岡本太郎の波乱の歩みを7つの「対決」でたどる、『生誕100年 岡本太郎展』

岡本太郎の生誕100年を記念し、彼が目指したものの今日的意義を探る展覧会『生誕100年 岡本太郎展』が、3月8日より東京・竹橋の東京国立近代美術館にて開催される。

岡本太郎は、20世紀後半の日本において最も大衆的な人気を博した芸術家であり、1996年に没してからも、若い世代を中心に彼に関心をもつ人々は増え続けている。近年では、巨大壁画『明日の神話』がメキシコで再発見され、2008年に東京・渋谷に設置されるなど、彼をめぐる話題はつきない。

同展では、生前の岡本の人生においてその連続であった「対決」をキーワードに、彼が立ち向かった相手を、パリ時代における「ピカソ」、「きれい」という概念、「わび・さび」に代表される日本の伝統感、大阪万博における「人類の進歩と調和」、「戦争」の脅威、「消費社会」、そして自身「岡本太郎」の7つの章に分け、苦闘のなかから生み出された絵画、彫刻、写真、デザインなど約130点の作品を紹介する。

没後、岡本太郎のポジティブなエネルギーが再評価されるなか、今回の展覧会は、さまざまな既成の価値観に鋭く「否」を突きつけたもうひとつの岡本太郎の魅力を探る。彼の発した批判の矢を受け止め、観る者も作品と「対決」できる展示となるだろう。


『生誕100年 岡本太郎展』

2011年3月8日(火)~5月8日(日)
会場:東京都 竹橋 東京国立近代美術館
時間:10:00~17:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(3月21日、28日、4月4日、5月2日は開館)、3月22日(火)
料金:当日一般1,300円 大学生900円 高校生400円

(画像上から:岡本太郎(ポートレート) ©岡本太郎記念現代芸術振興財団、にらめっこ 1978 川崎市岡本太郎美術館 ©岡本太郎記念現代芸術振興財団、ノン 1970 川崎市岡本太郎美術館 ©岡本太郎記念現代芸術振興財団、傷ましき腕 1936/49 川崎市岡本太郎美術館 ©岡本太郎記念現代芸術振興財団、殺すな 1967 岡本太郎記念館 ©岡本太郎記念現代芸術振興財団)

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