
映画『裁き』が、7月から東京・渋谷のユーロスペースほかで公開される。
ある裁判に関わる人々の、法廷での攻防と私生活の様子を描く同作。インド・ムンバイのマンホールから下水清掃人の死体が発見されたことから、歌によって自殺を扇動した容疑をかけられる65歳の歌手ナーラーヤン・カンブレを中心に、人権を尊重する理論派の弁護士、刑の確定を急かす検察官、公正であろうと努める裁判官、偽証をする目撃者、裁判に無関心な清掃人の未亡人といった人々の姿が映される。
監督と脚本を担当するのは、同作が長編デビュー作となる1987年生まれのチャイタニヤ・タームハネー。出演者にはヴィーラー・サーティダル、ヴィヴェーク・ゴーンバル、ギーターンジャリ・クルカルニー、プラディープ・ジョーシーが名を連ねている。なお同作は『第71回ヴェネチア国際映画祭』で、オリゾンティ賞とルイジ・デ・ラウレンティス賞のダブル受賞を果たしている。