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PEDROのアユニ・Dと田渕ひさ子が語る「音楽が開く心の扉」

PEDROのアユニ・Dと田渕ひさ子が語る「音楽が開く心の扉」

PEDRO『THUMB SUCKER』
インタビュー・テキスト
柴那典
編集:矢島大地(CINRA.NET編集部) 撮影:諏訪稔

BiSHのアユニ・Dによるソロバンドプロジェクト、PEDROが、8月28日に1stフルアルバム『THUMB SUCKER』をリリースした。

今年7月からは初の全国ツアー『DOG IN CLASSROOM TOUR』も行ってきたPEDRO。アルバムのレコーディングにも、ツアーでも、田渕ひさ子(NUMBER GIRL、toddle)がサポートギタリストとして大きな役割を果たしている。それだけでなく、田渕ひさ子との出会い、NUMBER GIRLというバンドとの出会いは、アユニ・D自身にとって人生の大きなターニングポイントになったようだ。

今回の記事ではアユニ・Dと田渕ひさ子との対談が実現。昨年のライブからアルバム制作までの流れ、ツアーの裏側と共に、再結成後の今、改めてNUMBER GIRLというバンドが与えた影響を語ってもらった。

田渕さんと出会ってからNUMBER GIRLのライブ映像を見て、「バンドってこんなに格好いいんだ」と衝撃を受けたんです。(アユニ)

左から:アユニ・D、田渕ひさ子<br>PEDRO(ぺどろ)<br>BiSHのメンバーであるアユニ・Dによるバンドプロジェクト。アユニ・Dがベースボーカルを執り、全楽曲の作詞から一部作曲までを行う。ライブは、ギターに田渕ひさ子(NUMBER GIRL、toddle)、ドラムに毛利匠太をメンバーに迎えたスリーピース形態で展開する。2018年に『zoozoosea』でデビューし、2019年8月28日に1stフルアルバム『THUMB SUCKER』をリリース。
左から:アユニ・D、田渕ひさ子
PEDRO(ぺどろ)
BiSHのメンバーであるアユニ・Dによるバンドプロジェクト。アユニ・Dがベースボーカルを執り、全楽曲の作詞から一部作曲までを行う。ライブは、ギターに田渕ひさ子(NUMBER GIRL、toddle)、ドラムに毛利匠太をメンバーに迎えたスリーピース形態で展開する。2018年に『zoozoosea』でデビューし、2019年8月28日に1stフルアルバム『THUMB SUCKER』をリリース。

―まずは昨年9月にPEDROが初めてライブしたときの話を振り返ってもらえればと思うんですが、終わってどう感じました?

アユニ・D(以下、アユニ):正直、いっぱいいっぱいでした。「楽しかった!」という思いは一切なくて。それまで必死な毎日を過ごしてたんで、終わっての解放感はありました。

―『zoozoosea』の初回限定盤に収録されたドキュメンタリー映像にもありましたが、PEDROはそもそもBiSHのマネージャーの渡辺淳之介さんに「やれ」と言われて、無茶ぶり的に始まったバンドだったわけですよね。

アユニ:はい。

―実際にやってみて、どういうものを得たと思いますか?

アユニ:最初のライブをやるまでは、自分のこと……歌を覚えたりベースを練習したりするのでいっぱいいっぱいだったんです。で、ライブが終わってから、ギターを弾いてくださった田渕さんのことをもっと深く知ろうと思ってNUMBER GIRLのライブ映像を観たら、衝撃を受けてしまって。「こんな格好いい女性がこの世に存在するんだ」って思った。そこからすごく好きになって。その瞬間で、自分の人生観とか、音楽に対しての思いも全く変わったんです。

新代田FEVERで行われた「PEDRO first live “happy jamjam psycho”」

―どういう変化だったんですか?

アユニ:もともと私は音楽にあまり興味がなくて、バンドのライブもほとんど観たことがなくて。でもNUMBER GIRLを観て「バンドって、こんなに格好いいものなんだ」って思ったんです。

そこから掘り下げて、DVDとか本とかも買って。田渕さんの音楽のルーツになったものや、コラムに出てくる他の海外アーティストも調べて聴くようになって。そこで「あ、自分ってこういう音楽が好きなんだ」と気付いた。音楽の感じ方が180度変わった感じがあったんです。

左から:アユニ・D、田渕ひさ子

―なるほど。言ってみれば半ば無理やりバンドをやらされて、その隣にいた人が憧れの人だった、と。大袈裟に言うと、初めて音楽と出会った、みたいな実感があった。

アユニ:大袈裟でなくそういう感じです。本当に特殊だと思いますし、運がいいですよね。

SpotifyでNUMBER GIRL『LIVE ALBUM 感電の記憶』を聴く(Apple Musicはこちら

―田渕さんとしてはどうでしょう? そういう話を聞いて。

田渕ひさ子(以下、田渕):嬉しいです。たいへん嬉しいです(笑)。

―アユニさんは、NUMBER GIRLのどういうところを好きになったんでしょうか。

アユニ:まず曲がむちゃくちゃ格好よくて。自分はこういうタイプの音楽を聴いてこなかったので、そこに衝撃を受けたんですよね。どこがサビかもわからないんですけれど(笑)、ギターの音に対しても「こんな音、聴いたことない」と思って。アルバムは全部聴いて、ライブ映像のDVDも全部買いました。

田渕:買ってくれたんだ。

アユニ:あとは田渕さんの過去のインタビューが掲載されている雑誌も買いました。そこからPixiesとか、いろいろ聴くようになりました。

SpotifyでPixies『Doolittle』を聴く(Apple Musicはこちら

―そういう風に、体系立てて音楽を聴いたことも以前はなかった?

アユニ:なかったですね。歴史を知りたいというバンドに出会ったのが初めてだったので。シンプルに、音楽が楽しいっていう感覚を知ったような。そういう感覚でしたね。

田渕:なんだか、嬉しいですね。ギターを弾いててよかったって思います(笑)。

―田渕さんから見たアユニさんの第一印象はどんな感じでした?

田渕:人見知りっていうのか、フレンドリーなタイプではないなという感じはしたんですけど。でも「これは伝えとかなきゃいけない」ということはちゃんと伝えてくれるし、すごく周りを見てるというか、気がつく人だと思いましたね。音を出してる時も、すごく他の楽器の音を聴いている。すごいなと思いました。

―今年に入ってPEDROはツアーも行われました。バンドって、ライブを重ねるごとに変わっていくものだと思うんですが、PEDROの場合はどういう感じでした?

田渕:メンバー間のおしゃべりが多くなりました(笑)。最初にリハーサルした時も、アユニさんやドラムの毛利くんに対して勝手に「こういう人か」と思ったりもしたんですけど、最初は何をしゃべっていいかわからない、という感じで。

アユニ:そうでしたね(笑)。最初は“自律神経出張中”っていう曲のMV撮影で初めてお会いしたんです。そのときの3人のロケバスがすごい静かでした(笑)。

田渕:そこから距離感がだんだん近づいてきた気がします。ライブとかツアーをするようになると、楽屋でおしゃべりしたりして、ちょっとずつ距離が近づいてくる。そんな感じと、演奏をしてる最中の感じって、同じなんです。

―同じというと?

田渕:「ここでこの人がこう来る」みたいなものを理解し合えるようになって、お互いなんとなくタイミングを把握しあうようになるんです。アイコンタクトもするようになって。それでバンドが固まってきた感じはします。

左から:アユニ・D、田渕ひさ子
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リリース情報

PEDRO『THUMB SUCKER』
PEDRO
『THUMB SUCKER』初回限定版BOX仕様(2CD+Blu-ray+photobook)

2019年8月28日(水)発売
価格:10,800円(税込)
UPCH-29339

DISC1
1. 猫背矯正中
2. Dickins
3. STUPID HERO
4. NIGHT NIGHT
5. SKYFISH GIRL
6. EDGE OF NINETEEN
7. ボケナス青春
8. おちこぼれブルース
9. NOSTALGIC NOSTRADAMUS
10. ironic baby
11. 玄関物語
12. アナタワールド
13. ラブというソング

DISC2『super zoozoosea』
1. ゴミ屑ロンリネス
2. GALILEO
3. 自律神経出張中
4. 甘くないトーキョー
5. MAD DANCE
6. ハッピーに生きてくれ
7. うた
※『zoozoosea』を現在の編成で再録

Blu-ray
2018.09.25 新代田FEVER
「PEDRO first live “happy jamjam psyco”」

「Document of THUMB SUCKER」
2019年春のアルバム制作開始から、7月17日に行われたツアー初日までの舞台裏に完全密着。膨大な映像を1時間に収めた作品。

PEDRO『THUMB SUCKER』
PEDRO
『THUMB SUCKER』映像付通常盤(CD+DVD)

2019年8月28日(水)発売
価格:6,458円(税込)
UPCH-20526

1. 猫背矯正中
2. Dickins
3. STUPID HERO
4. NIGHT NIGHT
5. SKYFISH GIRL
6. EDGE OF NINETEEN
7. ボケナス青春
8. おちこぼれブルース
9. NOSTALGIC NOSTRADAMUS
10. ironic baby
11. 玄関物語
12. アナタワールド
13. ラブというソング

DVD
2018.09.25 新代田FEVER
「PEDRO first live “happy jamjam psyco”」

PEDRO『THUMB SUCKER』
PEDRO
『THUMB SUCKER』通常盤(CD)

2019年8月28日(水)発売
価格:3,240円(税込)
UPCH-20527

1. 猫背矯正中
2. Dickins
3. STUPID HERO
4. NIGHT NIGHT
5. SKYFISH GIRL
6. EDGE OF NINETEEN
7. ボケナス青春
8. おちこぼれブルース
9. NOSTALGIC NOSTRADAMUS
10. ironic baby
11. 玄関物語
12. アナタワールド
13. ラブというソング

イベント情報

『DOG IN CLASSROOM TOUR』FINAL

2019年8月29日(木)
会場:東京都 TSUTAYA O-EAST

プロフィール

PEDRO(ぺどろ)

BiSHのメンバーであるアユニ・Dによるバンドプロジェクト。アユニ・Dがベースボーカルを執り、全楽曲の作詞から一部作曲までを行う。ライブは、ギターに田渕ひさ子(NUMBER GIRL、toddle)、ドラムに毛利匠太をサポートメンバーに迎えたスリーピース形態で展開する。2018年に『zoozoosea』でデビューし、2019年8月28日に1stフルアルバム『THUMB SUCKER』をリリース。

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