
パノラマパナマタウンが掬いあげる、社会の中で死んじゃってる心
『GINGAKEI探索in MADO』- インタビュー・テキスト・編集
- 矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
- 撮影:小杉歩
「普通に考えたらいらなくない?」っていう思考って、めちゃめちゃ恐ろしいなと思う。(岩渕)
―最後に……“エイリアン”で歌ってる<美しく生きている>というフレーズは、このアルバムを根底で支えてる一行なのかなと思っていて。
岩渕:そう思います、はい。
―岩渕さんが思う「美しい生き方」ってなんなのか、ということを最後に聞かせてもらってもいいですか。
岩渕:いろんなものに感動しながら、立ち止まって考えながら、生きるということですかね。「効率よく生きる」の逆で書いているんです。なにも考えずに生きていこうと思ったら生きられるし、ただ生活しようと思ったら便利に生きられるけど、いろんなことに立ち止まって考えたり、感動したり、普段と違うことしてみたり、知らないものに飛び込んでみたり、そういうのが美しいと思う。
それって、普通に毎日効率よく生きてたら生まれない発想だと思うんです。「普通に考えたらいらなくない?」っていう思考があるけど、それってめちゃめちゃ恐ろしいなと思っていて。「いらない」っていうのをやっていったら、もうなんにもなくなっちゃうから。普通に考えたらいらないものを、やっぱりやった方がいいし。
―うんうん。
岩渕:「綺麗」に生きてる、ではなくて、「美しく」なんですよね。「綺麗」の逆くらいの意味で書きました。些細な夕日とかを見ながら、「普段はこうだけど違うことしてみよう」とか、「普段食わないもん食ってみよう」とか、「普段言わないことを言ってみよう」とか、そういう生き方ですね。
パノラマパナマタウン『GINGAKEI』を聴く(Apple Musicはこちら)
リリース情報

- パノラマパナマタウン
『GINGAKEI』(CD) -
2019年11月13日(水)
価格:1,980円(税込)
AZCS-10871. Dive to Mars
2. 目立ちたくないMIND
3. ずっとマイペース
4. Chopstick Bad!!!
5. HEAT ADDICTION ~灼熱中毒~
6. エイリアン
7. GINGAKEI
イベント情報
- 『パノラマパナマタウン 「銀河探索TOUR 2019-2020」』
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2020年1月13日(月・祝)
会場:大阪府 BIGCAT2020年1月19日(日)
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

- 『俺の命はクリスタルガイザー何本分なのよ』
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2019年12月16日(月)~12月25日(水)
会場:東京都 歌舞伎町 人間レストラン
時間:18:00~5:00
プロフィール

- パノラマパナマタウン
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メンバーは岩渕想太(Vo,Gt)、浪越康平(Gt)、タノアキヒコ(Ba)、田村夢希(Dr)。福岡、広島、大阪、神戸と、それぞれ出身の異なる4人が、神戸大学の軽音楽部で集まり、結成されたオルタナティヴロックバンド。ロックとヒップホップ両方に影響を受けた、熱いライブパフォーマンスと独特なワードセンスを武器に奔走する4人組。2015年、ロッキング・オンが主催する『RO69JACK』でグランプリを獲得し、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』へ初出演。「MUSICA」「A-Sketch」「SPACE SHOWER TV」「HIP LAND MUSIC」が「MASH A&R」として主催する4社合同オーディションでグランプリを獲得。2016年3月には初の全国流通盤となる『SHINKAICHI』をリリース。2018年1月17日、メジャーデビューミニアルバム『PANORAMADDICTION』をリリース。2019年2月13日、1stフルアルバム『情熱とユーモア』をリリース。2019年11月13日にミニアルバム『GINGAKEI』をリリースし、同月15日からアルバムをひっさげてのツアー『銀河探察TOUR 2019-2020』を開催。年内はゲストを迎えた2マン公演で全国をまわり、年明けには大阪BIGCAT、恵比寿LIQUIDROOMでもワンマンライブも決定している。