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自分の呪縛を解放しようよ。あっこ、YUKARI、みなみのワンライフ

自分の呪縛を解放しようよ。あっこ、YUKARI、みなみのワンライフ

Limited express(has gone?)『perfect ME』
インタビュー・テキスト
石井恵梨子
撮影:諏訪稔 編集:矢島大地、柏井万作(CINRA.NET編集部)

はみでたってOK! 自分をREPする、自分が自分であること。それが私のフェミニズム。(あっこゴリラ)

YUKARI:まだあると思う? その呪縛。

あっこゴリラ:個人的にはどんどんラクになってきてるけど、まだ全然ある! 無意識下で内面化しちゃってることとか。それに気付いた瞬間にゾッとする。で、曲を作るとめちゃスッキリする。

なかむら:あぁ、それはわかる。誰かひとりを助けるっていうより「自分はこうできるよ!」「こういうことしていいんだよ!」っていう選択肢を見せてるのがお2人だなと思いますし。

あっこゴリラ:自分のためにやってるんだけどね! でも、それによって誰かが「パワーになったよ」って言ってくれた時に「あ、生きてていいんだな」「勇気だして良かった」「ラップやって良かった」って気持ちになる!

あっこゴリラ<br>ドラマーとしてメジャーデビューを果たし、バンド解散後、ラッパーとしてゼロから下積みを重ねる。2018年に「再」メジャーデビューを飾り、台湾で撮影を敢行した“余裕”など、国内に限らず海外で制作したMVも話題に。さらに、同年12月1stフルアルバム『GRRRLISM』をリリース。ちなみにゴリラの由来はノリ。
あっこゴリラ
ドラマーとしてメジャーデビューを果たし、バンド解散後、ラッパーとしてゼロから下積みを重ねる。2018年に「再」メジャーデビューを飾り、台湾で撮影を敢行した“余裕”など、国内に限らず海外で制作したMVも話題に。さらに、同年12月1stフルアルバム『GRRRLISM』をリリース。ちなみにゴリラの由来はノリ。

―あっこさんが言うように、社会の価値観が変わりだしたのはほんと最近ですよね。「#MeToo」運動とかも含めて、やっと声が上がりだした。

あっこゴリラ:うん……フェミニズムに限らず、自分たちの居場所は自分たちで作ってこうっていう動きはしていきたいと思う。

YUKARI:そう。私はたまたま女性やから、女性の立場が揺らぐようなことに反応しやすいし、声にもしやすいけど。でもジェンダーで考えて女性が弱者やとすれば、弱い者が快適にいられる場所は、たぶんみんなが快適にいられる場所ですよね。そういう場所を作っていきたいと思う。それはフェミニズムとか、そんな大きいことじゃなくて。だけど「それがフェミニズムだね」って言われたら「そう、こういうこと」って思う。「怖くもないし、難しくもない。このパーティー感が私たちのフェミニズム」って感じかなぁ。

―今の会話、まさにフェミニズムという言葉の難しさですよね。イメージが独り歩きして簡単に使えない。みんなが構えるものになってしまっている。

あっこゴリラ:そうだよね。でも本当はすごく身近でラフに向き合えることだと思ってる。はみ出してもOK! 自分をREP(represent)すること、自分が自分であること。それが私のフェミニズムだと思ってる! らしさの呪縛を解放しようとする、この作業に名前をつけるとしたら、それはフェミニズムだし、わかった瞬間はすごく嬉しかったんです。「あぁ、昔からもやもやしてたコレはフェミニズムだったんだ!」って。

だから私はフェミニストを名乗ってるけど、別に正しい立派な人間ってわけじゃないし、ただ素直に思ったことをラップしてるだけ。私は私でいいって思ってる。

YUKARI:確かに。フェミニズムにも私らしさがあっていいよね。だけど、「フェミニストはこうでしょ」って言われることは多いからね。

左から:なかむらみなみ、YUKARI、あっこゴリラ

―あの面倒くささの正体って何でしょうね?

あっこゴリラ:私、フェミニズム関連の本を読むと、「ああ、やっぱそうだよね! このハテナは飲み込まなくていいよね!」って勇気もらって。でも勇気だして言ってみたら「ヒステリー」とか「めんどくさい奴」とカテゴライズされてしまったりすることもある。その怒りってゆうのはみんな何かしらあるんじゃないかな。「だから言えない、この悲しみは」みたいな。こんなに空気が読めない自分は最低だって、昔の自分は思ってた。だから私はそこを肯定したい。

社会ってやっぱり喜怒哀楽NGなんだなって日々感じる。少なくとも喜と楽以外NG。でも、それぞれに喜怒哀楽の隙間にある形容できない感情がたくさんあって、それを出してもOK! って言いたい。そういう装置や場所をガンガン作っていきたいし、そういう人を見るとめっちゃ嬉しくなる。

あっこゴリラ『GRRRLISM』を聴く(Apple Musicはこちら

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リリース情報

Limited Express(has gone?)『perfect ME』
Limited Express(has gone?)
『perfect ME』(CD)

2019年10月23日(水)発売
価格:2,420円(税込)
ch-166

[CD]
百鬼夜行
フォーメーション
SWEET TALK
散らかる
ディスコミュニケーション
正気に戻る
SAVE MY IDEAL
Useless
LIE DETECTOR says TRUE
ニュードリーム
NO WAY
NOT A FAD

あっこゴリラ
『ミラクルミー E.P.』(CD)

2020年2月12日発売
価格:1,650円(税込)
AICL-3778

イベント情報

Limited Express(has gone?)
『perfect ME』リリースツアー

2019年12月20日(金)
会場:静岡県 Toast Bro

2019年12月21日(土)
会場:大阪府 火影-HOKAGE-

2019年1月19日(日)
会場:東京都 新代田FEVER

2019年2月1日(土)
会場:京都府 Live House nano

2019年2月8日(土)
会場:愛知県 名古屋HUCK FINN

2019年3月7日(土)
会場:三重県 四日市VORTEX

2019年3月8日(日)
会場:島根県 彦根ダンスホール紅花

プロフィール

Limited Express(has gone?)(りみてっど えきすぷれす はずごーん)

2003年、US、ジョン・ゾーンのTZADIKから1st albumをリリースし、世界15カ国以上を飛び回る。その後、高橋健太郎主催のmemory labより2nd album、best albumをリリース。WHY?、NUMBERS、MY DISCOなどの海外バンドともツアーを回るなど、名実共に日本オルタナ・パンク・シーンで活躍するバンドとなる。2枚のアルバムリリースを経て、2014年、これまでベースを弾いていたYUKARIが突然ピンボーカルに。ドラムにもんでんやすのり(ふくろ / GROUNDCOVER.等)、ベースにLessThanTVの谷ぐち順を迎えた編成で活動を始める。フロア駆け回るYUKARIのパフォーマンスと衝動的なバンドサウンドは中毒者続出。2019年8月「フォーメーション」7インチ、10月には新体制2枚目のアルバム「perfect ME」をリリース。

あっこゴリラ

ドラマーとしてメジャーデビューを果たし、バンド解散後、ラッパーとしてゼロから下積みを重ねる。2017年には、日本初のフィメール(女性)のみのMCバトル「CINDERELLA MCBATTLE」で優勝。その後、さまざまなアーティストとのコラボレーションも行う中、同年末、向井太一とのコラボ曲「ゲリラ」がSpotifyのCMに起用される。野生のゴリラに会いにルワンダへと旅をした模様を収めた「Back to the Jungle」、永原真夏と共にベトナムで撮影された「ウルトラジェンダー」、そして2018年に“再”メジャーデビューを飾り、台湾で撮影を敢行した「余裕」など、国内に限らず海外で制作したMVも話題に。さらに、同年12月1stフルアルバム「GRRRLISM」をリリース。女性の無駄毛をテーマにした「エビバディBO」、年齢をテーマにした「グランマ」など、世の中の“普通”を揺るがす楽曲を発表。その他、クリエイターを巻き込んでのGRRRLISM ZINEの発表や、2019年4月からJ-WAVE「SONAR MUSIC」でメインナビゲーターとして様々な発信をするなど、性別・国籍・年齢・業界の壁を超えた表現活動をしている。ちなみにゴリラの由来はノリ。

なかむらみなみ

天真爛漫な見た目とは裏腹に元ホームレスというハードな経歴を持つフィメールMC。2015年にkamui(3-i)に見出されヒップホップ・ユニット「TENG GANG STARR」を結成。2019年3月に「TENG GANG STARR」は活動を休止するも、ソロ活動に突入するやいなや日本語ラップシーンのエンターテイナー「餓鬼レンジャー」を始め、「Lil'Yukichi」「入江陽」「TREKKIE TRAX CREW」など立て続けて楽曲の客演に迎えられる。そして8月30日には自身初となるソロ名義シングル『Ride』をリリースした。

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