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伊藤郁女×森山未來のダンス公演『Is it worth to save us?』秋に世界初演

左から森山未來、伊藤郁女 photo by Théo Touvet
左から森山未來、伊藤郁女 photo by Théo Touvet

ダンス公演『KAAT DANCE SERIES 2018「Is it worth to save us?」』が10月31日から神奈川・横浜のKAAT 神奈川芸術劇場で上演される。

世界初演となる同公演は、2015年に『フランス芸術文化勲章』シュヴァリエを受勲し、ヨーロッパを拠点に活動するダンサー・振付師の伊藤郁女と、ダンサー・俳優の森山未來による初のクリエーション。伊藤が演出を手掛ける。

伊藤は森山について「森山未來に魅かれるのは、彼の女性っぽいしなやかさが、私の男性っぽいエネルギーと混乱していくのではないかと思った」とコメント。さらに三島由紀夫の小説『美しい星』を読み、「人間同士、身体的にどこまで分かち合えるのかと感じた」「例えば男と女の関係であっても、ものすごく究極に近づいていく時と、突然それが全て消去されてしまう時があり、そういった身体の親近感、距離感、すれ違いについて作品を作りたいと思った」と作品の背景を明かしている。

チケットの先行販売は8月25日、一般販売は9月1日からスタート。詳細は会場のオフィシャルサイトで確認しよう。

伊藤郁女のコメント

森山未來に魅かれるのは、彼の女性っぽいしなやかさが、私の男性っぽいエネルギーと混乱していくのではないかと思った。彼に出会い、しばらくして三島由紀夫の『美しい星』を読んだ。それはある家族が、全員、自分自身が宇宙人だと思っているという設定で、一人一人が、違った星から来ており、家族同士でも、そういった意味で全く他人であり、しかしながら、地球を放射能から救うといった目的でその家族はつながっている。最後に、地球を救う動機を述べる父親の口から、宇宙人から見た人間の良いところをいくつか挙げており、その一つとして、地球人は、「あえて自由な鳥をカゴに入れようという興味を持っている。」とありその他には、「地球人は笑うことで、色々な事を吹き飛ばしてしまう。」とある。
その本を読んで、人間同士、身体的にどこまで分かち合えるのかと感じた。そして、どこまですれ違えるのかと感じた。同じ人間でも心の中で自分は宇宙人だと思う事で、何か奇妙な距離感が、身体的に生まれるような感じがした。例えば男と女の関係であっても、ものすごく究極に近づいていく時と、突然それが全て消去されてしまう時があり、そういった身体の親近感、距離感、すれ違いについて作品を作りたいと思った。
二つの身体はどこまでいっても、二つの細胞と一緒で、物理的に交わる事が不可能なのであって、その距離感こそが、お互いを惹きつけるきっかけになっているのであろう。
私が森山未來に感じる魅力は、ある意味自分自身を違う方向から見ている感じもすれば、彼が私と全く別人である感じもする。
そういった、交われない自分を遠くで感じたり、近くで感じたりする二人の身体的な関係を元に、二つの身体が混ざっていく限界、または、すれ違っていく限界、を元に、作品に作り上げていきたい。

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