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北尾亘のダンスWS発表公演『東京ディグ/ライズ2』シアターイーストで上演

北尾亘(Baobab)のダンスワークショップ発表公演『東京ディグ/ライズ2』が、9月20日、21日に東京・池袋の東京芸術劇場 シアターイーストで上演される。

昨年に引き続き、2020年の『芸劇ダンスワークショップ』を担当する北尾亘。ダンスカンパニーBaobabを主宰し、ダンスや演劇など幅広いジャンルで活動している。

昨年のワークショップおよび発表公演『東京ディグ/ライズ』は、「自分たちの暮らす場所、街や界隈、都市の歴史や物語を掘り起こし(DIG=ディグ)、そこから新しい祭りを建て上げる(RISE=ライズ)」という北尾のコンセプトでスタート。今年のワークショップやレクチャーは、オンラインを活用して行なわれ、当日は舞台から客席まで全てにわたって安全対策が講じられる。レクチャー講師陣は、木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎)、山口とも(日本廃品打楽器協会)、大石始。

出演者は9月20日のDチーム、21日のRチームに加えて、演出・振付を担当する北尾亘、アシスタントの米田沙織(Baobab)、山田茉琳、伊藤まこと。楽曲は岡田太郎(悪い芝居)が担当する。

チケットは現在販売中。当日券は各ステージ開演60分前からシアターイースト前で販売される。

北尾亘(Baobab)のコメント

一筋縄じゃいかない新たなダンスの境地、それが『東京ディグ/ライズ』!
今年も沢山の猛者たちが名乗りを上げ、レクチャー講師から[東京・営み・祭り・音楽・舞踊]を存分に吸収し、新たな高み=祭を目指します。日本全国で様々なお祭りが眠りについた今、このステージを創り上げることは昨年以上の意味を持つでしょう。
人によってそれはポジティブじゃないかもしれない、でもそれで良い!
きっといま大切なのは“想像力”を持って人の心に寄り添うこと。そこから創造するのは希望の櫓(やぐら)!
たもとで舞は“祈り”となって、地を伝い遠くまで響き渡らせます。乞うご期待!

木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎)のコメント

病気につけ災害につけ、今よりももっと“どうにもならないこと”が多かった昔の人々は、折に触れて「不定(ふじょう)」ということを強く噛みしめていたはずだ。
一度、事が起これば元に戻ることはない。だから、どうにか不条理な現実と共存できる術を探す。
天災や疫病をキャラクター化し、時に神として祀るのも、有為転変の世界を受け入れた上で、それでも生き抜くという覚悟の現れであったのかもしれない。
日本の「マツリ」の根本(ルーツ)は、荒ぶる魂を鎮め、衰弱した魂を活性化させる儀式にあるという。
民俗学のほうではこれを「たましずめ」「たまふり」と言うらしいが、ここでいう魂(たま)とは、神々や死者だけを指すのではなく、生きている私たちの魂も含まれる。先が見えず、殺気立ち、ささくれ、消耗する日々。
北尾さんたちが強い覚悟と細心の注意でもって具現しようとしているあたらしいマツリは、現在の私たちの魂をどう鎮め、どう揺さぶってくれるのだろうか。

山口とも(日本廃品打楽器協会)のコメント

とんでもない世の中になってしまった。
あらゆることを想定して音楽活動をしてきたが、今回のような事態になると自分の無力さを感じる。
そんななかで、オンライン・レクチャーという新たなホームでアーティストの魅力をどこまで届けられたか。
劇場とアーティストが結託し世界に知ってもらう良いチャンス。
さらに『東京ディグ/ライズ2』からの発信に期待したい。
アーティストは何が起きても、人々を楽しませるために生き抜いていかなければならない。

大石始のコメント

東京という場所には多層的な歴史が刻み込まれています。
コロナ禍に入って都市の持つ様々な機能が麻痺するなか、その古層に眠るものを揺り動かし、ダンスという身体表現を通じて再構築する『東京ディグ/ライズ2』はとても意義深い試みだと感じます。
身体と都市の新たな関係を探る公演になるはずです。

『東京ディグ/ライズ2』ビジュアル
『東京ディグ/ライズ2』ビジュアル
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