玉木宏が3千人の顔を記憶して捜査、羽田圭介原作のドラマ『盗まれた顔』

羽田圭介原作のドラマ『連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~』が2019年1月からWOWOWプライムで放送される。

同作は『スクラップ・アンド・ビルド』で『芥川龍之介賞』を受賞した羽田圭介作品初の連続ドラマ化。顔だけを頼りに、潜伏する指名手配犯を捕まえる「見当たり捜査員」の白戸崇正が、4年前に謎の死を遂げたはずの先輩刑事・須波の顔を群集の中に見つけてしまったことをきっかけに命を狙われ始めるというあらすじだ。

3千人の指名手配犯の顔を記憶し、雑踏の中から手配犯を探す、警視庁捜査共助課の見当たり捜査員・白戸役を演じるのは玉木宏。白戸は5年目のベテランで、抜群の記憶力と相貌識別力を誇る部下思いのキャラクターだ。監督、脚本は映画『百円の恋』の武正晴と足立紳がそれぞれ務める。

主演の玉木宏は作品の魅力について「誰かを追っていると思っていたらいつのまにか自分が追われている立場にいる......。そんな緊張感に満ちた、今までにない刑事ドラマになるのではないかと思います」とコメント。

原作者の羽田圭介は「当初、推理とはかけ離れた“見当たり捜査”という、アナログな力業の性質が、起承転結に重きを置く映像作品とは親和性が低いのではないかと思っていました。しかしだからこそ、どんなものが出来上がるのかとても興味深く、楽しみにしています」と期待を寄せている。

また武正晴監督は玉木について「玉木宏さんは、今回白戸という役の、喜怒哀楽だけでははかれない様々な感情や孤独、哀愁を見事体現された。孤高の主人公、白戸が仲間達と苦難をどうくぐり抜け、どのような宝を手に入れるのか、視聴者の皆さんには息を潜めて見届けて頂きたい」と語っている。

玉木宏のコメント

『盗まれた顔』の魅力
この作品は「見当たり捜査」という変わった捜査手法を題材としていますが、ある「顔」を見つけてしまったことがきっかけとなり、そこから芋づる式に色々なものがつながってしまうという、事件性の怖さが詰まった作品です。誰かを追っていると思っていたらいつのまにか自分が追われている立場にいる......。そんな緊張感に満ちた、今までにない刑事ドラマになるのではないかと思います。

白戸崇正の人物像
人の顔を覚える相貌識別能力の高さを評価されて“見当たり捜査員”になった男です。
彼は業務に対して真摯に向き合うのですが、その分どんどん神経をすり減らし、自分の身を削ることになる。
そういう意味では、誰もが白戸のようになり得る、普通の感覚を持った人間だと思います。
身を削りながら仕事をしている一方で、付き合っている女性を大事にしたいと思う気持ちもあり、その葛藤がままならない感じが、非常に人間らしいと感じています。

「見当たり捜査」についての感想
人の顔は変わるものですが、手配写真から何年も経過していても、彼らは経年した顔の変化を想像して見つけることができます。実際にそうやって検挙されている実績もあるので、本当にすごい仕事だと思います。

羽田圭介のコメント

当初、推理とはかけ離れた“見当たり捜査”という、アナログな力業の性質が、起承転結に重きを置く映像作品とは親和性が低いのではないかと思っていました。しかしだからこそ、どんなものが出来上がるのかとても興味深く、楽しみにしています。
玉木さんは自分が高校生だった頃に映画で見てとても印象的な役者さんだったので、今回白戸を演じられるというのは感慨深いです(自分がイメージするもう少し野暮ったい白戸像からすると、いささか格好良すぎる気もしますが)。
視聴者の皆さんには、ぜひドラマをご覧頂き、そして原作本も買っていただければ、と思います。

武正晴監督のコメント

本作は、見当たり捜査というまこと奇妙な仕事を職能とする主人公の物語である。まてよ、映画監督という職業も人の顔を見続けるという商売と重なるではないか。「孤独者とは良き観察者になり得る」とは、ある映画の名台詞ではあるが、僕はこの顔を盗み、読む、見当たり捜査員たちの職能の孤独性に共感したのだ。
玉木宏さんは、今回白戸という役の、喜怒哀楽だけでははかれない様々な感情や孤独、哀愁を見事体現された。孤高の主人公、白戸が仲間達と苦難をどうくぐり抜け、どのような宝を手に入れるのか、視聴者の皆さんには息を潜めて見届けて頂きたい。

番組情報

『連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~』

2019年1月にWOWOWプライムで放送
監督:武正晴 脚本:足立紳 原作:羽田圭介『盗まれた顔』(幻冬舎文庫) 音楽:海田庄吾 出演: 玉木宏 ほか
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