坂本龍一×U-zhaanによる“energy flow”の新解釈版が本日配信

U-zhaanと坂本龍一による“energy flow - rework”が本日9月26日に配信リリースされた。

同曲は、1999年にリリースされた坂本龍一の楽曲“energy flow”に坂本とU-zhaanが新たなアレンジを施したもの。“energy flow”は「この曲を、すべての疲れている人へ」 というキャッチコピーと共に発表されたが、今回の新アレンジについて坂本は「この曲を、すべての疲れたタブラへ」とコメントを寄せている。commmonsのオフィシャルサイトでは“energy flow - rework”を無料視聴することができるほか、坂本とU-zhaanが交わしたメールのやりとりが一部公開。

なお本日9月26日には、1998年に発表された坂本龍一のアルバム『BTTB』の20周年記念盤『BTTB -20th Anniversary Edition-』がリリース。ライナーノーツは村上春樹が執筆した。

U-zhaanのコメント

きっかけは、2015年の正月にNHK FMで放送された「坂本龍一 ニューイヤー・スペシャル」です。療養中だった教授の代役として僕がナビゲーターをつとめさせていただいたのですが、その番組中に「教授の既発音源に合わせて僕が勝手にタブラで共演する」という企画があって。まずタブラが参加できる余地がありそうな曲を選んだあとに楽譜を取り寄せてもらい、譜面とにらめっこしながらアレンジしました。それがとても楽しかったんですよ。そのときは「Tibetan Dance」と「Asience」の2曲をやりましたが、またいつか他の教授の曲も演奏してみたいなと思っていました。
そのしばらくあと、2016年の夏に渋谷のRed Bull Studios Tokyoを使わせてもらえる機会があり、そこでこの「energy flow - rework」の元になるトラックを録りました。タブラの音だけで「energy flow」の冒頭部分を演奏し、それをループしたトラックを作って。本当はその上にラップを乗せようと思っていたのですが、ループができあがった時点でなんだか満足してしまい、時々ひとりで「やっぱりこれ気持ちいいなあ」と思いながら聴くための個人的な録音物になっていました。

先日、教授の『BTTB』のリマスター盤が出ることを聞き、「そういえば僕も2年前に『energy flow』のメロディーでループトラックを作ったんですよ」と伝えて教授に音源を聴いてもらったところ「いいじゃない。これ完成させようよ」と言ってくださって。「マジですか。じゃあ、教授も何か切ない音を入れてください」とお願いした結果、できあがったのがこれです。

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