特集 PR

コンテスト連続優勝とコロナでの不運。PULPSデビュー前の軌跡

コンテスト連続優勝とコロナでの不運。PULPSデビュー前の軌跡

PULPS『the the the』
インタビュー・テキスト・編集
タナカヒロシ
2020/10/15

「いまキテるバンド」であり、「ツイてないバンド」でもある。大阪府八尾市出身の南蛮キャメロは、『ツタロックフェス2020』『battle de egg2020』という2つのオーディションで、立て続けにグランプリを受賞。本来なら、その実績を引っさげ、華々しくデビューを飾る予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、オーディションで出演権を獲得したフェスはことごとく中止。大きく出鼻をくじかれてしまった。

そんな彼らがバンド名をPULPSに改め、初の全国流通作『the the the』をリリースした。小学校からの同級生という彼らは、どんなバンドなのか。図書館のCDを聴き漁ったという中学時代から、これまでのバンドの歩みについて語ってもらった。

PULPS(ぱるぷす)<br>左から:地本航(Dr)、大石悠人(Ba)、田井彰(Vo,Gt)、あんちゃん(Gt)<br>全員1994年生まれ、小学校の同級生4人により大阪府八尾市で結成。南蛮キャメロとして関西を拠点に活動し、『ツタロックフェス2020』『battle de egg2020』のオーディションで連続優勝。2020年8月にPULPSに改名し、同年10月に初の全国流通作『the the the』をリリースする。
PULPS(ぱるぷす)
左から:地本航(Dr)、大石悠人(Ba)、田井彰(Vo,Gt)、あんちゃん(Gt)
全員1994年生まれ、小学校の同級生4人により大阪府八尾市で結成。南蛮キャメロとして関西を拠点に活動し、『ツタロックフェス2020』『battle de egg2020』のオーディションで連続優勝。2020年8月にPULPSに改名し、同年10月に初の全国流通作『the the the』をリリースする。

「ギターロックも好きなんですけど、そういうバンドは腐るほどおるし、そこで勝負するバンドじゃないと思った」(田井)

―つい最近まで「南蛮キャメロ」というバンド名だったそうですけど、「PULPS」に改名した経緯はどういうものだったんですか?

田井:もともと幼馴染で結成したバンドなので、成長するにつれて名前と音楽性が合わなくなってきたんです。実際に「ちょっと合ってないんちゃう?」とご指摘いただくこともあったし、コミックバンドみたいに思われることもあって。

大石:みんなで候補を出して、100以上あったなかから最後に3つ残って。それがPULPSか、前のバンド名から引き継いでキャメロスか、あとはビグスビーズか。ビグスビーはギターについているアームのことなんですけど。

田井:すごい悩んだんですけど、4人で投票して、あんちゃんが出したPULPSになりました。

あんちゃん:『パルプ・フィクション』(クエンティン・タランティーノ / 1994年)という映画がすごく好きで、たまたまその時期にまた観たんですよ。それで「パルプ」ってなんかええなと思って、PULPSを候補に出したんです。

映画『パルプ・フィクション』予告編

―『パルプ・フィクション』は音楽の評価も高い映画ですが、他のメンバーも好きだったんですか?

大石:僕は見たことなかったです(笑)。でも、このバンド名に決まったので、ちゃんと4人で一緒に見ましたね。なかなか難解な映画でしたけど……。

地本:『パルプ・フィクション』は1994年公開で、僕らも1994年生まれなんです。だからあとづけですけど「運命や!」って思いました。

―南蛮キャメロ時代の曲も聴かせていただいたんですが、いまよりもギターロックの要素が強かったと思うんです。いまはバンドサウンドは軸にありつつ、フォークや歌謡曲のテイストが強くなっていますよね。

田井:ギターロックも好きなんですけど、そういうバンドは腐るほどおるし、「ほんまに好きな音楽は?」って訊かれたら、懐かしくて哀愁漂う音楽やなと思ったんです。そういう曲も前からやってはいたんですけど、ライブでも反応が薄いから避けがちやったんですよね。でも、成長するにつれて考え方が変わってきて、本当にやりたいことをやるようになりました。

PULPS“Flower”MV

―反応が薄いことはわかっていたけど、あえてそっちの方向性を選んだ。

田井:そこで勝負するバンドじゃないなと思って。

―でも結果としては、いまのほうが高い評価を得られた。

田井:そうですね。今年に入ってから、コンテストとかでも評価してもらえて。思い通りっていう感じですね(笑)。

PULPS
PULPS
Page 1
次へ

リリース情報

PULPS
『the the the』(CD)

2020年10月7日(水)発売

1. 青い鳥
2. 1989
3. クチナシの部屋
4. untitle crown
5. Flower

プロフィール

PULPS(ぱるぷす)

全員1994年生まれ、小学校の同級生4人により大阪府八尾市で結成。南蛮キャメロとして関西を拠点に活動し、『ツタロックフェス2020』『battle de egg2020』のオーディションで連続優勝。『ツタロックフェス2020』『COMING KOBE20』などへの出演権を獲得するも、新型コロナウイルスの影響で相次いで中止に。2020年8月にPULPSに改名し、同年10月に初の全国流通作『the the the』をリリース。フォークやUKロックの影響を受けた、どこか懐かしくキャッチーな楽曲を武器とする。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

岩井勇気(ハライチ)『ひねくれとか言われても俺はただ自分が進みたい道を選んでるだけ』

ドリームマッチでの『醤油の魔人 塩の魔人』、ラジオで突如披露した推しキャラケロッピをテーマにしたEDM調楽曲『ダメダメケロッピ』など、音楽的な才能に注目が集まる岩井勇気。今回はミツカン「こなべっち」とタッグを組み、自らがマイクを取ってラップに挑戦。しかもこの動画、岩井がこれまでラジオや書籍の中で言及してきた、珪藻土のバスマットや、海苔、メゾネットタイプの部屋、クラウス・ノミなどのネタが詰まっていて、まさか岩井さんの自宅なのでは……? と隅々まで見てしまう。つぎはぜひ、自作のトラックとリリックによる曲が披露されることを待っています。(川浦)

  1. 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が突きつける、社会に深く根づく性差別 1

    映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が突きつける、社会に深く根づく性差別

  2. 横浜流星が「つらいかぜ」を打ち砕く プレコールの新CM「闘い続ける」篇 2

    横浜流星が「つらいかぜ」を打ち砕く プレコールの新CM「闘い続ける」篇

  3. ジョン・レノンが時代に残す闘いの爪痕、ヨーコがもたらしたもの 3

    ジョン・レノンが時代に残す闘いの爪痕、ヨーコがもたらしたもの

  4. 木村拓哉を操上和美が撮影『SWITCH』原宿特集に小泉今日子、池田エライザら 4

    木村拓哉を操上和美が撮影『SWITCH』原宿特集に小泉今日子、池田エライザら

  5. King Gnu井口理が獣医師役 野村不動産「プラウド」ブランドムービーが公開 5

    King Gnu井口理が獣医師役 野村不動産「プラウド」ブランドムービーが公開

  6. 高橋一生主演×荒木飛呂彦原作ドラマ『岸辺露伴は動かない』12月NHKで放送 6

    高橋一生主演×荒木飛呂彦原作ドラマ『岸辺露伴は動かない』12月NHKで放送

  7. カルティエの新作キャンペーンに常田大希、池田エライザ、野田洋次郎ら起用 7

    カルティエの新作キャンペーンに常田大希、池田エライザ、野田洋次郎ら起用

  8. 大滝詠一『A LONG VACATION』40周年記念盤が全音楽記録媒体でリリース 8

    大滝詠一『A LONG VACATION』40周年記念盤が全音楽記録媒体でリリース

  9. YOASOBIがGoogle PixelのCMソングを担当 新曲“アンコール”を起用 9

    YOASOBIがGoogle PixelのCMソングを担当 新曲“アンコール”を起用

  10. スピッツ、全着席のコンサートを11月に東京ガーデンシアターで開催 10

    スピッツ、全着席のコンサートを11月に東京ガーデンシアターで開催