ものに内在するエネルギーやテクノロジーの本質的な意味を問う『みえないちから』展

目には見えないエネルギーや振動をテーマにした展覧会『みえないちから』が、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で開催中だ。

音楽映画の名作として知られるウォルト・ディズニーのアニメーション作品『ファンタジア』(1940)の制作初期段階に協力した、ドイツのアニメーション作家オスカー・フィッシンガー。彼は「すべてのものに精霊が宿っている」と生前に語っており、その精霊を解き放つためには「そのものを響かせればよい」という言葉を残している。これは、あらゆる物質がその中にエネルギーを宿しているということをほのめかす言葉だと捉えることができる。

音や光などが振動現象の一種であることはよく知られているが、たとえば人間どうしの関係性の中からも感じるような、人々の知覚を超え、物理的な振動としては知覚しえないエネルギーの交感のようなものを感じることもあるだろう。

同展は、そのようなさまざまなエネルギーや現象としての振動をめぐる多様に解釈されうる「みえないちから」を表現する作品を紹介するもので、メディア・科学技術を利用したインスタレーション作品が展示される。

『みえないちから』

2010年10月30日(土)~2011年2月27日(日)
会場:東京都 初台 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
時間:11:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)

出品作家:
エキソニモ
小金沢健人
志水児王
フォルマント兄弟
堀尾寛太
オスカー・フィッシンガー

休館日:月曜(月曜が祝日の場合翌日)、年末年始(12月27日~1月4日)、保守点検日(2月13日)
料金:一般・大学生500円 高校生以下無料

『オスカー・フィッシンガー作品上映会』

2010年11月14日(日)~2011年2月27日(日)の毎土日曜日および祝日(年末年始、2月13日を除く)
会場:ICCシアター

上映作品:
『習作7(ハンガリアン・ダンス5番)』1930-31年
『サークル』1933年
『ラジオ・ダイナミクス』1942年
『モーション・ペインティングNo.1』1947年

料金:無料(展示をご覧になる場合は、別途入場料が必要)

『ギャラリーツアー』

2010年11月20日(土)、2011年1月22日(土)
時間:14:00~15:00
定員:各回20名(事前予約不要・当日午後2時にICCギャラリーA前集合)
※展覧会チケットが必要
※そのほか会期中にイベントを予定

(画像上:エキソニモ《SUPERNATURAL》2009/10年 「Between Site & Space」展(Artspace,シドニー,オーストラリア,2009年)での展示風景 撮影:Silversalt、画像下:志水児王《クライゼンフラスコ》2007年)

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