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I Don’t Like Mondays.はなぜ今、「ダサさ」をさらけ出す?

I Don’t Like Mondays.はなぜ今、「ダサさ」をさらけ出す?

I Don’t Like Mondays.『ミレニアルズ ~just I thought~』
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:木村篤史 編集:飯嶋藍子

「今の自分のモードであえて恋愛ソングを書いたらどんなものになるんだろう?」と。(YU)

―“東京エキストラ”はクリスマスソングですよね。

YU:しかも、5曲の中では唯一の恋愛ソングです。これまでの僕たちの曲ってほとんど恋愛ソングだったので、そうではないこの配信シリーズ自体がイレギュラーなんですけど、この曲は最後に作ることになったので、「今の自分のモードであえて恋愛ソングを書いたらどんなものになるんだろう?」と、すごくワクワクしながら取り掛かりました。

―自分が大切な誰かにとってエキストラでしかないと気付く寂しさは、多くの人が経験することなのかなと思います。

YU:人はみんな、自分自身が主役の人生を送っているわけですよね。そうすると、たとえば僕とKENJIが同じ景色を見たとしても、それをどう捉えるかは全く違う。そんなことを考えながらこの曲の歌詞を書きました。単純に「好き」「愛してる」という恋愛ソングではないものになって良かったです。

我々ミレニアルズはもう次の世代へ思いを馳せる年齢に差し掛かった。(YU)

―最後にリリースされる“ミレニアルズ ~just I thought~”ですが、歌詞にグレタ・トゥーンベリさんの演説が引用されていますよね。バンドサウンドを前面にフィーチャーした曲調も含めて他の曲とはちょっと毛色が違います。サウンドも含めてあえて違和感をぶつけてきたのかなとも思いました。

YU:「歌いたい」というより「歌わなければいけない」という感情で書いたのは、この曲が初めてです。彼女の演説を聞いて環境問題に興味を持ち、そのことについて知ろうとアクションを起こしている、その一連の流れを歌詞に落とし込もうと思いました。聴いてくださった方に、何かしらの影響を与えることができたら嬉しいですし、それができる可能性があることが音楽の面白いところだとも思います。

YU

YU:僕自身、環境問題や慈善活動に興味はあるけど熱心なタイプではない。僕も含めおそらく大半の人がそうだと思うんです。そういう人間があえてこういう曲を書く……逆に言うと、興味はあるけどそんなに詳しくはないからこそ、説教臭くなく書けるのが強みかなと。

―その演説は、YUさんにとってはそれくらい衝撃的だったと。

YU:驚いたし、すげえなと思いました。でも訴えている内容そのものというより、「なぜこの人はこのことを訴えなきゃいけないのだろう?」という疑問と好奇心が、いちばんのモチベーションだったかもしれない。もちろん演説が着想のきっかけではあったけど、結局言いたかったのは、「我々ミレニアルズはもう次の世代へ思いを馳せる年齢に差し掛かったんだな」ということなんです。

『ミレニアルズ ~just I thought~』ジャケット写真
『ミレニアルズ ~just I thought~』ジャケット写真

YU:今、人類レベルで考えなければならない環境問題について、「僕はこう思ったけど、みんなはどう?」みたいなスタンスで伝えたかったんですよね。この曲がリリースされたとき、ファンのみんなからどんな反応があるのか正直想像もつかないんですけど、届くところにこのメッセージが届いてくれたら嬉しいです。

「バンドってこうだよね?」みたいな既成概念を、どんどん壊していきたい。(YU)

―YUさんは以前、「自分の持っているもので、世の中に役立つことは何なのか。それをこの自粛期間に考えた」ともおっしゃっていました。バンド活動を通じて、世の中に貢献したいという思いもありますか?

YU:うーん、そこまで高尚なことは考えていないし、基本的に私利私欲で生きている人間です(笑)。どちらかというと、自己肯定したいのかもしれないですね。誰かを幸せにしないとその先に自分たちの幸せもない。道徳的にではなく、ロジカルにそう思うんです。

“モンスター”でも歌ったように、自分の欲望だけを追求しても虚しさしかない。まず、自分を肯定するためには自分たちの仕事を通じて誰かを満足させることが先決なのかなって。まあ、頭で考えていても、実際は難しいですけどね(笑)。

左から:CHOJI、YU、KENJI、SHUKI

―5曲全てをリリースした先の展望は何か考えていますか?

CHOJI:うーん、いつでも過去の自分たちを壊して進みたいと思っているからなあ……(笑)。

YU:そうだね。でも、今回掴んだ武器はまだまだ磨けると思っていて。この歌詞とサウンドの組み合わせ、この方向性をさらに追求していきたい。それに、I Don't Like Mondays.って音楽以外の部分でも色々と提示していくことのできるユニットだと思っていて。「バンドってこうだよね?」みたいな既成概念を、どんどん壊していきたいですね。

左から:CHOJI、YU、KENJI、SHUKI
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リリース情報

I Don’t Like Mondays.『ミレニアルズ ~just I thought~』
I Don’t Like Mondays.
『ミレニアルズ ~just I thought~』

2020年12月30日(水)配信

プロフィール

I Don’t Like Mondays.(あいどんとらいくまんでいず)

YU、CHOJI、KENJI、SHUKIからなる4人組ロックバンド。キャッチーなメロディライン、そこにセクシーなサウンドと、英語を巧みに織り交ぜたニヒルな歌詞が組み合わさった楽曲でパーティーシーンを彩る。全楽曲において自身で作詞・作曲・アレンジを手掛け、ジャケット、ミュージックビデオも自らディレクションしている。また、アパレルブランドのサウンドトラックを手掛けるほか、ハイブランドショップとのコラボ、他アーティストへの楽曲提供、ミュージックビデオの企業コラボなど、多岐にわたって活動している。

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