香港の歌手で運動家の記録映画『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』

映画『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』が6月から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで公開される。

『第21回東京フィルメックス』で特別招待作品として上映された同作は、香港の歌手デニス・ホーの音楽活動の軌跡と、自由と民主主義を守ろうとする運動家としての活動を追うドキュメンタリー。同性愛を公表するデニス・ホーが、2014年の「雨傘運動」、2019年の逃亡犯条例改正反対デモに参加したことでキャリアの岐路に立たされる姿や、現在の香港と中国の歪な関係が映し出される。原題は『DENISE HO: BECOMING THE SONG』。

監督、脚本、プロデュースを務めたスー・ウィリアムズは、同作について「私が気づいたのは、デニスの人生が、そのまま香港の歴史に重なるということだ。政治的な浮き沈み、締め付けを緩めようとしない中国共産党の動向が、その都度、反映されている。他の香港人と比べてデニスが際立つ点は、彼女いわく、10代の日々を過ごしたモントリオールの地で、学び吸収した民主主義の原則と、その価値観への揺るぎない信念だ。キャリアや資産を危険にさらし、逮捕され、スポンサーを失い、友人と思っていた人々が離れていく。そんな苦境を恐れ、言動を控える人々が多いなか、何百万人にのぼる香港市民の思いを伝えようと声を上げ、自由と民主主義のために戦う姿勢を公の場で表明する彼女の強さは、この固い信念があるからこそだ。『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』は、そんな彼女の物語である」と語っている。

発表とあわせてポスタービジュアルとメインビジュアルが公開。ポスタービジュアルには「香港に自由を」というコピーが添えられている。

作品情報

『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』

2021年6月からシアター・イメージフォーラムで公開 監督・脚本:スー・ウィリアムズ 上映時間:83分 配給:太秦
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