過酷な歴史に翻弄される父娘の絆、ニキータ・ミハルコフ最新作『戦火のナージャ』

過酷な運命下でもお互いの生存を信じ、生きのびようとする父と娘の絆を壮大なスケールで描いた『戦火のナージャ』が、ゴールデンウィークより東京・シネスイッチ銀座ほか全国で公開される。

1943年に迎えた、第2次世界大戦中のソ連とドイツの全面戦争。極度の人間不信ゆえに裏切り者を根絶に執拗なスターリンは、記録上は政治犯として処刑されているはずのコトフ大佐の捜索を、KGB幹部のドミートリに厳命する。一方、ドミートリの元で生きていたコトフの愛娘ナージャは、偶然にも父の生存を知り、生き別れた父親を捜す旅に出る。

同作は、1994年に制作され、カンヌ映画祭とアカデミー賞を制した名作『太陽に灼かれて』の続編。前作に引き続きニキータ・ミハルコフが監督を務め、ロシア映画史上最高の製作費をかけて、1941年の独ソ戦を圧倒的な臨場感とリアリティで映像化した。半面、ミハルコフらしい詩的な感性に満ちた自然描写、ユーモアや音楽を積極的に導入した豊かな人物描写も健在で、戦場の悲劇とのコントラストが鮮烈な印象を残す。

今回も監督自身がコトフに扮しているのをはじめ、凛々しい従軍看護師に成長したナージャにミハルコフの実の娘ナージャ・ミハルコワ、宿敵ドミートリを名優オレグ・メンシコフと前作と同様のキャストが顔を揃えている点も、ファンには感慨深い見どころとなるだろう。

さらに、同作を3部作へと発展させることも決定し、既に『THE CITADEL(要塞)』と題された次回作の製作も始まっている。

CINRA.NETでは、3月31日(木)18:30(開場18:00)から東京・一ツ橋ホールで行われる『戦火のナージャ』一般試写会に5組10名様をご招待いたします!

お問い合わせページのメールフォームより、件名欄に「戦火のナージャ試写会応募」と入力し、お問い合わせ内容欄にお名前とご住所をお書き添えの上、お送りください。当選は、試写会招待券の発送をもって替えさせていただきます(なお、ご応募いただいたメールアドレス宛に CINRAのメールマガジンを今後お届けいたします)。(応募締切り:2011年3月10日)

『戦火のナージャ』

2011年ゴールデンウィークよりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、109シネマズ川崎ほか全国ロードショー
監督:ニキータ・ミハルコフ
出演:
ニキータ・ミハルコフ
ナージャ・ミハルコフ
オレグ・メンシコフ
配給:コムストック・グループ

(画像:©2010, GOLDEN EAGLE.)

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