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Re:nameインタビュー 1Dら洋楽ポップスに憧れた大阪発の3ピース

Re:nameインタビュー 1Dら洋楽ポップスに憧れた大阪発の3ピース

Eggs
インタビュー・テキスト・編集
黒田隆憲
2021/01/25

大阪を拠点に活動する3ピースのロックバンドRe:nameが、前作『We Won't Know』からおよそ1年ぶりの2ndアルバム『postmodern indie』を昨年11月にリリースした。

メンバー流に意訳すると、「新世代のインディーミュージック」との意味を持つタイトルが冠せられた本作は、5 Seconds of SummerやOne Directionといった王道の洋楽ポップスに影響を受けながら、どこか懐かしく親しみやすいメロディーや、20代の若者が抱える葛藤やフラストレーションを綴った歌詞世界で聴き手の心を震わせる。これまで3ピースでのアンサンブルにこだわってきた彼らだが、ライブにおける同期演奏のための機材を導入したことによって、サウンドスケープに更なる奥行きと広がりが生まれたのも印象的だ。

中学・高校時代の同級生によって結成されたRe:name。バンドの規模が大きくなり、周囲の環境が変化していく中で彼らはどのようにお互いをリスペクトし合い、その関係性を維持してきたのだろうか。今年21歳を迎えるメンバー全員に、新作についてはもちろん、それぞれの音楽的ルーツやクリエイティブにおいて大切にしていることなどを語ってもらった。

究極をいえば、レコーディングからMV制作まで全て自分たちでできたら面白いなと思っています(高木)

―Re:nameは、メンバーそれぞれの役割分担がはっきりと決まっているそうですね。

高木(Vo,Ba):はい。バンド活動を続けていく中で、負担が偏ってしまうのは良くないなと。3人平等に役割があれば、お互いにその部分を信頼し合いながら続けていけるし、実際にそれで続けてこられた部分もあるなと。ちなみに僕は、主に作詞作曲、グッズやCDのデザインを担当しています。今ストリーミングで聴ける作品も、1枚目のEP『ALIVE』だけ知り合いのデザイナーにアートワークをお願いしたのですが、他は全て僕がデザインしています。

Re:name(リネーム)<br>2016年 大阪の北摂エリアにて結成されたポップロックバンド。メンバーは高木一成(Vo, Ba)、Soma(Gt, Cho)、ヤマケン(Dr, Cho)の3人。2016年にファーストEP『Re:start』でデビューを果たし、同年ファーストシングル『Forward/Somebody Like You』をリリースする。以降、コンスタントに作品を発表しながら精力的にライブを行い、2020年11月にはHAEDLINEの新レーベル
Re:name(リネーム)
2016年 大阪の北摂エリアにて結成されたポップロックバンド。メンバーは高木一成(Vo, Ba)、Soma(Gt, Cho)、ヤマケン(Dr, Cho)の3人。2016年にファーストEP『Re:start』でデビューを果たし、同年ファーストシングル『Forward/Somebody Like You』をリリースする。以降、コンスタントに作品を発表しながら精力的にライブを行い、2020年11月にはHAEDLINEの新レーベル"Lukie Waves"より、2ndアルバム『postmodern indie』を全国のタワーレコードにてリリースした。

―高木さんは、もともとデザインに興味があったのですか?

高木:興味はあったのですが、実際にやったことは全くありませんでした。ただ、頭の中にいつも「こんな感じのジャケットやったらいいな」というのがあって。だったら自分でやるのが一番再現性も高いんじゃないかと思ってやり始めたのがきっかけです。他のメンバーもいい反応をしてくれたので、それが自信にもなって今も続いています。それに、自分がバンドのデザインを担っているという意識があると、他のバンドのアートワークとかも気になるし、「あ、こういうのいいな」みたいに目がいくようにもなりましたね。

―最近、何か気になるデザインはありました?

高木:僕が一番尊敬しているのが5 Seconds of Summerというオーストラリアのバンドなのですが、彼らとThe 1975はずっと好きで、アートワークも参考にさせてもらっています。他にも、気になった海外のバンドはInstagramのアカウントをフォローして、そういうところからちょっとずつ要素を取り入れることで、日本の他のインディーズバンドと差別化できたらいいなと思っていますね。

高木一成(Vo, Ba)
高木一成(Vo, Ba)

Soma(Gt, Cho):僕はメンバーの中で一番パソコンに詳しいということで(笑)、動画の作成やサイトの更新なども行っています。(高木)一成と同じように僕も全くの独学で、最近だと“99”という曲のリリックビデオをYouTubeに上げたのですが、それもインターネットで編集の仕方などを調べました。特に好きな映像作家がいるわけではなく、その都度作りたいイメージをいろいろ検索して、参考にしたり吸収したりしていることが多いですね。

Re:name“99”Lyric Video

ヤマケン(Dr, Cho):僕はイベントやツアー、ワンマンの企画を立てるなど、主にバンドの見せ方、マーケティング的な部分を担当しています。バンド活動で最も大切なのは、常に前に進んでいる様子を見せることだと思っていて。今年はコロナ禍でなかなか動きづらかったのですが、YouTubeでメンバーと質問リレーをやったり、セルフライナーノーツを更新したり、お客さんを飽きさせない工夫をずっと考えていました。

Re:name“Stay Home”Lyric Video

―今後、活動の規模がもっと大きくなっていってもDIYは続けていきたいですか?

高木:さっきも言ったように、自分たちがやりたいことは自分たちが一番分かっているので、出来る範囲のことはDIYでやっていきたいです。もちろん、3人でやれることには限界があるのですが、究極をいえばレコーディングからMV制作まで全て自分たちでできたら面白いなと思っていますね。

―みなさん中高生の頃からの付き合いだそうですが、環境が変わっていく中で関係性を維持するために心がけていることはありますか?

高木:かれこれ4年半くらい一緒にやっているんですけど、週に6回とか顔を合わせていれば「ああ、今日はみんな疲れてるんやろな」みたいな雰囲気の時ももちろんあって(笑)。そんな時でも沈んだムードにならんよう、まずは自分から明るく振る舞うようには努めていますね。みんな、ちょっとずつ気を遣い合っているんじゃないかなと。

Soma:自分が持っていないものを、他の2人が持っていることを素直に認めるというか、リスペクトすることが大切なのかなと思っています。

Soma(Gt, Cho)
Soma(Gt, Cho)

ヤマケン:僕らは仕事仲間でもないし、ただの友達という感じでもなくて。そんな距離感がすごく心地いいなと思っているんですよね。集まれば会話は多いけど、プライベートでは常に一緒というわけでもない。お互いの仕事をリスペクトしつつ、この近すぎも遠すぎもしない絶妙な距離感を今後も上手く保っていけたらいいなあと思っています。

ヤマケン(Dr, Cho)
ヤマケン(Dr, Cho)
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リリース情報

『postmodern indie』(CD)
Re:name
『postmodern indie』(CD)

2020年11月25日(水)発売
価格:2,200円(税込)
LKWV-0002

1. Swingboat
2. Maybe I Was Wrong
3. Future There
4. orange
5. byebye
6. FILM
7. seventeen
8. Late Night City
9. wasurete
10. We Got Love
11. Somebody Like You(2020 ver.)
12. ティーンエイジャー

プロフィール

Re:name(りねーむ)

2016年 大阪の北摂エリアにて結成されたポップロックバンド。メンバーは高木一成(Vo, Ba)、Soma(Gt, Cho)、ヤマケン(Dr, Cho)の3人。2016年にファーストEP『Re:start』でデビューを果たし、同年ファーストシングル『Forward/Somebody Like You』をリリースする。以降、コンスタントに作品を発表しながら精力的にライブを行い、2020年11月にはHAEDLINEの新レーベル"Lukie Waves"より、2ndアルバム『postmodern indie』を全国のタワーレコードにてリリースした。

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