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SOIL&“PIMP”SESSIONSの求心力 多くの音楽家から信頼される志

SOIL&“PIMP”SESSIONSの求心力 多くの音楽家から信頼される志

SOIL&"PIMP"SESSIONS『OUTSIDE』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:木村篤史 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

椎名林檎さんは本当に男気、というか女気のある人。(タブゾンビ)

社長:タブくんはSOILのメンバーの中でも、他のアーティストとの接点が一番多いよね。

左から:タブゾンビ、社長
左から:タブゾンビ、社長

タブゾンビ:そうだね。SOILはメンバーそれぞれジャンルの異なるアーティストと交流があるのはすごくデカいと思う。

去年も今年も、(『THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL』は)わりとありそうでなかったラインナップだと思うんですよ。「このアーティストとこのアーティストが一緒のフェスに出るんだ」という意外性を楽しんでもらえるんじゃないかなと。

―クロスオーバー的なラインナップを集められるのが、SOILならではであり、タブさんならではですよね。

『THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL』、今年のラインナップ
『THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL』、今年のラインナップ

タブゾンビ:しかも初年度ってどうなるかわからないじゃないですか。失敗するかもしれないフェスにあれだけのアーティストが昨年出演を快諾してくれたことはありがたかったです。

―たとえば椎名林檎さんはそもそもフェスに出まくるようなアーティストではないけど、2年連続でラインナップされていて。それも盟友のアーティストがオーガーナイザーを務めるフェスだからだろうし。

タブゾンビ:ありがたいですよね。椎名さんは本当に、男気というか女気というか、がある人で。初年度も、フェスのタイトルとか、いろんなことに対してアドバイスをくれました。あとはなにより椎名さんも鹿児島がすごく好きなんですよ。プライベートでもよく遊びに行かれているんです。

テレビアニメ『BEM』オープニングテーマ“宇宙の記憶”は、作詞・作曲・編曲を椎名林檎が、演奏をSOIL&"PIMP"SESSIONSが手がけている。歌唱は坂本真綾

僕らが20年近く前から持っていた音楽に対するマインドが広く伝わりやすい時代になったとも思います。(社長)

―社長が地元・福井で始めた『ONE PARK FESTIVAL』も、長年の構想が結実したという感じですか?

社長:いや、このフェスに関してはタブくんほど長い構想ではなくて。もともと地元の友人のDJでありこのフェスのオーガナイズチームの一人と、毎年夏に福井でバンド+DJのイベントを開催していたんです。

それで3年くらい前から「いつかこのイベントをフェスにしたいね」という話が出てきて。さらに去年の夏に全面改装を終えた福井市のど真ん中にある福井市中央公園でフェスができたら最高に気持ちいいよね、というイメージも僕を含む三人のオーガーナイザーの中で生まれて。全く詳細が決まってない状態だったんだけど、2年前にやったそのイベントのステージ上で僕が「このイベントをフェスにします!」ってフライングで言っちゃったんです。それは半分わざとでもあったんですけど(笑)。

―あえて自ら仕掛けたと(笑)。

社長:宣言しちゃえば動かざるを得ないでしょうということで。

左から:タブゾンビ、社長
左から:社長、タブゾンビ

社長:オーガーナイザーであるDJチームの一人が脱サラして、このフェスを運営するための会社の代表になってくれたんです。彼はもともと福井で海外アーティストを招聘するイベントをオーガナイズしていたり、UKのテクノシーンを代表するリッチー・ホウティンと親交が深かったりして。とにかく地元で遊んできた人たちだから顔が利くし、結果的に市長にも名誉実行委員になってもらうという座組が組めたんです。

ただ、このフェスを運営する会社も立ち上がったけど、収益はすべて街に還元するということを明言しています。正直なところ、僕もタブくんと同様に面白いコンテンツを福井で作りたいという思いが一番大きかったですし、チームとして街に還元したいという強い意思があって。

2019年7月6、7日開催『ONE PARK FESTIVAL』。Cornelius、ウルフルズなどのベテラン勢から、chelmico、D.A.N.、Licaxxx、YonYonなど新進気鋭の人たちまで、多ジャンルのアーティストが出演
2019年7月6、7日開催『ONE PARK FESTIVAL』。Cornelius、ウルフルズなどのベテラン勢から、chelmico、D.A.N.、Licaxxx、YonYonなど新進気鋭の人たちまで、多ジャンルのアーティストが出演

タブゾンビ:すごいなと思ったのが、会場の福井市中央公園はJR福井駅から徒歩5分という立地で、周りにはホテルとかも建っているので、普通だったら大きな音を出せないようなロケーションなんですよ。しかも音がすごくよくて。

社長:音にこだわりの強いアーティストに出演してもらうので、音がよくないとこのフェスの根幹が揺らぐと思って、サウンドシステムの設計に佐々木幸生さん(これまでサカナクション、ゆらゆら帝国、OGRE YOU ASSHOLEなどのメインPAを務め、『FUJI ROCK FESTIVAL』の音響も手がけているサウンドエンジニア)に入ってもらって。エリアの外になるべく音を出さずに、中ではしっかり音圧と音量を感じられる設計をしていただいたんです。しかもステージ正面側の外にある建物が市役所なんですよ。市役所は休日に人がいないので、建物が防音壁にもなってもらうことができたんです。

―ラインナップとタイムテーブルを見ると、それこそDJミックスのようにオーディエンスに気持ちよく踊ってもらうためのグルーヴ感を重視しているなと思いました。SOILらしい審美眼が通底しているというか。

社長:そうですね。そもそもDJチームなのでグルーヴとか踊らせることに対してのこだわりが強いし、DJ的な感覚でブッキングの軸を作れたのはよかったですね。

SOILはもともとライブハウスやクラブの垣根がなくライブをすることからスタートしているバンドだから、ずっと地下から生まれてくる音楽にも影響を受けているし。それは、たとえばyahyelやBlack Boboi、King Gnuだってそうだと思うんですよ。僕らが20年近く前から持っていた音楽に対するマインドが広く伝わりやすい時代になったとも思います。それはすごくいいことだなと。

左から:社長、タブゾンビ
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リリース情報

SOIL&“PIMP”SESSIONS『OUTSIDE』
SOIL&"PIMP"SESSIONS
『TVアニメ「BEM」オリジナルサウンドトラック OUTSIDE』(CD)

2019年8月28日(水)発売
価格:2,700円(税込)
VTCL-60505

1. Phantom of Franklin Avenue
2. Blue Eyed Monster
3. Tracking
4. The Light and The Shadowland
5. Shapeshifter
6. Before The Dawn
7. Wanna Be A Man
8. Out of Control
9. Thinking of you
10. In The Gloom of The Forest
11. Inside
12. A Sence of...

プロフィール

SOIL&“PIMP”SESSIONS
SOIL&"PIMP"SESSIONS(そいる あんど ぴんぷ せっしょんず)

メンバーは、タブゾンビ(Tp)、丈青(Pf)、秋田ゴールドマン(Ba)、みどりん(Dr)、社長(Agitator)。2001年、東京のクラブイベントで知り合ったミュージシャンが集まり結成。ライブを中心とした活動を身上とし、確かな演奏力とクールな雰囲気を漂わせながらも、ライブでエンターテイメント、バースト寸前の爆音ジャズを展開。2005年には英BBC RADIO1主催の『WORLDWIDE AWARDS 2005』で「John Peel Play More Jazz Award」を受賞。以降、海外での作品リリースや世界最大級のフェスティバル『グラストンベリー』『モントルージャズフェスティバル』『ノースシージャズフェスティバル』など、数々のビッグフェスに出演、これまでに31か国で公演を行うなど、ワールドワイドに活動を続けている。また、国内外の数々のアーティストとコラボレーションを行い、映画やドラマの劇判を担当。2017年にはドラマ『ハロー張りネズミ』の劇判を手がけ、主題歌“ユメマカセ”ではゲストボーカリストにRADWIMPS・野田洋次郎を迎え話題となった。野田洋次郎、三浦大知をはじめ豪華アーティストが参加した最新作『DAPPER』が発売中。2019年8月28日には、『妖怪人間ベム』50周年記念新作アニメ『BEM』のオリジナルサウンドトラックを発売。

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