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型破りな編集者・箕輪厚介が語る、閃き力の鍛え方と新しい働き方

型破りな編集者・箕輪厚介が語る、閃き力の鍛え方と新しい働き方

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インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:豊島望 編集:矢島由佳子

編集者って、帯を2週間くらいかけて考えたりしてるんですけど、僕は、タクシーのなかの5分とかしか時間を使えない。

—『日本再興戦略』に関しては、箕輪さんのどういった考えを実行したと言えますか?

箕輪:昨日落合さんに、「箕輪さんは急かす天才ですね」って言われました。「今がチャンスだから、とりあえず間に合わせてくれ」ということをずっと言い続けていたんです。

表紙とかの作り方に関しては、「落合陽一は、いい意味でファッションとしても売れてる」と思いました。彼自身は誰よりも教養人で、本物の知の巨人です。ただ、今の若い人からの人気は「言っていることを全部は理解できないけれど、彼の生き方や佇まい、言葉のチョイスがかっこいい」という部分があります。今まで本を読まず国家とかに関心がなかった若い世代を一段うえに引き上げる意味で、ファッション的な人気というのはすごくいいことです。

だから、帯ではビジネス書のカバーのノウハウにあるようなことはなにもやっていません。帯表には「希望の国のグランドデザイン」とだけ書いて、裏は「ポジションを取れ。批評家になるな。フェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。画一的な基準を持つな。複雑なものや時間をかけないと成し得ないことに自分なりの価値を見出して愛でろ。あらゆることにトキメキながら、あらゆるものに絶望して期待せずに生きろ。明日と明後日で考える基準を変え続けろ」という、落合さんの過去のツイートをバンって載せてるだけ。

—「ファッション的なかっこよさ」を強調できるようなデザインにしたと。

箕輪:CDのジャケットみたいに落合さんをとにかくかっこよく見せようと思いました。編集者って、帯を2週間くらいかけて考えたりしてるんですけど、僕は本当に忙しいから、タクシーのなかの5分とかしか時間を使えない。本当に瞬間で決めるんです。その代わり、落合さんの魅力はなにか、どこが今の時代に刺さるかということは、ずっと考え続けています。

落合陽一『日本再興戦略』
落合陽一『日本再興戦略』(Amazonで見る

—『お金2.0』に関しては、いかがでしょう?

箕輪:『お金2.0』で電車広告ジャックをしたときに考えたのは、あの本って本当に本質的で、深くて、かっこいいから、超洗練されたデザインもありだったけど、それで電車広告のビジュアルを作ってしまっては意味がないと思ったんです。

洗練されたデザインで捕まえられる読者はもうすでに読んでるから、電車広告はできるだけダサくしようと。真っ黄色の中吊りにして、佐藤さんの写真もイケてる起業家っぽくないのをあえて選んで、「この本読めば儲かります!」みたいな雰囲気に、超リテラシーを下げました。

—そのときって、反響はどうだったんですか?

箕輪:Twitterで「この広告は誤解されると思う」とかあったけど、そうじゃなくて。あの本をまだ買ってない層に読んでほしかったから、超かしこまって「お金の哲学書」とかを広告に書いてもしかたがない。宝くじの広告みたいに、「これ読んだら儲かるのか!」って思わせられるようなところに持っていきたかった。それはあの本が本当に好きで、ちゃんと世の中に伝えたかったからなんですよ。かっこいい本をかっこいいままに伝えても、自己満足の範囲で終わります。本当に世の中に伝えたかったら読者の側に立たないと。

デスクに座って「今の時代は……」とか言ってても、すでに周回遅れ。

—そういった「閃き力」「発想力」を磨くためには、なにが大事だと思いますか?

箕輪:昨日ホリエモンと朝まで飲んでたんですけど、そういうなかですべてがわかる感じ。時代の匂いというか、「あ、こっちにくるな」みたいな。やっぱり、飲んだりしないとわからないですよね。本当の時代の匂いみたいなのは、実際に先頭を走ってる人と絡まないとわからない。

デスクに座って「今の時代は……」とか言ってても、すでに周回遅れ。面白いものは現場にしか落ちてなくて、出版社のデスクに座っててもなにもわからないですよ。ただ、実際に頭と手を誰よりも動かして日々苦悶してるから匂いにすぐに気付けるわけで、業界飲みに行って満足している人は経費の無駄遣いです。

—箕輪さんは編集のお仕事以外にも、非常にたくさんの肩書きをお持ちですよね。それも時代の匂いを感じるために重要だと言えますか?

箕輪:これ、誰も口にはしてないけど、最前線で日々戦っている起業家にとって、もはやサラリーマン編集者ってしょぼいと思われてると思うんです。著者からは「紙の編集をする係の人」と思われてる気がする。

でも僕はいろんなことをやっていて、自分で会社もやってるから、毎日進んでいて、一起業家として対等に「箕輪さん、飲みましょうよ」って言ってもらえるんです。僕も彼らの思い描くビジョンがわかるし、「こっちにくるな」っていう時代の匂いもわかる。フラットな関係を築けてこそ本も作れる。

この日も二日酔いの状態で、大量の水を飲みながら話をしてくれた
この日も二日酔いの状態で、大量の水を飲みながら話をしてくれた

—他のインタビューで、「編集者自身がインフルエンサーになればいい」とおっしゃっていたのを拝見しました。

箕輪:俺は、せっかく必死に書いてもらったものはちゃんと届けたいと思うから、そこからの逆算でしかないんです。俺が昔からインフルエンサーに絡んでいたのって、たとえばホリエモンがRTしたり、「面白い」って言ったりすると、Amazonのランキングがバーンって上がったからで。特に、僕が作ってるような本は20~30代向けだから、Twitter上で話題にならないと売れない。だから、必死にホリエモンにRTされる書き方を考えたし、田端(信太郎)さんとか、イケハヤ(イケダハヤト)さんにどうしたら面白いと思ってもらえるかを考えてた。

それをずっとやってるなかで、「俺自身がインフルエンサーになったら最強じゃん」って思ったんです。そこから頑張って、試行錯誤して、コツコツやって、やっと今ここ(2018年3月19日現在、Twitterフォロワー数は約2.6万人)に辿り着いたのかなって。

—その裏側には「いいものをちゃんと届けたい」という想いがあると。

箕輪:全部そうです。落合さんの本も佐藤さんの本も、すごくいい内容で、ああいう本物と、僕みたいなのが掛け算になることで、初めて爆発的に売れる。同人誌を出してるんじゃないから、著者の信者だけが買ってもしかたがない。日本全体で売れることで、初めて世の中が変わるわけだから。

箕輪厚介

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『箕輪編集室』
『箕輪編集室』

箕輪厚介による編集サロン。ガチで編集し、スキルも上がって人間関係も広がるコミュニティ。 紙の編集だけでなく、コミュニティプロデュースまで手掛ける。「自ら動かないものは去れ」の『多動力』の世界観をそのまま具現化した実力集団。

プロフィール

箕輪厚介(みのわ こうすけ)

幻冬舎の編集者。2010年に双葉社入社、広告営業やイベント運営などに携わった後、編集部に異動。2015年に幻冬舎に移り、編集者として働きながら、東洋経済オンラインやアドタイで自身のコラムを持ち、オンラインサロンの運営、堀江貴文大学校で特任教授も務める。2017年10月、自身の会社として波の上商店を設立。2018年1月末、CAMPFIREと幻冬舎の共同出資会社、エクソダスの取締役に就任する。

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