「都市の祝祭」テーマの新たな国際芸術祭『あいちトリエンナーレ2010』が開幕秒読み

名古屋市内の複数会場で現代アート展や舞台公演を楽しむ国際芸術祭『あいちトリエンナーレ』が、8月21日から10月31日まで開催される。

3年に1度開催されるトリエンナーレ方式の初回となる本展。今回は「都市の祝祭 Arts and Cities」をテーマに、国内外130組以上のアーティスト・団体が参加する。先鋭的な現代アート作品群をはじめ、ダンスや演劇などのパフォーミング・アーツ、またオペラ公演など幅広い表現様式の芸術を体験できるのが特徴とされる。

美術展は市内複数会場に展開される。愛知芸術文化センターで展示を行なう中国出身の蔡國強(ツァイ・グォチャン)は、北京オリンピック開幕式でのスペクタクルな花火演出でも知られる作家。今回は巨大な和紙を使用した「火薬絵画」を発表する。名古屋市美術館に登場するジェラティンは、オーストリアの4人組。昨年の東京での個展でギャラリーに石庭をつくり、石の代わりに参加者の裸体を使う奇想天外さを見せつけたのも記憶に新しい。今回は金箔が無数に舞う新作を発表するという。

日本人作家では、池田亮司が名古屋城にて光と音のインスタレーションを展開。また草間彌生は栄駅前の複合施設「オアシス21」にて展示を行なう。名古屋出身で国際的に活躍する西野達は、都市風景を一変させる得意のトリッキーな作品を生まれ故郷で披露。ほか、全体的に展示場所を活かした新作が多いことでも注目が集まっている。

『あいちトリエンナーレ2010 / Aichi Triennale 2010』

2010年8月21日(土)~10月31日(日)
会場:愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、長者町会場、納屋橋会場、名古屋城、オアシス21、中央広小路ビル、七ツ寺共同スタジオなど
芸術監督:建畠晢

(画像上から:草間彌生 《真夜中に咲く花》 ©Yayoi Kusama, Yayoi Kusama Studio Inc. Courtesy of Gagosian Gallery / Ota Fine Arts、ジェラティン 《Klunck Garden》 2009 Courtesy of Tomio Koyama Gallery Tokyo、淺井裕介 《室内森/粘土神》 2009 「長者町プロジェクト2009」での展示 写真:山田亘、ピップ&ポップ 《Under the Crystal Sky》 2009 Japan Foundation, Sydney Australia)

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