地獄の監獄をムエタイで生き抜く『暁に祈れ』予告編 立木文彦がナレーター

映画『暁に祈れ』の日本版予告編が公開された。

同作は汚職や殺人が蔓延するタイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がっていったイギリス人ボクサーであるビリー・ムーアの自伝小説を映画化したもの。タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者となり、タイで最も悪名高い「地獄」のような刑務所に収容されたビリー・ムーアを、所内に設立されたムエタイクラブとの出会いが変えていくというあらすじだ。ビリー・ムーア役にジョー・コールがキャスティング。撮影は実際の刑務所で行なわれたほか、主要キャスト以外には元囚人やボクシングチャンピオンが起用されている。

立木文彦がナレーションを担当した予告編には、ビリーが逮捕され、刑務所に収容されるシーンや、たった1人の白人であるビリーが全身タトゥーだらけの受刑者たちに取り囲まれれる場面、ムエタイの練習に打ち込み、仲間の思いを背負ってリングに向かうビリーの姿などが映し出されている。

ジャン=ステファーヌ・ソヴェール監督は「私は観客に〈能動的〉になってほしいと思いました。ただ映画を遠くからエンターテイメントとして眺めるだけではなく、ボクサーや囚人の視点から感じ取り、直感的な方法で、ビリーの人生を経験してもらいたかったのです」とコメント。またタイ語を知らないビリーの恐怖を観客に味わわせるために余計な字幕は使用されていないという。

作品情報

『暁に祈れ』

2018年12月8日(土)からヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国で順次公開
監督・脚本:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール 原作:ビリー・ムーア『A Prayer Before Dawn: My Nightmare in Thailand's Prisons』 出演: ジョー・コール ポンチャノック・マブラン ヴィタヤ・パンスリンガム 上映時間:117分 配給:トランスフォーマー
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