建築家・坂口恭平の移動式住居制作に密着、記録映画『モバイルハウスのつくりかた』

建築家・坂口恭平の活動から「住むこと」や「生きること」を探っていくドキュメンタリー映画『モバイルハウスのつくりかた』が、6月から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開される。

著書の『0円ハウス』『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』などで知られる坂口は、路上生活者の住居の多様性を観察する中で見出した「家」のありかたをもとに独自の住居論を展開し、自ら実践。また、熊本市で震災の避難所と共に立ち上げたDIYな「新政府」の初代内閣総理大臣に就任するといった活動でも注目を集めている。

同作では、坂口が移動型住居「モバイルハウス」を制作する様子を撮影。坂口は、ホームセンターで購入した26,000円分の材料をもとに、多摩川の河川敷に長年暮らす通称「多摩川のロビンソンクルーソー」から手ほどきを受けながらモバイルハウスを完成させるが、設置場所へ移動する前日に東日本大震災が発生する。

監督はドキュメンタリー映画『船、山にのぼる』などで知られる本田孝義。出演者には鈴木正三、船越ロビンソン、隈研吾、磯部涼らが名を連ねており、音楽はあらかじめ決められた恋人たちへの“calling”が起用されている。

なお、中沢新一は同作について「坂口恭平はほんものの天才だ。天才はいつだって危なっかしい。しかしその危うさの中からしか未来は生まれてこない。所有しない、定住しない、固定しない、この三原則からどんな世界が生まれてくるか。僕が大事にしたいと思っている人間の一人が、ここにいる」とコメントを寄せている。

『モバイルハウスのつくりかた』

2012年6月より渋谷ユーロスペースにてレイトロードショー、全国順次公開
監督:本田孝義
音楽:あらかじめ決められた恋人たちへ“calling”
出演:
坂口恭平
鈴木正三
船越ロビンソン
隈研吾
磯部涼
配給:戸山創作所、スリーピン

(画像:『モバイルハウスのつくりかた』)

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