超高層ビル建設現場のシリア人移民労働者映す記録映画『セメントの記憶』

映画『セメントの記憶』が3月23日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で公開される。

同作は長い内戦を乗り越え、現在は近代建築と歴史的建造物が混在した街並みに復興したベイルートの超高層ビルの建設現場を捉えたドキュメンタリー。地上32階の高さのビルで働くシリア人移民労働者と、建設ラッシュに沸くベイルートの風景、戦争で破壊された労働者たちの祖国の映像を交互に映し、戦争と再建を繰り返す人間の愚かさをあぶり出す。英題は『TASTE OF CEMENT』。

監督のジアード・クルスームは、シリア政府軍の元兵士で、2011年に市民デモ鎮圧のため派兵された首都ダマスカスで市⺠が兵士に殺害されるのを目撃し、その後、政府軍を脱退してベイルートに亡命した。現在はベルリンに在住している。『セメントの記憶』はこれまでに世界60か国、100以上の映画祭で上映され、34の国際映画祭グランプリを受賞している。

作品情報

『セメントの記憶』

2019年3月23日(土)からユーロスペースほか全国で公開 監督・脚本:ジアード・クルスーム 上映時間:88分 配給:サニーフィルム
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