
映画『HOKUSAI』の特報映像と場面写真が発表された。
葛飾北斎の数少ない史実をもとに作られた映画『HOKUSAI』は、青年期の北斎を目覚めさせた版元・蔦屋重三郎と、老年期のパートナーとなる戯作者・柳亭種彦のエピソードを軸に、「人間・北斎」と彼が描いた「3つの波の秘密」が生まれるに至った物語をつづった作品。才能を認められながらも売れない絵師として葛藤した青年期の北斎役を柳楽優弥、芸術家としての情熱を保ちつつ孤独に画才を磨いた老年期の北斎役を田中泯が演じる。5月29日から全国で公開。
特報映像では、北斎の代表作『富嶽三十六景』の一図である『神奈川沖浪裏』を使用したアニメーションが映し出され、自身の名前の由来について「北極星にちなんでつけたんだ。たったひとつ決して動かねえ星だ」と語る青年期の北斎や、「勝負してえんだ、世の中とよ」と呟く老年期の北斎のほか、阿部寛演じる蔦屋重三郎、永山瑛太演じる柳亭種彦、玉木宏演じる北斎のライバル・喜多川歌麿ら登場人物たちの姿が確認できる。
場面写真では、筆をとり作品づくりに臨む北斎の姿や、蔦屋重三郎と若き北斎が向かい合う様子、書物を手に取る老年期の北斎と柳亭種彦の姿のほか、喜多川歌麿が芸者を描く様子などが写し出されている。
なお2020年で葛飾北斎が生誕260周年を迎えることを受けて、同作は海外映画祭への参加や海外配給を視野に入れたプロモーションを展開するという。