金氏徹平の個展『フライド幽霊とボイルド空想』が、4月26日まで東京・清澄白河のシュウゴアーツで開催されている。
「わからなさ」や「不確かさ」への興味から、それらを捉えようと制作を続けることで、フィクションとノンフィクション、非日常と日常の境界線の更新を試みる現代美術作家・金氏徹平。一昨年から昨年にかけて北京やシンガポールで滞在制作を行い、都市の形成やその中で起こる出来事、美術の新しい潮流が生まれる様子、個人の創作活動といった物事の関係性について考えたという。
今回の展覧会では、滞在制作の経験を踏まえて昨年から取り組んでいる『Gray Puddle』シリーズの作品を中心に、個人的もしくは共有されている幻想や実体のない現象をモチーフにして、そこに形や重さや空間性などを与えるような絵画や彫刻が展示されている。なお同展のタイトルは、「幽霊」と「空想」という共に実体のないものと調理方法を組み合わせたもので、水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する「人魂の天ぷら」と、小説のジャンルである「ハードボイルド」に関係しているという。
イベント情報
金氏徹平 『フライド幽霊とボイルド空想』
2014年3月20日（木）～4月26日（土）
会場：東京都 清澄白河 シュウゴアーツ
時間：12:00～19:00
休廊日：日、月曜、祝日
料金：無料
（画像上：金氏徹平『White Discharge (建物のようにつみあげたもの #21)』2012, found object, resin, glue 168x84x55cm, copyright the artist, courtesy ShugoArts、画像中・下：press image of DEEP FRIED GHOST / HARD BOILED DAYDREAM, 2014, Courtesy of the artist and ShugoArts）
