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『苦海浄土』 詩人・作家の石牟礼道子が死去、90歳

石牟礼道子が2月10日に亡くなったことがわかった。90歳だった。

1927年に熊本・天草で生まれた石牟礼道子。主婦を経て谷川雁らが立ち上げた労働者による表現共同体「サークル村」に参加し、1958年頃から詩作を開始。熊本・水俣を襲った公害病である水俣病を題材とした『苦海浄土 わが水俣病』を1969年に発表し、『第1回大宅壮一ノンフィクション賞』を与えられたが、これを固辞した。水俣病訴訟を支援する活動に尽力した。その後も九州の土地に根ざしながら、公害を引き起こした近代文明を告発するだけでなく、人間や生命のあり方を洞察した小説や詩を発表。『マグサイサイ賞』『紫式部文学賞』『芸術選奨文部科学大臣賞』を受賞。代表作は『苦海浄土 わが水俣病』『十六夜』『はにかみの国』、新作能『不知火』など。

石牟礼は故郷・熊本の介護施設で死去。死因はパーキンソン病による急性増悪。

石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』表紙
石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』表紙
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