建築家・磯崎新が考える新たな都市像とは、展覧会『磯崎新 都市ソラリス』

建築家・磯崎新による展覧会『磯崎新 都市ソラリス』が、12月14日から東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーAで開催される。

1931年生まれの磯崎は、東京大学工学部建築学科を卒業後に丹下健三に師事し、同大学院博士課程修了。1963年に磯崎新アトリエを設立し、国際的建築家として活躍している。

同展は、ICCの1997年に行われたオープニング企画展『海市―もうひとつのユートピア』を監修した磯崎を再び迎え、これまでの都市デザインやアーキテクチャ論を超える新たな都市像を考える場として企画されたもの。1960年代から現在までに磯崎が手掛けてきた都市計画プロジェクトの変遷を辿りながら、複数の参加者の介入で変化していくワークインプログレス形式の展示が展開される。会期中は、祝祭空間としての都市をメディアアーティストの提案によって実現するなど、ワークショップやディスカッションなどを通じて、動的な「都市形成装置」としての都市を模索する。

なお、同展にはアドバイザーとして南後由和、日埜直彦、藤村龍至、松田達が参加しているほか、中国河南省鄭州市鄭東新区の都市計画の中心に位置する湖である「水上慶典広場」の模型を舞台にしたイベントが、演出家の高山明(Port B)、建築家のダブルネガティヴス アーキテクチャー、アーティスト・平川紀道、Rhizomatiksを迎えて行われる予定だ。

イベント情報

『磯崎新 都市ソラリス』

2013年12月14日(土)~2014年3月2日(日)
会場:東京都 初台 NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] ギャラリーA
時間:11:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日)、12月28日~1月3日、2月9日
料金:一般・大学生500円
※高校生以下無料
※会期中ご本人に限り何度でも再入場可能

プレイベント
シンポジウム『都市ソラリスへ』

2013年11月23日(土)14:00~
出演:
磯崎新
日埜直彦
藤村龍至
松田達
市川創太(dNA、hclab.)
hclab.
齋藤精一(ライゾマティクス)
砂山太一+永田康祐(東京藝術大学)
高山明(Port B)
平川紀道
松川昌平(慶應義塾大学)
松井茂
畠中実(ICC)

(画像上から:『Run after Deer!』(パラッツォ・ベンボ、ヴェネツィア建築ビエンナーレ、2012)シグネチャーズ|撮影:松田達、『海市もうひとつのユートピア』展(ICC、1997)シグネチャーズ第12週、磯崎新『海市計画(模型)』1996年制作 撮影:高瀬良夫、磯崎新『孵化過程』1962/2011 磯崎新「過程|PROCESS」(MISA SHIN GALLERY、2011)展示風景 撮影:木奥惠三 Courtesy of MISA SHIN GALLERY、『鄭東新区龍湖地区副 CBD都市計画』水上慶典広場)

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