長谷井宏紀監督の初長編『ブランカとギター弾き』、クストリッツァが賛辞

映画『ブランカとギター弾き』が、夏に東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。

フィリピン・マニラのスラムを舞台にした同作。孤児の少女・ブランカが母親を金で買うことを思いつき、盲目のギター奏者・ピーターとタッグを組んで歌手としてレストランで歌う仕事を得るというあらすじだ。ブランカ役を演じるのは映画初主演となるサイデル・ガブテロ。キャストのほとんどは街中でキャスティングされたという。

同作が初の長編作品となる長谷井宏紀監督は、岡山出身の映画監督・写真家。2009年に短編『GODOG』でエミール・クストリッツァが主催するイベント『Kustendorf International Film and Music Festival』のグランプリを受賞したのち、2015年に『ヴェネチア・ビエンナーレ』『ヴェネチア国際映画祭』の出資を得て『ブランカとギター弾き』を制作した。現在はセルビアを主な拠点に、ヨーロッパとフィリピンで活動している。

クストリッツァは同作について「強く心に響き、私を幸せにした。なんて美しい映画だろう!」とのコメントを寄せているほか、長谷井監督と親交のある浅野忠信は、「長編映画デビューおめでとう!沢山の面白い話を聞いているので、早く皆さんに見てもらってどんどん撮って下さい!」と激励している。

作品情報

『ブランカとギター弾き』

2017年夏にシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督・脚本:長谷井宏紀 出演: サイデル・ガブテロ ピーター・ミラリ ジョマル・ビスヨ レイモンド・カマチョ 上映時間:77分 配給:トランスフォーマー
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