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小林聡美×貫地谷しほり 野村萬斎が贈る現代能楽集『竹取』今秋上演

左から:貫地谷しほり、小林聡美 photo by 久家靖秀
左から:貫地谷しほり、小林聡美 photo by 久家靖秀

舞台『現代能楽集IX「竹取」』が10月5日から東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで上演される。

同作は、世田谷パブリックシアターの芸術監督を務める野村萬斎が、古典の要素を現代の舞台制作に活かすことを目的に立ち上げた現代劇のシリーズ『現代能楽集』の最新作。日本最古の物語と称される『竹取物語』が題材となる。

構成と演出を小野寺修二、脚本を平田俊子が担当。出演者には小林聡美、貫地谷しほり、ダンサーの小田直哉(大駱駝艦)、崎山莉奈、藤田桃子、打楽器奏者の古川玄一郎、宝生流シテ方の能楽師・佐野登が名を連ねる。

小野寺修二は同作について「月への帰還を阻止しようと皆が空に向かって無駄に弓矢を射るところが印象深く、その確かにいたのに結局いなくなってしまう、悲しいともハッピーとも違う、言ってみれば中庸さ、そんなことを表出したいと思っています」とコメント。また貫地谷しほりは「今回小野寺さんが演出されるということで、ただ物語の美しさだけでなく、人間の影の部分みたいなものも描かれるのではないかとさまざまな期待が膨らんでいます」と述べている。

なお東京公演終了後は、10月から11月にかけて滋賀・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、兵庫・西宮の兵庫県立芸術文化センター、福岡・千早の東市民センター なみきホール、熊本・熊本県立劇場を巡る。東京公演のチケット一般販売は7月16日にスタート。

小野寺修二のコメント

日本最古の物語といわれる竹取物語。昔絵本で読んだかぐや姫は、やんごとなき美しさとの噂がめぐっていくのを「怪物だと周りにバレたら掌を返すから、気をつけて!」と神経質になって読んだ記憶があります。(実際、急激に成長した不思議な子どもであることは膨らまされずでしたが)
子どもの天井知らずの万能感はきっと今も昔も、何の迷いもなく文字通りすくすくと成長し、かぐや姫を育て始めてから翁の元には黄金が竹の中からザクザク出てくるのも何だか説得力を持つ気がします。その子どもの世界がある時トンと天井にぶつかって守られていた境界線がなくなり、女性となったかぐや姫は世間に投げ出され浮標のない状態、ああだこうだ勝手に評され、かぐや姫の五人衆に対するわがままな無理難題も、胸のすくような共感するような、何とも読み切れない孤独感あり。月への帰還を阻止しようと皆が空に向かって無駄に弓矢を射るところが印象深く、その確かにいたのに結局いなくなってしまう、悲しいともハッピーとも違う、言ってみれば中庸さ、そんなことを表出したいと思っています。
今回、小林聡美さんと貫地谷しほりさんというお二人にご出演頂けることになり、最古であり現代でもある何か新しい普遍を見つけられればと思います。

小林聡美のコメント

小野寺さんは優しい顔をして、実は厳しい(笑)。身体を全力で絞り出す様な感覚と集中力と瞬発力が求められます。そこを覚悟して、楽しく稽古に挑めたらと思います。
貫地谷さんとは初めてお会いしましたが、身長が私と全く同じでとても親近感を感じました。芯の強そうな女優さんで、共演がとても楽しみです。他にも能楽師やダンサーなど、共演者に様々なジャンルの方々がいらっしゃるのがこの作品の魅力だと思います。『竹取』がどういう作品になるのかまだわからない段階ですが、皆様に驚きと楽しさを感じていただけるよう、頑張りたいと思います。

貫地谷しほりのコメント

元々「かぐや姫」のお話には興味がありましたが、今回小野寺さんが演出されるということで、ただ物語の美しさだけでなく、人間の影の部分みたいなものも描かれるのではないかとさまざまな期待が膨らんでいます。自分自身不安な部分はありますが、フィジカルシアターというか、新しいジャンルに挑戦できる機会ですので楽しみです。小林さんはお芝居から伝わってくる潔さが気持ちよく、ずっとご一緒してみたかったのでとても嬉しいです。今日初めてお会いしましたが、ビジュアルの撮影で一緒に面白いポーズをとってみたり、小野寺さんとのやりとりも和気あいあいとした雰囲気でしたのでこれからの稽古が楽しみです。

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