりながら帰ったの覚えてる。

三浦:いやー、帰ったね。それで仲よくなったもん。それから、僕がいわき総合高校の卒業公演で『魔法』という作品を作ったんですけど、その作品に江本さんの“ライトブルー”を使わせてもらうことになって。

松本:その『魔法』の流れから“ライトブルー”のMVを三浦さんと制作しましたね。

江本祐介“ライトブルー”MV

ヒコ:同時期に、EMCと三浦さんで“100%未来”もリリースしていますね。この曲の「君」というラインが「ポップカルチャー」と溶け合って、<君がいると朝が楽しい / 君がいると昼が楽しい / 君がいると夜が楽しい / 君がいるとずっと楽しい>とストレートに歌われるポップカルチャー賛歌には感動してしまいました。僭越ながらも、これはまるでブログ『青春ゾンビ』が音になったみたいだ! と。

Enjoy Music Club『100%未来 feat.三浦直之(ロロ)』(Apple Musicはこちら

三浦:『Quick Japan』(太田出版)から、僕にEMCの原稿を書いてほしいって依頼がきたんです。それで、当時EMCの3人が住んでいた家を訪ねてインタビューして。そこで一緒に曲を作ろうって話になったんだよね。『Quick Japan』だから、「いろんなカルチャーへの愛の歌にしたいです」って相談して作っていって。

松本:僕らはカルチャーへの愛をラップにするのが、恥ずかしいって言ってたんですけど、三浦さんがすごいやりたがって(笑)。

三浦:そうだったっけ……(笑)。

C:“100%未来”は、スタジオでみんなで考えたんですけど、すげぇ恥ずかしくて。顔をつき合わせてポエムを発表するみたいで(笑)。でも、そこでお互いに恥ずかしいことをやったから、わかり合えたのもあると思う。

三浦:たしかに、あれすげー緊張したもん。

三浦直之
三浦直之

「この三者を結びつけたのはSMAPかもしれないですね」(ヒコ)

ヒコ:ロロとEMCメンバーのコラボレーションは、Cさんのイベントでロロが上演した演劇『ひらひらの』(2016年)、テレビドラマ『デリバリーお姉さんNEO』(2017年 / テレビ神奈川とGYAO!の共同制作)、日本郵便のウェブCM(2016年)、江本さんが音楽と役者で参加したロロの舞台『BGM』(2017年)、サニーデイ・サービス“卒業”のMV(2018年)、Instagramストーリーズのドラマ『それでも告白するみどりちゃん』と『デートまで』(2018年)、テレビドラマ『ガールはフレンド』(2018年 / TOKYO MX)と、続いていきます。

サニーデイ・サービス“卒業”のMV

Instagramストーリーズのドラマ『それでも告白するみどりちゃん』第1話「爽快!! ダンスダンス大作戦」

三浦:いろいろやってるなぁ。『ひらひらの』の頃は、まだ僕の中でSMAP解散が尾を引きずっていて、SMAPにオマージュを捧げた作品でした。SMAPとロロの青春を重ね合わせた劇を作ろう、みたいに。

ヒコ:ミュージカル劇で、江本さんが制作した劇中の音楽がすごかったですよね。SMAP愛が炸裂していました。

三浦:そう、このときの音楽は江本さんに「SMAPの新曲を作ってください」と依頼しました(笑)。ちなみに、EMCで曲を作るとき、SMAPって参照したりしてるんですか?

江本:アルバム『FOREVER』のボーナストラックの“よろしくね”は、めっちゃSMAPを意識して作りましたね。

Enjoy Music Club“よろしくね”

松本:ちょうどその頃、SMAPが流行ってたんですよ、3人の中で。

ヒコ:「EMCなりのSMAPテイスト」って、Twitterでつぶやいていましたよね。1990年代SMAPの青春感をサウンドの下敷きにしながら、持て余す若さの描写が現代的にアップデートされていてグッときました。僕もSMAPについては度々ブログで書かせてもらっていますし、そう考えると、この三者を結びつけたのはSMAPかもしれないですね。(参考:Enjoy Music Club 『よろしくね』 / 『青春ゾンビ』2016年6月28日

三浦:たしかに、そうですね! やっぱりSMAPは偉大だ。

左から:三浦直之、江本祐介、松本壮史、C
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リリース情報

『東京で考え中』
Enjoy Music Club
『東京で考え中』

2019年5月9日(木)配信

イベント情報

ロロ新作本公演『四角い2つのさみしい窓』

2020年1月30日(木)~2月16日(日)
会場:こまばアゴラ劇場
脚本・演出:三浦直之

プロフィール

三浦直之(みうら なおゆき)

ロロ主宰/劇作家/演出家。10月29日生まれ宮城県出身。2009年、日本大学藝術学部演劇学科劇作コース在学中に、処女作 『家族のこと、その他たくさんのこと』が王子小劇場「筆に覚えあり戯曲募集」に史上初入選。同年、主宰としてロロを立ち上げ、全作品の脚本・演出を担当する。自身の摂取してきた様々なカルチャーへの純粋な思いをパッチワークのように紡ぎ合わせ、様々な「出会い」の瞬間を物語化している。2015年より、高校生に捧げる「いつ高シリーズ」を始動。高校演劇のルールにのっとった60分の連作群像劇を上演し、戯曲の無料公開、高校生以下観劇・戯曲使用 無料など、高校演劇の活性化を目指す。そのほか脚本提供、歌詞提供、ワークショップ講師など、演劇の枠にとらわれず幅広く活動中。2016年『ハンサムな大悟』第60回岸田國士戯曲賞最終候補作品ノミネート。

Enjoy Music Club(えんじょい みゅーじっく くらぶ)

2012 年結成。「エンジョイミュージック」を合言葉に集まった3人組ラップグループ。2015年11月に1st アルバム「FOREVER」発売。NHK E テレの子ども番組「シャキーン!」やテレビ東京系「モヤモヤさまぁ~ず 2」、日本テレビ系深夜ドラマ「住住」に楽曲提供。テレビ東京『ゴットタン』内企画「マジ歌選手権」ではバカリズム氏とコラボ。同番組ライブ企画『マジ歌ライブ2018in横浜アリーナ』では12000人を前にグループ初のコール・アンド・レスポンスに挑戦した。2018年には中国ツアーも敢行し、日本国外にも活動の幅を広げている。

ヒコ

ポップカルチャーととんかつを愛するブログ『青春ゾンビ』の主宰。

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