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アート×音楽×食のイベント『Reborn-Art Festival』参加アーティスト発表

『Reborn-Art Festival 2021-22』ビジュアル
『Reborn-Art Festival 2021-22』ビジュアル

アートと音楽と食のイベント『Reborn-Art Festival 2021-22』の夏会期が8月11日から宮城・石巻市街地、牡鹿半島、女川駅周辺、春会期が2022年4月23日から石巻地域で開催される。

2017年に初開催された『Reborn-Art Festival』。東日本大震災で大きな被害を受けた地域の1つである石巻、牡鹿地区が多くの「出会い」を生み出す場となり、その「出会い」がきっかけとなって地域復興や振興につながる様々な循環を生み出すことを目指している。

今回のテーマは「利他と流動性」で、初めて女川エリアが追加。夏会期アートキュレーターは窪田研二、実行委員長は小林武史、フードコーディネーターは菊池博文が務める。

さらに、参加アーティストとフードディレクターを発表。石巻市街地エリアには雨宮庸介、大友良英、片山真理、高橋匡太、西尾康之、バーバラ・ヴァーグナー&ベンジャミン・デ・ブルカ、廣瀬智央、HouxoQue、マユンキキ、MES、女川エリアには会田誠、オノ・ヨーコ、加藤翼、桃浦エリアには岩根愛、サエボーグ、篠田太郎、SWOON、森本千絵×WOW×小林武史、荻浜エリアには片山真理、狩野哲郎、小林万里子、布施琳太郎、小積エリアには志賀理江子が出展する。フードディレクターは阿部司(割烹 滝川)、阿部久利(松竹)、今村正輝(いまむら)が担当。

夏会期パスポートは現在販売中。会期中何回でもアート作品の鑑賞が可能となる。

また、『リボーンアート・フェスティバル2019 公式記録集―いのちのてざわり』が6月25日に刊行。椹木野衣と小林武史の対談も収録されている。

村井嘉浩宮城県知事のコメント

2019年に続き、「Reborn-Art Festival 2021-22」が宮城県で開催されることになり、大変嬉しく思います。前回の祭典は、「アート」「食」「音楽」の総合芸術祭として、全国から約44万人の方が宮城県、石巻地域を訪れ、東日本大震災からの復興の姿を発信することができました。
今回の祭典では、新たな作品展示エリアとして女川町が加わるなど、新しい試みを取り入れており、前回以上にアートや音楽が、人々の生きがいや将来の夢へつながる「心の復興」に向けた大きな力になるものと強く感じております。
コロナ禍の中での開催ではありますが、更にスケールアップした祭典へ、是非、足をお運びいただきお楽しみください。

齋藤正美石巻市長のコメント

今回で第3回目の本祭となります「Reborn-Art Festival 2021-22」は「利他と流動性」をテーマに掲げ、東日本大震災から10年という節目での開催となります。私の座右の銘は「忘己利他」でございまして、このテーマには大変共感をしております。
今は新型コロナウイルス感染症のまん延により多くの活動に制限がある中ではありますが、会場では検温、ソーシャルディスタンスの確保、人数制限などの対策を講じておりますので、御来場の際はマスクの着用や手指の消毒、接触確認アプリの活用など感染拡大防止対策への御協力をお願いいたします。
新型コロナの感染状況にも柔軟に対応しつつ、関係者一丸となって、万全の態勢でお迎えできますよう、鋭意取り組んでまいりますので、皆さま、どうぞ本芸術祭に足をお運びください。

小林武史実行委員長のコメント

震災から10年の月日が経った被災地でも新型コロナウイルスの影響による移動自粛モードが続いている。
「リボーンアート・フェスティバル」を作り出していく過程で、大きなネガティブな出来事があったからこそ生まれた新たな出会いと化学反応。それは、自然の流動性の様(さま)を傍らで感じながら、生命が胎動するような実感「いのちのてざわり」を生み出していった。
そしてそれも永遠ではなく、流動性と共にある。
安定しない地盤や多くの水害に昔から悩みや不安を抱えながら人々が生きてきた、不安定な流動性を抱えた場所。
しかし、だからこそ、その都度振り出しに戻ったり、弱者の視点に立ったりするなかで、何に向かって何を感じて生きていくのか――
人類が文明というものを生み出す大元に立ち返るような心の動きが流動性のなかに潜んでいるのではないか。

コロナ禍の状況も踏まえてはっきりと輪郭を持ち始めた言葉がある。
それが「利他」。
「利他的なセンス」は今、その定義が漢字の持つ意味合いよりも曖昧だが、さらに広く捉えられ、全体とのつながりをイメージしていくような言葉としても機能している。持てる者が持てない者に物質的な施しを与えるというようなことには留まらない、慈善活動のような思いには留まらない、共に生きるという視点がそこにあると思う。さらにそれは、人間社会にも留まらない「人間も自然の一部である」という認識も含めて、自己と他者の境界を流動性で捉えていくというイメージも起こさせる。
生き物というのは個より種を大切にするように進化して、人間だけが初めて種よりも個の自由を選ぶようになった。
それが、ひいては「利己」を増幅するという結果を招いている。
個の自由は進化のためにも必要で、人種やジェンダー、障害の有無など様々な面で今はそれがより開かれてきている。だからこそ、わたしたちは「利他的なセンス」を取り入れる必要がある段階にきていると思う。

奇しくもウイルスからも教わることになった「人間は自然の一部である」ということが、サステナビリティへの想いを後押ししてくれるようになった。SDGsやESG投資などを意識している経済や企業の指針にしても、世界がだんだん変わろうとしているのを感じる。
そこに実感を見出していくために、こういった芸術祭が必要なのだと思う。
そこで思い出されるのはやはり震災直後の、東北の人々の繋がりのなかに生まれていった利他の思いだ。あの時、流動性とともに利他のセンスが爆発的に増えていた。
震災から10年を経た今、コロナ時代のなか、人間が知りえること、コントロールできることなどたかが知れていると自戒の念を持つに至った今、自然の、宇宙の一端であることとつながりを想像力と創造性で補って、描いて、喜びを持って、楽しんで、記憶に残していくことが「リボーンアート・フェスティバル」の役割なのではないかと感じている。

利他と流動性。
それは表現の新たな動きと場を作ると思う。
※一部抜粋

『Reborn-Art Festival 2021-22』ロゴ
『Reborn-Art Festival 2021-22』ロゴ
『リボーンアート・フェスティバル2019 公式記録集―いのちのてざわり』表紙
『リボーンアート・フェスティバル2019 公式記録集―いのちのてざわり』表紙
窪田研二
窪田研二
小林武史
小林武史
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