ニュース

ヤン・シュヴァンクマイエルの22作品を一挙上映、『シュヴァンクマイエル映画祭2015』

ヤン・シュヴァンクマイエルの映像作品を紹介する特集上映『シュヴァンクマイエル映画祭2015』が、2月下旬から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで開催される。

同映画祭では、長篇デビュー作『アリス』をはじめ、『ベルリン国際映画祭』で『アンジェイ・ワイダ賞』などを受賞した『オテサーネク』、シュヴァンクマイエルのシュルレアリストとしての側面が表現された『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』といった長編作品3本に加えて、数々の短編作品など全22作品を6プログラムに分けて上映。さらにシュヴァンクマイエルの原点ともいえる舞台作品の中で、特に関係の深いラテルナ・マギカの『魔法のサーカス』からシュヴァンクマイエルが人形演出をした場面を特別上映する。

同映画祭は4月から6月にかけて兵庫・神戸アートビレッジセンター、京都みなみ会館、大阪のシネ・ヌーヴォ、愛知・名古屋シネマテーク、北海道・札幌のシアターキノなどでも行われる予定。詳細は後日発表される。

なお、シュヴァンクマイエルは現在、カレル・チャペック原作による新作『虫』の撮影を準備しているとのこと。


ヤン・シュヴァンクマイエルのコメント

私の全ての映画は、全体主義(トータリテリアニズム)やいわゆる民主主義(デモクラシー)という文明の「裏面(バック・サイド)」において創られました。同時に、これらの映画は想像的なものであり、またこの幻術的な想像力は常に転覆的です。何故なら想像力は、実在(リアル)であることより可能であることを優先するからです。また、魔術的な想像は日本の伝統的な美術や芸術にも見受けられます。これゆえに、私の映画は日本の観客の皆様に受け入れられているのかもしれません。同じく私は、黒澤明監督のサムライ映画や魑魅魍魎に溢れる歌舞伎ないし伝統的な浮世絵などを嗜好しています。ご覧いただく映画祭のために選定した映画は、私の創作において想像の上位的な地位を示しているものです。何故なら、私は常に、フランスの偉大な詩人シャルル・ボードレールのように、想像力を人間の諸能力の女王と見なしていますから。

イベント情報

『シュヴァンクマイエル映画祭2015』

2015年2月下旬開催予定
会場:東京都 渋谷 シアター・イメージフォーラム
[Aプログラム]
『アリス』
[Bプログラム]
『オテサーネク』
[Cプログラム]
『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』
[Dプログラム]
『魔法のサーカス』
『棺の家』
『エトセトラ』
『ドン・ファン』
『コストニツェ』
『レオナルドの日記』
『アッシャー家の崩壊』
[Eプログラム]
『シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック』
『J.S.バッハ ―G線上の幻想』
『庭園』
『家での静かな一週間』
『オトラントの城』
『ジャバウォッキー』
[Fプログラム]
『自然の歴史(組曲)』
『部屋』
『対話の可能性』
『地下室の怪』
『陥し穴と振り子』
『男のゲーム』
『闇・光・闇』
配給:チェスキー・ケー、ザジフィルムズ、ディーライツ、レン コーポレーション

『アリス』 ©CONDOR FEATURES.Zurich/Switzerland.1988
『アリス』 ©CONDOR FEATURES.Zurich/Switzerland.1988
『オテサーネク』 ©Athanor
『オテサーネク』 ©Athanor
『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』 ©Athanor
『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』 ©Athanor
『魔法のサーカス』 ©1977 Narodni Divadlo Praha
『魔法のサーカス』 ©1977 Narodni Divadlo Praha
『ジャバウォッキー』 ©Athanor
『ジャバウォッキー』 ©Athanor
『闇・光・闇』 ©Kratky Film Praha a.s.
『闇・光・闇』 ©Kratky Film Praha a.s.
画像を拡大する(11枚)

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

jizue“grass”Live at Daikanyama UNIT, Tokyo

jizueより、『ビクタージャズ祭り』のライブ映像が公開(CINRA.NETにてレポート記事も掲載中)。撮影を担当したのは、jizueのPVやアーティスト写真、さらにはOvall、Kan Sano、福原美穂などのPVも手掛けるGLOWZ。特に見所は、2:58頃のピアノとドラムだけのミニマルな掛け合いが緊張感もあるなかで続くところから、徐々に熱を上げてエネルギーを溜めていき、4:30あたりで放出させる、そのスリリング且つ気持ちのよい流れ。心のなかに溜め込んだ感情をすべて解放させてくれるかのよう。(矢島)

  1. W杯を彩る音楽。ロシア大会公式ソングや開会式出演者、中継テーマ曲を紹介 1

    W杯を彩る音楽。ロシア大会公式ソングや開会式出演者、中継テーマ曲を紹介

  2. 日韓アイドル集う『PRODUCE48』放送開始 総選挙控えるHKT宮脇咲良らも 2

    日韓アイドル集う『PRODUCE48』放送開始 総選挙控えるHKT宮脇咲良らも

  3. 小室哲哉作品集に小泉今日子、松田聖子、宮沢りえ、中森明菜ら 全曲判明 3

    小室哲哉作品集に小泉今日子、松田聖子、宮沢りえ、中森明菜ら 全曲判明

  4. 広末涼子が『LIFE!』初登場 内村光良、中川大志らと共演&ムロと夫婦役 4

    広末涼子が『LIFE!』初登場 内村光良、中川大志らと共演&ムロと夫婦役

  5. 宇多田ヒカル『SONGS』『プロフェッショナル』放送決定 又吉直樹と対談も 5

    宇多田ヒカル『SONGS』『プロフェッショナル』放送決定 又吉直樹と対談も

  6. 『未来のミライ展』展示構成発表、実際に座れる「黒い新幹線」の座席も 6

    『未来のミライ展』展示構成発表、実際に座れる「黒い新幹線」の座席も

  7. 『HiGH&LOW』新作スピンオフ、主役は山下健二郎&佐藤寛太&佐藤大樹のDTC 7

    『HiGH&LOW』新作スピンオフ、主役は山下健二郎&佐藤寛太&佐藤大樹のDTC

  8. 三谷幸喜の新作オリジナルミュージカル、キャストに中井貴一、香取慎吾ら 8

    三谷幸喜の新作オリジナルミュージカル、キャストに中井貴一、香取慎吾ら

  9. 鳥居みゆきが接続する、内藤正敏のSF、イタコ、民俗学の写真世界 9

    鳥居みゆきが接続する、内藤正敏のSF、イタコ、民俗学の写真世界

  10. 名和晃平がルーヴル美術館ピラミッドに巨大彫刻展示 「空位の玉座」表現 10

    名和晃平がルーヴル美術館ピラミッドに巨大彫刻展示 「空位の玉座」表現